話題の「ペッパーミル」のポーズってどんな意味があるの?
野球の世界大会「ワールドベースボールクラシック(WBC)2023」の開幕まで、もうすぐですね!
今回は多くのメジャーリーガーが参加することが決まっていることもあり、今まで以上に注目が集まっていますよね。
日本代表チームは本戦に向けて強化試合を重ねてますが、ここ最近話題になっている「ペッパーミル」のパフォーマンスをご存じでしょうか?
拳を上下に重ねて、こしょうを挽く(ペッパーミルを使う)ような動作をしていますね!
この「ペッパーミル」の動作には、“ある意味” が込められているのをご存じでしょうか?
それが、 “grind out” という英語フレーズと関係してるんです。
ということで、今回は「ペッパーミル」ポーズの意味、 “grind out” の意味と使い方についてお届けします。
grind out の意味は?
“grind out” は、
- 粘り強くやり抜く
- 何とか勝ち取る
こんな意味があります。
“grind out” の発音
“grind” は「挽く、粉にする」という意味で、「(細かく挽かれた)粉こしょう」は “ground pepper” と言います。”grind” の過去形・過去分詞形は “ground” 。
ですが、”grind” は他にも「身を粉にして働く」や「目標に向けて努力し続ける」といったスラングの意味もあるんです。
“grind” には「細かく砕く」といった意味があるので、「身を粉にして働く」のイメージからなんとなく想像できますよね。
“grind out” は「身を粉にして働いた(grind)結果が出る(out)」ことから、「(成果などを)苦労して生み出す」といったニュアンスを持ちます。
「ペッパーミル」のポーズと grind out の関係
冒頭で紹介した「ペッパーミル」ポーズですが、この動作はカージナルスに所属しているアンドリュー選手が「厳しい状況でも “grind” しよう」と言い始めたことがキッカケになっていて、それを同僚のヌートバー選手が広めていったそうです。
野球の試合では、打者はなんとかしてヒットを打ったり、フォアボールを選んで出塁をしたり、タイムリーヒットを打って得点を取ろうとしますよね。
でも、なかなか簡単に結果が出るとは限りません。
つまり、どの選手も「結果を生み出すために苦労をしている = grind out している」というわけなんです。そこから「なんとか出塁していこう」という意味になっています。
そして、この “grind out” と “girnd” の元々の意味である「〜を挽く」を掛け合わせて、こしょうを挽く動作から「ペッパーミル」パフォーマンスになったと言われています。
最初あのポーズを見たとき、なにやってんだろう?って思って見てましたね。笑
ちなみに、この「ペッパーミル」ポーズは、「ペッパーグラインダー」ポーズ、パフォーマンスとも呼ばれています。
一説によると、2018年にメッツという球団が “grind” して(野球の)攻撃に「味付けをする」、「料理(試合)に刺激を与える」というニュアンスで使い始めたのが最初だとも言われています。
grind out の使い方
では、 “grind out” の使い方を例文で見ていきましょう。
He is tying to grind out and get on base.
彼は頑張って粘って出塁しようとしている。
My favorite band finally ground out a new album.
好きなバンドがついにニューアルバムを出した。
Angels grind out win against Astros. They’re on a 5-game winning streak.
エンゼルス、アストロズに辛くも勝利。5連戦中です。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
grind out の英語表現 まとめ
- 粘り強くやり抜く
- 何とか勝ち取る
“grind” は「〜を挽く」以外に、「身を粉にして働く」や「目標に向けて努力し続ける」といったスラングの意味で使われる。
“grind out” は「身を粉にして働いた(grind)結果が出る(out)」ことから、「(成果などを)苦労して生み出す」といったニュアンスを持つ。