“so bad” って悪い意味で使うんじゃないの?
“so bad” は「とても悪い」というネガティブな意味だと覚えていないでしょうか?
たしかに、 “bad” は「悪い」の意味で、 “so” は「とても」と強調するときに使うので、決して間違いではありません。
ですが、ネイティブスピーカーはこの “so bad” をネガティブな意味だけでなく、ポジティブな意味でも使うことがよくあります。
今回は、 “so bad” の悪い意味・良い意味の2パターンの使い方を見ていきますので、うまく使い分けられるようにしましょう!
「とても悪い・ひどい」の so bad
ネガティブな意味で使う “so bad” ですが、
- とても悪い
- ひどすぎる
こんな意味があります。
何か悪いことが起こったときなど、あまりにも酷いことを表すときに “It’s so bad” のように形容詞として “so bad” は使われます。
“so bad” は “really bad” に置き換えることもできるので、どちらを使ってもOKです。
また、会話では “It went so badly” のように “badly” という副詞を用いることがありますが、この “badly” が砕けた言い方になると “I went so bad” のように “bad” が使われることがあります。
This is so bad. I can’t believe it!
これは本当にひどい。信じられない!
A: There’s a new restaurant down the street. Have you tried it before?
A: この道をまっすぐ行ったところに新しいレストランができました。試したことはありますか?
B: Yes, I have. The food was okay but the service was so bad.
B: はい、ありますよ。料理はまあまあでしたが、サービスがとても悪かったです。
A: How did the job interview go?
A: 面接はどうだった?
B: It went so badly. I was so nervous and didn’t even remember what I said.
B: だいぶ悪かったな。とても緊張して何を話したかすら覚えてないよ。
「〜したくて仕方ない」の so bad
悪い意味ではなく、ポジティブな意味で使う “so bad” は
- 〜したくて仕方ない
- 〜したくてたまらない
- したくてしょうがない
といった意味があります。
ある物がどうしても欲しいとき、何かの秘密や情報を知りたくて仕方ないときなど、どうしても我慢できない場面で使われます。
“I miss you so bad” や “I love you so bad” で「君に会いたくてたまらない」や「君が好きすぎる」といった感じでも使えますね。
“so bad” はネガティブな意味なのに、ポジティブな意味で使われるのは不思議な感じがしてしまいますが、日本語でも同じようなことはあります。
たとえば、「クソおもしろい」や「あの人、超やばい」のように、本来はネガティブな意味である「クソ」や「やばい」が、ある物事を強調するポジティブな意味として使われることがあります。
I want a new iPhone so badly.
新しいアイフォンが欲しすぎてたまらない。
A: Have you already watched the new series of Marvel movies in the theater?
A: 映画館でマーベル映画の最新作もう見た?
B: No, I haven’t. But I really want to watch it so badly.
B: まだだよ。でもめっちゃ見たいと思ってる。
A: What do you want to drink?
A: 何飲む?
B: I want a beer so bad. I’ll probably get a pint.
B: めっちゃビール欲しい。たぶんパイント(サイズの1つ)にするわ。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
so bad の英語表現 まとめ
- 悪い意味の so bad
- とても悪い
- ひどすぎる
何か悪いことが起こったときなど、あまりにも酷いことを表すときに “It’s so bad” のように形容詞として “so bad” が使われる。“so bad” は “really bad” に置き換え可能。
- いい意味の so bad
- 〜したくて仕方ない
- 〜したくてたまらない
- したくてしょうがない
ある物がどうしても欲しいとき、何かの秘密や情報を知りたくて仕方ないときなど、どうしても我慢ができない場面で使われる。