「人に偶然・たまたま会う」って英語でなんて言うの?
つい先日、街を歩いていると友人に偶然会いました。
事前に遊ぶ約束をしてるわけではないのに、外でばったり会うなんて、なんか不思議な感じがしますよね。
さて、このように「人とたまたま会う」や「人とばったり遭遇する」ことを、英語でなんと表現するでしょうか?
“meet” や “see” などは「会う」の意味がありますが、今回紹介する英語フレーズはこれらの単語を使わない表現になります。
ということで、ネイティブが日常的によく使う「人に偶然・たまたま会う」の英語表現を4つをお届けします。
「人に偶然・たまたま会う」の run into
「人に偶然・たまたま会う」の英語表現でよく使われるのが、
run into
“run (走る)” という単語が使われていますが、歩いていても走っていても、人と偶然会ったときには “run into ~” が使われます。
“meet” はどちらかというと「あらかじめ予定を決めて会う」というニュアンスがあるので、 “run into” とニュアンスが異なります。
そして “run into ~” は、基本的に『人物』に対して使われる表現。
“run into + 人物“ の形になります。
run into 人物
『人物』の部分を『もの・こと』にすると、「思いがけないこと、ものを経験する」といった意味になり、微妙にニュアンスが異なります。
ただ例外として、 “run into a problem” 「問題に出くわす」のように使われることはあります。
I ran into Tom at the station.
駅でトムに偶然会った。
I ran into my ex-boyfriend the other day. It was a bit awkward.
先日、元彼に偶然会った。ちょっと気まずかった。
A: Guess who I ran into yesterday?
A: 昨日、誰にばったり遭遇したと思う?
B: Is that the guy you were talking about the other day?
B: こないだ話していた人ですか?
A: Yeah, it’s Jacob. He is such a jerk.
A: ああ、ジェイコブだよ。彼はとても嫌な奴だ。
「人に偶然・たまたま会う」の bump into
以下の英語表現も「人に偶然・たまたま会う」の意味で使われます。
bump into
“bump into ~” も、先ほどの “run into” と同様に『人物』に対して使われる表現。
bump into 人物
bump” は「ぶつかる」という意味の動詞。もともと、 “bump into + 人物“ で「 ‘人物’ にぶつかる」という意味として使われます。
ですが、それ以外にも “run into ~” と同じく「偶然・たまたま会う」といった意味でも使われます。
先ほどの “run into” と違い、 “bump into a problem” とは言わないので注意しましょう!
I bumped into my friend back in high school last night.
昨日の夜、高校時代の友人にばったり会いました。
If you bumped into Sarah, please tell her to call or text me.
もしサラにばったり会ったら、私に電話かメールをするように伝えてください。
A: I’m sorry. I didn’t mean to bump into you.
A: すみません、ぶつかるつもりはなかったんです。
B: That’s okay.
B: 大丈夫ですよ。
「(人と)偶然会う」ときに使えるその他の表現
ここまでは、「人に偶然・たまたま会う」の意味で使えるフレーズ2つ見てきました。
“run into” や “bump into” は句動詞(『動詞+副詞』または『動詞(+副詞)+前置詞』によって構成される動詞の定型フレーズ)と呼ばれているもので、動詞と同じ使い方と考えてOKです。
ですが、他にも「人に偶然・たまたま会う」の表現はあります。
by chance / by accident
by chance
“chance” は日本語でも「チャンス」と使われますが、「好機・機会」だけではなく「偶然・可能性」といった意味もあります。
一般的には文末に使われることが多いですが、文中に使われることもあります。
また、 “by chance” は “by accident” に置き換えることもできます。
by accident
“by chance” や “by accident” は『人物』や『もの・こと』どちらでも使えます。意味は「偶然、たまたま」や「誤って」など変わるので、文脈によって判断しましょう。
I met John by chance last week.
先週、ジョンに偶然会った。
I spilled wine by accident all over the carpet.
誤ってワインをカーペットにこぼしてしまった。
coincidence
coincidence
カタカナで表記するのは難しいですが、読み方は『コインスィデンス』といった感じ。
“coincidence” は「偶然の一致」という意味があり、もともとは「2つの別々のことが同時に起こる」という意味です。
そこから、「予定していなかった人とばったり会うという出来事が2人同時に起こること = 偶然の一致」になるので、「人にたまたま会う」の意味で “coincidence” が使われます。
What a coincidence!
偶然会った友人や知り合いに、「なんて偶然なんだ!」や「すごい偶然だね!」という意味で使われるので、合わせて覚えておきましょう!
It was a coincidence that I met Sarah on the street.
道ばたでサラに会ったのは偶然だった。
A: Hi Tom! What a coincidence! What are you doing here?
A: トムじゃん!すごい偶然だね!ここで何をしてるの?
B: Hey John! It’s been a while! I just swung by here to get some coffee.
B: おおジョンじゃん!久しぶり!会えて嬉しいよ。コーヒーを飲むために立ち寄ったんだ。
「人に偶然・たまたま会う」の英語表現 まとめ
- run into
run into 人物
『人物』の部分を『もの・こと』にすると、「思いがけないこと、ものを経験する」といった意味になり、微妙にニュアンスが異なる。
- bump into
bump into 人物
bump” は「ぶつかる」という意味の動詞。もともと、 “bump into + 人物“ は直訳すると「 ‘人物’ にぶつかる」という意味があり、そのように使われることもある。
- by chance / by accident
また、“by chance” や “by accident” は『人物』や『もの・こと』どちらでも使える。意味は「偶然、たまたま」や「誤って」など文脈によって変わる。
- coincidence
“coincidence” は「偶然の一致」という意味があり、もともとは「2つの別々のことが同時に起こる」という意味。
“What a coincidence” は「なんて偶然なんだ!」や「すごい偶然だね!」という意味