英語のつなぎ言葉「フィラー」って、どんな表現があるのかな?
そんな疑問に答えていきます。
「Filler(フィラー)」は英語のつなぎ言葉のことで、会話の中で言葉に詰まってしまったときの沈黙のスキマを埋めるもの。
日本語でも当然「Filler(フィラー)」はあります。
- え〜っと
- う〜んと
- あの〜
- なんか
- っていうか
- まぁ
- じゃあ
上記は一部ですが、気づかないうちに会話内で「Filler(フィラー)」は意外と使っているものです。
日本語のような「Filler(フィラー)」は英語でもいろいろとありますが、本記事ではネイティブがよく使う代表的な英語の「Filler(フィラー)」を紹介していきます。
you know
“you know” は会話の中で使われる「Filler(フィラー)」の中では、かなり使用頻度の高い言葉。
しかも、文章の『文頭・文中・文末』どこでも使える便利な表現で、これが使えるだけでもネイティブっぽさが増します。
「Filler(フィラー)」 としての “you know” の詳しい使い方は、別記事にて解説していますので、そちらをご覧ください。
like
“like” は動詞で「好き」の意味がありますが、 “What is it like?” のように「それはどんな感じ?」と使われることもあり「〜といった感じ」や「〜のような」の意味の前置詞としても使われます。
さらに、つなぎ言葉として以下のような日本語の意味で使われます。
- 〜っていうか
- なんか〜
- あの〜
この場合の “like” は、文頭・文中で使うことができ、ネイティブの会話の中では乱用されています。
A: How was the movie
A: 映画どうだった?
B: It was like, wow. It blows my mind.
B: いやぁ、なんかスゴかった。衝撃的だったよ。
Some random guy just yelled at me for no reason. I was like, you know, what the hell are you talking about?
知らない人がなんか、理由もなく怒鳴ってきた。私としては、何言ってんの?って感じだった。
A: You know the Japanese savory snack in the shape of little round balls containing pieces of octopus. What’s it called?
A: 日本のしょっぱい系スナックで、タコの切り身が中に入った小さなボール状のやつあるじゃん?あれ、なんて言うんだっけ?
B: Like.. it’s crispy on the outside and fluffy on the inside? That’s takoyaki.
B: あの、外側がカリカリで内側がフワフワしてる的なやつ?あれはたこ焼きだよ。
well
“well” は「上手」や「良い」という意味の副詞として使われ、 “He speaks English well” は「彼は英語を上手に話す」といった意味になりますが、”well” はつなぎ言葉としてこんな意味があります。
- う〜んと
- では〜
この “well” は言葉が思い浮かばないときに「う〜んとね・ええと」と言ったり、話の流れを区切って「じゃあ・そしたら」などと言ったりできるんです。
うしろに “then” をつけて “Well, then” という表現もあり、「それじゃあ」や「では」といった意味で使われます。
基本的にはつなぎ言葉の “Well” とほぼ同じように使われますが、”Well then” は単体でも使えるといったイメージです。
Well, let’s move onto the next step.
では、次のステップに移りましょう。
A: What’s your strong point?
A: あなたの長所はなんですか?
B: Well, I think I’m a dedicated and hard-working type of person.
B: ええと、私は献身的で一生懸命に働くタイプの人間です。
A: I’ve been feeling stressed out these days. I want to blow off some steam.
A: 最近ストレスが溜まってきている。息抜きしたいなぁ。
B: Well, let’s have fun at the party tonight then.
B: じゃあ、今夜はパーティを楽しもう。
um / umm
“um” も文頭・文中で使える「Filler(フィラー)」で、このような意味合いがあります。
- え〜と
- う〜ん
さきほどの “well” と同じく、うまく言葉が思い浮かばなかったり、どう答えたらいいかわからないときなどに、つなぎの言葉として使えます。
他にも “uh” や “ah” なども同じような感じで使えます。
ちなみに、 “umm” と “m” がひとつ増えても意味はまったく同じですよ。
A: Can you get this work done by tonight?
A: この仕事を今夜までに終わらせてくれますか?
B: Umm.. I thought it was due tomorrow. not today.
B: え〜と、それの締め切りは今日じゃなくて明日だと思ってましたが…。
A: What do you think of this outfit?
A: この仕事を今夜までに終わらせてくれますか?
B: Um, I don’t know if I like the color but like the design though.
B: う〜ん、色は好きかどうかわからないなぁ。でもデザインは好きだけどね。
I mean
“I mean” は基本的に、文頭で使うつなぎ言葉。
“mean” は動詞で「意味をする」といった意味がありますが、つなぎ言葉としての意味はこんな感じです。
- え〜と
- つまり
- 要するに
「Filler(フィラー)」 も含む “mean” の詳しい使い方は別の記事にて解説しています。
I mean, he is a really nice guy, but he is just not my type.
え〜と、彼はいい人なんだけど、タイプじゃないんだよね。
A: Do you know where the document is?
A: あの書類がどこにあるか知ってる?
B: It’s in the right drawer… Oh wait, I mean it’s the left one!
B: 右の引き出しにあるよ…あ、ちょっと待って、え〜と、左の方だ!
As I said / like I said
“As I said” は文頭・文中で使うつなぎ言葉。
- 今言ったように
- さっき言ったけど
こういった意味で、「Filler(フィラー)」として会話の中で使います。
事前に話をした内容、またはそのポイントを改めてもう1度言うときに、同じ内容を繰り返すことを前提として「すでにその話は前に出ているけど〜」といった意味合いで前置きとして使うのが一般的。
“As I said” の他に “Like I said” もまったく同じ意味で使え、置き換えが可能です。
As I said, I umm… will leave here next week.
前も言ったけど、ええっと、来週ここを出て行くわ。
A: Do we really have to do that?.
A: 本当にやらなきゃいけないの?
B: It’s unfortunate, but like I said, it’s a decision we have to make.
B: 残念だけど、でも前に言ってるけど、私たちが決めなきゃいけないことだから。
会話に詰まったときの間を埋める『フィラー』表現6つ まとめ
- you know
- ねぇ、知ってる?
- だよね?
- 〜じゃん
- 〜を覚えてる?
『文頭・文中・文末』どこでも使える便利な表現。
- like
- 〜っていうか
- なんか〜
- あの〜
この場合の “like” は、文頭・文中で使うことができる。
- well
- う〜んと
- では〜
この “well” は言葉が思い浮かばないとき、話の流れを区切るときなどに言うことができる。
- um / umm
- え〜と
- う〜ん
“well” と同じく、うまく言葉が思い浮かばなかったり、どう答えたらいいかわからないときに、つなぎの言葉として使える。
- I mean
- え〜と
- つまり
- 要するに
“mean” はつなぎ言葉の他に、いろいろな意味がある。
- As I said / like I said
- 今言ったように
- さっき言ったけど
同じ内容を繰り返すことときに「すでにその話は前に出ているけど〜」と前置きとして使うのが一般的。