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「コショウ」だけじゃない “pepper” の意味と使い方5つ

気になる人

“pepper” と言えば「コショウ」でしょ?

“pepper” は日本語の「コショウ」に相当する単語。 

普段は、どこの家庭にもある “あの調味料” のことを指しますよね。

ですが、実は “pepper” は他のことを指すときにも使われる表現。

“pepper” から「コショウを振りかける」という動詞の意味もありますが、実はそれだけでもないんです。

ということで、ネイティブが使う “pepper” について見ていきましょう。

もくじ

「ピーマン・パプリカ・唐辛子」の pepper

“pepper” という単語を使うことで、

  • ピーマン
  • パプリカ
  • 唐辛子

これらが表現できます。

実際には、

  • ピーマン: green pepper
  • パプリカ:bell pepper
  • 唐辛子:chili pepper

このように言い分けるのが一般的。

Taka

パプリカは “sweet pepper” や “capsicum” と呼ばれていたりもします。

“green pepper の発音

“bell pepper の発音

“sweet pepper の発音

capsicum の発音

“chili pepper の発音

「ピーマン」という言葉は、フランス語の “piment” またはポルトガル語の “pimento” から由来しているため、英語ではありません。

色が緑色であることから、日本でよく知られているピーマンは “green pepper” と言います。

また、最近見かけるようになったきた「パプリカ」は、西洋のベルのような形をしていることから総称して “bell pepper” と呼ばれています。

Taka

ちなみに、「パプリカ(papurika)」はハンガリー語から由来しているそうです。

“bell pepper” と呼ぶこともありますが、パプリカには様々な色があることから、色を使って言い分けることもよくあります。たとえば、 “red pepper” や “yellow pepper” といった具合ですね。

“capsicum” はあまり聞き慣れないかもしれませんが、僕が以前住んでいたオーストラリアではスーパーなどでこちらの名前が使われていました。

他にも、ニュージーランド、シンガポール、インドなどでも “capsicum” という名前を呼ぶこともあるようです。

Taka

意外だったのは、オーストラリアの友人に “capsicum” の名前を出したら「??」となってしまい伝わらなかったこと。ネイティブにもよりますが、やはり “bell pepper” の方が知名度は高いようですね。

“chili pepper” の “chili” は「チリパウダー」や「チリソース」でも使われるように「辛い」という意味があります。

他にも、 “hot pepper” や “red chili pepper” と言ったりもします。 “red, hot, chili” の組み合わせですね。

ただ、全部入れてしまうと “Red Hot Chili Pepper” というバンド名になってしまいます。さすがにこれは「唐辛子」の意味では使えないので、言い間違えないように気をつけましょう。笑

I didn’t like green peppers but I can eat them now.
ピーマンが苦手だったが、食べられるようになった。

Whenever I make stir-fried vegetables, I always put some bell peppers in it.
野菜炒めを作るときは、必ずパプリカを入れる。

This is one of the hottest red chili peppers in the world.
これは世界で最も辛い赤唐辛子の1つです。

野球の「トスバッティング」の pepper

意外と知らない人も多いですが “pepper” は、

(野球の)トスバッティング

こんな意味もあります。

「トスバッティング」とは野球の打撃練習の一種で、バッターの近くから投げたゆるいボールを打者がバットに当てて打ち返す練習のこと。

とはいえ、ここで紹介する “pepper” は、いわゆる日本でよく見られる「トスバッティング」とは少し違うイメージになると思います。

Taka

通常の「トスバッティング」はボールを下から投げ渡すような感じでトスをしますが、これは実際に投げていますね!

このタイプの練習も「トスバッティング」に含めるようですが、 “pepper” には「〜を浴びせる」や「〜をまき散らす」という意味もあります。

打者がボールを打ち、打ったボールは守備の選手に向かっていくことから「打球を浴びせている」ことになるため、そういった意味でこのタイプの「トスバッティング」は英語で “pepper” と呼ばれているんだとか。

Taka

“pepper game” や “pepper drill” と言ったりもします。

The players were doing some pepper drill to warm up before the game.
選手たちは試合前のウォーミングアップとして、ペッパードリルをやっていた。

