“get by (on/with)” って簡単そうに見えるけど、どういう意味なの?
“get” は英語を話すうえで欠かせない、よく使われる単語。
日本語でも「〇〇をゲット!」のように使われたりしますが、英語では “get” の後ろにくる前置詞、副詞などと組み合わせて、句動詞(phrasal verb)の形で使われるパターンが多くあります。
今回、紹介する “get by (on/with)” もその1つ。
“get by (on/with)” はもともとの意味から派生して、違う意味として使われることがよくあるため、意味や使い方をしっかりと押さえておくといいでしょう。
get by (on/with) の意味は?
“get by (on/with)” は、
- (金銭的に)なんとかやっていく
- (ものごとを)なんとか対処する、やり抜く
こんな意味があります。
“get by (on/with)” の発音
“get by (on/with)” は、もともと「(狭い道を)通り抜ける」や「(人からの)チェックを逃れる」といった意味があります。
“by” は「〜に近接して」といったニュアンスがあり、「横を通り過ぎる」という状況を “get” するといったイメージ。
「横をすり抜けて通過する」ことから、うまく難を逃れるようなニュアンスがあり、「(金銭的に)なんとかやる」や「(ものごとを)なんとか対処する・やり抜く」のような意味で使われます。
ギリギリどうにかなった!という感じですね。
似たような表現に “get through” がありますが、 “get through” は「通るべきところを通って通過する」といったニュアンスがあり、「困難を切り抜ける」といった意味。
“get by (on/with)” は、「横をすり抜けて通過する」ことから、うまく難を逃れるようなニュアンスがあります。
ちょっとしたニュアンスの違いですが、なんとなく掴めましたか?
get by (on/with) の使い方
では、 “get by (on/with) “ の使い方を例文で見ていきましょう。
I got by this month with only 20,000 yen.
今月は2万円だけでなんとか乗り切った。
He had to get by on little money because the salary is quite low.
給料がかなり安いので、少ない金額でやりくりしなければならなかった。
A: How’s she doing? I haven’t seen her since she quit the job.
A: 彼女は元気?彼女が仕事を辞めてから会っていないんだ。
B: She is getting by with what she makes working at the convenience store to pursue her dream of becoming a musician.
B: 夢であるミュージシャンを目指して、コンビニのバイト代でなんとか生活している。
get by (on/with) の意味と使い方 まとめ
- get by (on/with)
- (金銭的に)なんとかやっていく
- (ものごとを)なんとか対処する、やり抜く
「横をすり抜けて通過する」ことから、うまく難を逃れるようなニュアンス。
もともと「(狭い道を)通り抜ける」や「(人からの)チェックを逃れる」といった意味があり、そこから転じて上記の意味で使われる。