「一石二鳥」って英語でなんて言うの?
日本語には「一石二鳥」という言葉があります。
意味は、「1つのことをして、同時に2つの利益を得ること」ですが、
「この勉強法は、英語のスピーキングとリスニングを強化できるので、一石二鳥だ。」
このように、効率の良さを言い表すのに使われますよね。
さて、この「一石二鳥」という言葉を英語で何というでしょう?
ちょっと意外に思うかもしれませんが、この言葉はもともと日本で生まれた言い方ではなく、別の国で使われていたものを訳した表現なんです。
「一石二鳥」は英語で?
「一石二鳥」は英語で、
kill two birds with one stone
このように表現します。
“kill two birds with one stone” の発音
“kill two birds with one stone” は、直訳すると「1つの石で2匹の鳥を殺す」です。
この表現は、イギリスが語源、中国が語源、など諸説あるようですが、日本に入ってきたときに日本語に訳して「一石二鳥」という四字熟語として定着しました。
ちなみに、日本語で「一石二鳥」の訳語となったのは、「1つの石を1匹の鳥に向けて投げたら、鳥が2匹落ちてきた」ことから。
日本語に訳すとき、「殺す」という言葉を使うのはさすがにどうなんだ?という話になったのかもしれませんね。
“kill two birds with one stone” は、 “kill” という動詞が使われた決まり文句の英語フレーズ。他の英語表現に置き換えることはできません。
ちなみに余談ですが、 “one stone” の “one” は「1つ」の意味として、通常は “a” や “an” を使って表しますよね。
たとえば、 “This is a pen” という文章はとても有名ですが、 “This is one pen” と言っても文法的には間違えではありません。ただし、不自然な響きがあるため一般的には使われていません。
ですが、今回のように「1つの石」や「2匹の鳥」といった数詞(数を表す語)が出てくるとき、他にも “only” が使われるようなときは、 “one” がそのまま使われるという英語のルールがあります。
つまり、ここでは “a stone” にはできず、 “one stone” でなければなりません。
「一石二鳥」の英語表現の使い方
では、「一石二鳥」を意味する英語フレーズの使い方を例文で見ていきましょう。
Let’s kill two birds with one stone.
一石二鳥なことをしようぜ。
You can kill two birds with one stone by listening to English podcasts while you walk.
歩きながら英語のポッドキャストを聞けば一石二鳥だよ。 (英語の勉強もできて、運動にもなる)
Working online is like killing two birds with one stone for me. I can travel and work at the same time.
オンラインで仕事をすることは私にとって一石二鳥のようなものです。旅行と仕事が同時にできるので。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
「一石二鳥」の英語表現 まとめ
kill two birds with one stone
“kill two birds with one stone” は、直訳すると「1つの石で2匹の鳥を殺す」。日本語で「一石二鳥」の訳語になったのは、「1つの石を1匹の鳥に向けて投げたら、鳥が2匹落ちてきた」ことから。
他に置き換えるができる英語表現はない。