「しょうがない・仕方ない」を英語で言いたいけど、うまい言い方がよくわからない。
理不尽なことが起こったり、困難・悲劇に見舞われたなど、避けられない事態に直面することは日常生活やビジネスでありますよね。
そんな状況を受け入れるときに口にする「しょうがない・仕方ない」の英語表現を知っていますか?
「しょうがない = No ginger(ノージンジャー)」なんていうボケはなしですよ!笑
日本語の「しょうがない・仕方ない」はとても便利な言葉ですが、英語表現には1つで完結できる言葉はなく、状況や場面によって言葉を使い分ける必要があります。
- oh well
- It is what it is
- I can’t help it
- It can’t be helped
- I have no choice
今回は、シチュエーションに応じた「しょうがない・仕方ない」の使い分けをお届けします。
すでに起こってしまった「しょうがない・仕方ない」
oh well
「しょうがない・仕方ない」の意味で使う “oh well” は、
- ま、しょうがないか
- ま、いっか
すでに何かしらの問題が起こってしまい、もう手遅れでどうしようもない状況のときに使う「ま、しょうがないか」とつぶやくような状況で使う表現。
電車やバスなどに乗り遅れてしまったとき
買いに行ったものが売り切れてたとき
頑張って何かに取り組んだけど、うまくいかなかったとき
このように、悔やんでも仕方がない状況や場面でつかうイメージですね。
Shoot! I just missed the train! ….Oh well.
くっそー、電車乗り遅れた!…まぁしょうがないか。
A: Oops, I forgot to buy some milk.
A: おおっと、牛乳買うの忘れてた。
B: Oh well, it’s okay.
B: まぁ、しょうがないよ。
(At the restaurant)
A: Can I have lamb chops with mashed potatoes on the side?
A: ラムチョップをいただけますか?
B: I’m so sorry, we are out of lamb chops today.
B: 申し訳ありません、ラムチョップは本日はもう売り切れとなってます。
A: Really? Oh well, then can I get fillet steak instead?
A: そうなの?まぁしょうがないか。じゃあフィレステーキを代わりに頂けますか?
It is what it is
“It is what it is” は、
- どうすることもできなかった
- そういうものだ(それが人生)
“oh well” よりも「どうしようもない」や「仕方ない」ときに使います。
直訳すると「それはそういうこと」なので、「’それ’ は いつも ‘それ’ である」ということ。
どうすることもできなかった困難な状況や、受け入れがたい状況であっても変えることができなかった、世の中そういうものだから仕方ないよね、といったニュアンスがあります。
他にも、
- That’s life
- That’s how it goes
- That’s the way it is
- That’s the way it goes
など、同じような意味合いで使える表現は多くあります。
特にそこまでの細かい意味やニュアンスの違いはないので、好きなフレーズを使えばOKですよ!
A: Seriously? You’re working so hard and can’t even use your paid holidays. That’s insane!
A: マジで?仕事頑張っているのに有給も使えないなんて、馬鹿げてるよ!
B: Yeah, I did talk to my boss but nothing has changed. I guess it is what it is.
B: うん、上司とも話したんだけど何も変わらないんだよね。まぁしょうがないのかな。
A: There’s a lot of mistakes I’ve made in my life, but that’s the way it is right?
A: 人生でたくさんの過ちをしてきたけど、そういうもんだよね。
B: Totally. The only thing you can do is to learn from it and not to make the same mistakes again.
B: 間違いないね。その経験から学んで同じ過ちを繰り返さないことだね。
A: I heard you broke up with your boyfriend. Are you okay?
A: 彼を別れたって聞いたよ。大丈夫?
B: Yeah, I found out that he was cheating on me. I was really upset but it is what it is I guess, right?
B: うん、彼が浮気をしていたのがわかったんだ。とても傷ついたけど仕方ないよね、でしょ?