During the rain delay, the players killed some time by playing pepper in the dugout.
雨天による中断の間、選手たちはダグアウトでペッパーをして時間を潰した。

pepper は動詞でも使われる

「(質問などを)浴びせる」の pepper

動詞の “pepper” は、

  • 〜を浴びせる
  • 質問攻めにする

こんな意味があります。

先ほどの「トスバッティング」のところでも紹介しましたが、 “pepper” は動詞で「〜を浴びせる」や「〜をまき散らす」といった意味があり、そこから転じて「質問攻めにする」といった意味でも使われます。

Taka

もともとの意味である「コショウ」をペッパーミルでガリガリ削ったときのことをイメージすると、コショウを浴びせたり、乱発したり、加えるという意味が想像できちゃいますよね。

動詞の “pepper” は “with” と組み合わせて、 “pepper with ~” のパターンでよく使われます。

The boxer was peppered with punches from his opponent.
そのボクサーは相手からパンチを浴びせられた。

The governor was peppered with questions from reporters about his scandal.
知事は記者からスキャンダルに関する質問攻めにあった。

The social media post was peppered with a lot of negative comments.
そのソーシャルメディアの投稿にはたくさんのネガティブなコメントが浴びせられた。

「(あらゆる場所に)散りばめられた」の pepper

他にも、動詞の “pepper” は、

(あらゆる場所に)散りばめられた

こんな意味もあります。

あるものが「点在する」「散在する」といったときにも “pepper” は使われます。こちらも動詞の “pepper” は “with” と組み合わせて、 “pepper with ~” のパターンでよく使われます。

Taka

これも、コショウが振りかけられている様子をイメージすると、なんとなくわかりますよね。

似ている単語に “scatter” という単語がありますが、こちらの方がよりランダムに点在、散在しているニュアンスが強くあります。

The movie was peppered with explosions and car chases.
その映画は爆発やカーチェイスが散りばめられていた。

The speech was peppered with jokes to keep the audience engaged.
そのスピーチは聴衆を引き込むためにジョークが散りばめられていた。

There are many landmines peppered around in the field.
畑にはたくさんの地雷が散らばっている。

「元気づける」の pep up

さらに、 “pepper” を使ったフレーズ “pep up” には、

  • 元気づける
  • 活力を与える

こんな意味があります。

“pep up” の発音

実は、 “pep” は “pepper” の略語。

“pepper” には「元気」や「活力」という意味もあります。

「コショウ」の意味の “pepper” と見た目はまったく同じですが、2つは語源が違うんです。ただ、詳しい内容は調べてもわかりませんでした。

“pep up” は、

pep someone up

このパターンで使われることが多く、「誰かの気持ちを元気づける」「誰かを活気づける」、「誰かをやる気にさせる」などの意味があります。

また、 “pep talk” という言葉も聞いたことがあるかもしれませんが、「元気をつける話」「激励のための話」といった意味で、元気を出すように励ましたり、激励するためにする短めの話、スピーチを指します。

Taka

監督がチームに「がんばれ!」「勝利に向けて全力を尽くすぞ!」と話して、チームの士気を高めるといったニュアンスですね。

I need something to pep me up before the exam.
試験前に何か元気づけるものが必要だ。

A cup of coffee can usually pep me up in the morning.
コーヒー1杯で朝の活力が出る。

The manager gave the team a pep talk before the game.
試合前に監督がチームに気合いを入れる話をした。

その他の表現はいかがでしょうか?↓

pepper の英語表現 まとめ

  • 名詞で使う pepper
  • ピーマン
  • パプリカ
  • 唐辛子
  • ピーマン: green pepper
  • パプリカ:bell pepper
  • 唐辛子:chili pepper

色や形に応じて言い方が変わることがありますが、おおまかには上記の表現でOK。

(野球の)トスバッティング

バッターの近くから投げたゆるいボールを打者がバットに当てて打ち返す練習のことで、広い意味での「トスバッティング」とも言える。

ただし、いわゆる日本でよく見られる「トスバッティング」とは少し違うイメージ。

  • 動詞で使う pepper
  • 〜を浴びせる
  • 質問攻めにする

コショウを振りかける様子から派生して、「〜を浴びせる」や「〜をまき散らす」といった意味があり、そこから転じて「質問攻めにする」といった意味でも使われる。

(あらゆる場所に)散りばめられた

上記と同じで、あるものが「点在する」「散在する」といったときに「散りばめられている」という意味でも使える。

  • 元気づける
  • 活力を与える

この場合、”pepper” ではなく “pep up” または “pep someone up” を使う。

「コショウ」の “pepper” と、 “pep” の元となった「活力」を意味する “pepper” は見た目は同じだが語源は違う。

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