「触らぬ神に祟りなし」って英語でなんて言うんだろう?
「触らぬ神に祟りなし」 という言葉が日本語にはあります。
この言葉は、「ある物事に関係していなければ、面倒なことに巻き込まれることはない」という意味。
余計ないことをしない方がいいとき、傍観しておいた方がいい揉め事が起こったとき、などの場面で使われますよね。
では、この「触らぬ神に祟りなし」 を英語でなんと言うでしょうか?
「神」や「祟り」のようにスピリチュアルな用語を使わないといけないのかな?と思うかもしれませんが、意外と知っている単語で表現することができます。
ということで、「触らぬ神に祟りなし」 の英語表現と使い方について見ていくことにしましょう。
「触らぬ神に祟りなし」は英語で?
「触らぬ神に祟りなし」 は英語で、
let sleeping dogs lie
このように表現します。
各単語を確認していきます。
- let:〜させる( “make” や “have” と同じく使役動詞)
- sleeping dogs:寝ている犬
- lie:横になる
上記を見てもわかると思いますが、 “let sleeping dogs lie” は直訳すると「寝ている犬は横にしておけ」という意味になります。
スヤスヤ眠っている犬を起こしてしまうと、怒ったり、吠えたりしてしまうかもしれないので、わざわざ起こす必要はない、というわけですね。
「飼い犬に噛まれる」って言葉もありますからね。
そういった状況から転じて、日本語の「触らぬ神に祟りなし」 の意味でも使える表現になっています。
このように、「事を荒立てるようなことをわざわざしない」や「揉め事などに関与ぜず、そのままにしておく」といった意味があるので、先ほど説明した犬のイメージを持っておくといいと思います。
また、 “sleeping dogs” は単数形ではなくて複数形が正解なので、 “s” を忘れないように気をつけましょう。
「触らぬ神に祟りなし」の英語表現の使い方
では、「触らぬ神に祟りなし」を意味する “let sleeping dogs lie“ の使い方を例文で見ていきましょう。
Ken and John are fighting over a girl. I will just let sleeping dogs lie then.
ケンとジョンは女の子のことで言い争っている。私は関与せずにそのままにしておこう。
A: You look upset. What happened?
A: 動揺しているようだね。何かあったの?
B: I met a lady downstairs and she yelled at me for no reason.
B: 下の階で会った女性に意味もなく怒鳴られたんだよ。
A: Is that Ms. White? She is totally crazy. Let sleeping dogs lie.
A: それってホワイトさんのこと?彼女は完全に狂っているよ。触らぬ神に祟りなしだ。
A: Ross and Rachel haven’t talked to each other for a month. Maybe I can help them to fix the relationship.
A: ロスとレイチェルは1ヶ月間お互いに口を聞いていない。彼らの関係修復に私が手助けできるかもしれない。
B: Just let sleeping dogs lie. If you get involved in that, then it will probably get worse.
B: 面倒なことは起こさない方がいい。関わったらきっともっとひどいことになるよ。
「触らぬ神に祟りなし」の英語表現 まとめ
- let sleeping dogs lie
直訳すると「寝ている犬は横にしておけ」という意味で、スヤスヤ眠っている犬を起こしてしまうと、怒ったり、吠えたりしてしまうかもしれないので、わざわざ起こす必要はない、ということ。
そこから転じて、「事を荒立てるようなことをわざわざしない」や「揉め事などに関与ぜず、そのままにしておく」または「触らぬ神に祟りなし」の意味でも使える。