使い方に気をつけた方がいい英語表現ってあるのかな?
日本語には尊敬語や謙譲語など、場面や状況に応じた表現はありますが、英語にも状況によって適切・不適切な表現というのはあります。
これらの使い方を間違えてしまうと、相手に誤解を与えてしまったり、失礼だと思われてしまうかもしれません。
これから本記事で取り上げる「NGな英語表現」は、表現の仕方やトピックによって相手をイラっとさせたり、失礼だと思われてしまう英語表現のことです。
- I’m sorry
- Do you understand?
- How old are you?
- Why did you come to Japan?
- Can you speak Japanese?
この中の英語表現を見て、「え?使ったらダメなの?」と思った方、本記事でしっかりと適切な表現を覚えておきましょう。
ということで、ネイティブに誤解されやすいNGな英語表現5つを紹介していきます。
「すみません」の I’m sorry
日本語で「すみません」と言う機会は、自分が思っているよりも意外と多くあります。
- 期日までにタスクが終わらなかったとき
- 電車やバスで誰かに席を譲ってもらったとき
- レストランで店員を呼ぶとき
このように、何かに失敗したり、相手に迷惑をかけたときなど、謝罪、お礼、依頼をする場面で使われます。
日本語ではこれら3つの場面で使うのが一般的ですが、このすべての場面において英語で “I’m sorry” を使うと相手に誤解されてしまうことがあります。
というのも、 “I’m sorry” や “Sorry” は「自分の過失を認めて謝ること」を意味するので、失敗をしてしまったときの「すみません」以外の場面で使うのはNGなんです。
ついつい癖で「すいません」と言ってしまうかもしれませんが、英語圏では不必要に言いすぎないように気をつけましょう。
また、謝罪をするときであっても、 “I’m sorry” や “Sorry” を連発するのではなく、 “I made a mistake” のように「間違えました」「失敗しました」という言い方を代わりに使うこともよくあります。
謝りすぎると相手にナメられる、という話も聞いたことがあるので、必要に応じて “I’m sorry” や “Sorry” を使うのが大事。
アメリカ人は謝らない!と聞くことがありますが、謝りすぎるのもよくないってことなんです。
お礼や依頼をする場面では以下のような英語表現を使いましょう。
【例】電車やバスで誰かに席を譲ってもらったとき
I’m sorry → Thank you
【例】店員を呼ぶとき
I’m sorry → Excuse me
海外から見た日本人は「真面目で親切」というイメージがある一方で、「何でもすぐに謝る」や「謝りすぎ」というネガティブなイメージも持たれているので、 “I’m sorry” や “Sorry” の使い方には気をつけましょう。
人にぶつかったときの “I’m sorry” や “Sorry” であれば問題ないですよ。
「わかった?」の Do you understand?
自分の言っていることが相手に伝わっているか、確かめたいときに英語で “Do you understand?” を使ってる人は多いかもしれません。
文法的に間違いではないですが、この表現は相手に誤解を与えたり、失礼に思われてイラっとされる可能性があります。
実は、 “Do you understand?” には「(私の言ったことに)ついてこれてる?」「本当に理解できているの?」と上から目線のニュアンスが含まれてしまうからなんです。
なので、「分かりますか?」や「理解できますか?」と聞きたいときは、
Does it make sense?
または
Am I making sense?
この表現には「私の言っていること、筋通っていますか?」や「(わたし、)うまく説明できていますか?」といった意味合いがあります。
他にも、こんな表現が使えます。
Do you know what I mean?
「(私が意図していること)わかりますか?」といった意味になり、このフレーズもよく会話で使われます。
なので、これらの3つの表現を “Do you understand?” の代わりに使うようにしましょう!
“mean” は色々な意味を持っている英単語。意味や使い方を合わせて確認しておきたい人はこちら。
「年齢はいくつ?」の How old are you?
日本では先輩後輩・上司部下といった上下関係の文化もあってか、男女問わず年齢を聞くことは割と普通のことと考えられています。
ですが、英語圏では相手に年齢を聞く(特に女性に聞く)こと自体、失礼なことなんです。
理由はいろいろとありますが、「年齢で他人を判断しない」「年齢はただの数字」という考え方が一般的だからです。
アメリカでは仕事の面接で年齢を聞くのは法律違反になってますからね
もし、どうしても年齢を聞きたい場合は、以下の表現を使いましょう。
Do you mind if I ask your age?
