【似ているようで異なる】 “give up” と “give in” の違いとは？

“give up” は、カタカナで「ギブアップ」と使われることもあり、よく知られていますね。

実は、似た表現に “give in” というのがあります。

といっても、似ているのは見た目の話。2つの意味はそれぞれ違うんです。

今回は、 “give up” と “give in” の意味と使い方についてお届けします。

日本語の「ギブアップ」と “give up” の微妙なニュアンスの違い

よく知られていることではありますが、日本で使われている「ギブアップ」という言葉は、英語の “give up” から由来しています。

ですが、実は日本語の「ギブアップ」と英語の “give up” は同じ意味ではないのをご存じですか？

日本では「降参する」や「負けを認めるとき」に「ギブアップ」は使われます。

ですが、英語の “give up” にはこれらの意味は含まれていません。

では、一体 “give up” はどんな意味なのでしょうか？

give up の意味は？

“give up” は、

こんな意味があります。

英英辞典には、 “give up” についてこう書かれてあります。

to stop doing something, especially something that you do regularly, to stop trying to do something

Longman

何か定期的に行っていることをやめること、試みることをやめる、ことから “give up” には「あきらめる」や「（習慣を）やめる」「放棄する」という意味があります。

たとえば、相手からクイズを出題されて、じっくり考えたものの答えがわからないので、考えることをやめる（＝あきらめる）ときに “give up” を使うイメージです。

I won’t give up.
私は諦めるつもりはない。

I gave up smoking three years ago and it feels really great.
私は3年前にタバコをやめたが、とても気分がいい。

Mike has decided to give up his baseball career at the end of this year and he will pursue to become a doctor.
マイクは今年いっぱいで野球をやめ、医者になることを決意した。

give in の意味は？

“give in” は、

こんな意味があります。

英英辞典には、 “give in” についてこう書かれてあります。

to accept that you have been defeated and agree to stop competing or fighting

Cambridge Dictionary

誰かに打ち負かされて、競争や戦いをやめることから “give in” には「屈する」や「降参する」「折れる」「譲歩する」という意味があります。

たとえば、相手からクイズを出題されたけど答えがわからず、相手の意向（＝自分が負けを認めること）に従うときに “give in” を使うイメージです。

We won’t give in until we reach the end.
我々は最後まで降参しない。

I won’t give in to any threats or bullying.
私はどんな脅しやいじめにも屈しない。

He wouldn’t give in until he received a fully apologize from his colleague.
彼の同僚からちゃんと謝ってもらうまで彼は引き下がらない。

こんな他の表現はいかがでしょうか？↓

give up と give in の英語表現 まとめ