避けられない「しょうがない・仕方ない」
I can’t help it
“I can’t help it” は
- (必要以上に気になって)しょうがない
- (自分ではどうすることもできない)しょうがない
良くないことだと自分ではわかっているつもりでも、ついつい自制心をコントロールできずに何かをしてしまうときの「しょうがない」に使います。
ストレスでつい食べ物をたくさん食べてしまう
緊張して手足が震えてしまう
このように、自分ではどうしても避けられない状況や状態のときに使うイメージです。
また “I can’t help it” の “it” の代わりに、
I can’t help ~ ing
“I can’t help 動詞の ing” という使い方もできるため、 “I can’t help thinking about her” で「彼女が気になって仕方がない」といった感じで使えます。
A: Don’t eat too much. It’s not good for your health.
A: 食べ過ぎはダメだよ。体に良くないから。
B: I can’t help it. I wanna eat a lot when I was stressed.
B: しょうがないじゃん。ストレスがあるときにたくさん食べたくなっちゃうんだから。
A: Wow, your skin is so red. What happened?
A: おぉ、肌赤いね。どうしたの?
B: It’s really itchy. I can’t help scratching it.
B: めっちゃ痒いのよ。引っ掻きたくて仕方がない。
It can’t be helped
“It can’t be helped” は
(状況を変えたり良くしたりすることは)できない = しょうがない
日本語のあらゆる「しょうがない」の英語表現が “It can’t be helped” と訳されることがよくあります。
が、実際にはどうすることもできない、避けられないことに対しての「しょうがない」の意味で使われるイメージ。
さきほどの “I can’t help it” とかなり似ていますが、主語が “I” と “It” によってニュアンスが変わってきます。
A: I’m sorry that there have been delays with the shipment due to heavy snow.
A: 大雪のせいで配送に遅れが生じており申し訳ありません。
B: It can’t be helped. It’s not your fault.
B: しょうがないですよね。あなたのせいではありません。
A: Omg, it seems there is an accident. We’re in a hurry though.
A: くそーっ、事故があったようだな。急いでるのに。
B: Yeah I know. But it can’t be helped…
B: そうだね。まぁどうすることもできないけど…。
選択肢が他にない「しょうがない・仕方ない」
I have no choice
“I have no choice” は
(特定の手段や方法を選ばざるを得ない状態で)しょうがない、やむを得ない
直訳すると「選択肢(チョイス)は1つもない」なので、何も手段がないように感じてしまいます。
ですが、実際には何か1つの選択肢はあるものの、どうしてもそれは選びたくない。でも他にいい選択肢がなく、仕方なく残っている選択肢を選ばざるを得ない状態、を指してます。
つまり「他の手段がない」ってことですね。
I hate going to the dentist, but my cavity hurts so much. I have no choice…
歯医者に行くのは大嫌いだが、虫歯が超痛い。やむを得ないか・・・。
A: I don’t wanna take that class. The teacher is so mean.
A: あの授業受けたくない。先生が意地悪なんだ。
B: It’s mandatory to graduate. You have no choice.
B: 卒業するには必須なんだ。他の手段がないからしょうがないね。
A: How did you improve your English?
A: 英語をどうやって上達させたのですか?
B: I had no choice but to study English for living overseas alone.
B: ひとりで海外生活するには英語を勉強するしかなかったんです。
「しょうがない・仕方ない」の英語表現 まとめ
- oh well
- ま、しょうがないか
- ま、いっか
悔やんでも仕方がない状況や場面でつかうイメージ
- It is what it is
- どうすることもできなかった
- そういうものだ(それが人生)
どうすることもできなかった困難な状況や、受け入れがたい状況であっても変えることができなかった、世の中そういうものだから仕方ないよね、といったニュアンス。
- I can’t help it
- (必要以上に気になって)しょうがない
- (自分ではどうすることもできない)しょうがない
自分ではどうしても避けられない状況や状態のときに使うイメージ
- It can’t be helped
(状況を変えたり良くしたりすることは)できない = しょうがない
実際にはどうすることもできない、避けられないことに対しての「しょうがない」の意味で使われるイメージ。
- I have no choice
(特定の手段や方法を選ばざるを得ない状態で)しょうがない、やむを得ない
他にいい選択肢がなく、仕方なく残っている選択肢を選ばざるを得ないイメージ。