または
May I ask your age?
「年齢を聞いても気にしないですか?」や「年齢を伺ってもいいですか?」といったニュアンスの意味になります。
もしくは、すこし冗談っぽく
Are you younger than me or …?
相手との仲の良さにもよりますが、笑いながら「えーっと、あなたは私よりも若いですか?それとも・・・?」みたいな感じで聞くのもありです。
「なんで日本に来たの?」の Why did you come to Japan?
日本にいる外国人に「どうして日本に来たの?」と聞きたいとき “Why did you come to Japan?” と言えばいいと思っていませんか?
「Youは何しに日本へ?」という日本のテレビ番組にも、 “Why did you come to Japan?” という英語訳が使われていたりしますよね。
文法としては間違いではないのですが、この表現には「なんで日本に来たの?来て欲しくなかったのに」や「早く帰ってよ」と言われているように聞こえてしまうんです。
聞いている人からするとそういう意図はなくても、 “why” には「何でそうしたのか、私には理解できないので理由を教えてください」とストレートに『理由』を求めているニュアンスが含まれるんです。
『理由』がないと日本に来てはいけないの?と相手に思われてしまうわけです。
もし、「なんで日本に来たの?」と聞きたい場合は、以下の表現を使いましょう。
What brought you to Japan?
または
What made you come to Japan?
「日本に来たきっけかはなんですか?」や「どういった理由で日本に来たのですか?」といったニュアンスの意味になります。
この表現に続けて “Are you working, studying or traveling?” と聞くと、さらに会話の幅が広がりやすくなりますよ。
「日本語話せますか?」の Can you speak Japanese?
外国人に向かって日本語が話せるかどうか聞くときに “Can you speak Japanese?” と言ってしまいがち。
ですが、この表現も相手にとって失礼だと思われてしまう表現なんです。
その理由が “Can you ~ ?” の使い方。
“Can you ~ ?” は日本語だと「〜できますか?」という訳ですが、可能か不可能か、その能力があるかどうか、といったニュアンスが含まれています。
“Can you speak Japanese?” は考え方によっては能力と言えるかもしれませんが、「話せなさそうだけど、話せるのか?」と上から目線な感じで聞こえてしまうんです。
日本語で考えると、つい “can” を使いたくなってしまうものですよね。汗
“Can you ~ ?” は他にもいろいろと使われています。
- Can you eat sushi? = 「(寿司食べられなさそうだけど)食べられるの?」
- Can you drink Japanese sake? = 「(日本酒飲めなさそうだけど)飲めるの?」
- Can you use chopsticks? =「(箸使えなさそうだけど)使えるの?」
このように()で表しているニュアンスが含まれているんです。
『できる・できない』の能力よりも『する・しない』のような習慣として普段からやっていることか聞きたいので “Can you ~ ?” ではなく、
Do you speak Japanese ?
このように、 “Do you ~ ?” の形で使うのが自然です。
ネイティブに誤解されやすいNGな英語表現5つ まとめ
- 「すみません」の I’m sorry
謝罪で使うのはOK。
お礼は “Thank you” 、依頼は “Excuse me” を使う。
- 「わかった?」の Do you understand?
自分の言っていることが相手に伝わっているか、確かめたいときに使う場合は以下の3つ。
- Does it make sense?
- Am I making sense?
- Do you know what I mean?
- 「年齢はいくつ?」の How old are you?
英語圏では相手に年齢を聞く(特に女性に聞く)こと自体、失礼なこと。
もし、どうしても聞く場合は以下の2つ。
- Do you mind if I ask your age?
- May I ask your age?
- 「なんで日本に来たの?」の Why did you come to Japan?
“why” は「理解しがたいけど、なぜ?」というニュアンスがある。
日本の来た理由を聞く場合は以下の2つ。
- What brought you to Japan?
- What made you come to Japan?
- 「日本語話せますか?」の Can you speak Japanese?
『できる・できない』の能力よりも『する・しない』のように習慣として普段やっているかどうか?を聞きので “Can you ~ ?” ではなく “Do you ~ ?” を使うのが自然。