“I hear you” 「あなたが聞こえる」ってどゆこと?
他人の発言が聞こえなかったときに、
“I’m sorry, I can’t hear you”
「すみません、聞こえませんでした。」という意味で、”I hear you” に助動詞の “can” や “can’t” を入れて使うことはよくあります。
ですが、 “I hear you” は相手の言っていることが聞こえる・聞こえないという意味だけではなく、ネイティブは別の意味で使うときがあります。
今回は、 “I hear you” の意味や使い方についてです。
I hear you の意味は?
“I hear you” は、
- そうだよね
- なるほどね
- 言いたいことはわかるよ
このように、相手への共感を意味する表現です。
今回のフレーズのポイントは “hear” の意味。
“hear” は日本語だと「聞く」ですが、 “listen” の「聞く」と細かい意味やニュアンスが違います。
- hear:聞く、聞こえる
- 自然に耳に入ってくる、無意識でも聞こえる
- listen:聞く
- 意識的・積極的に聞く、聞く耳をもって聞いている
なので、 “I hear you” は相手の言いたいこと、意見はわかるという共感や理解はあります。しかし、その他人の発言に対して必ずしも自分が同じ考えを持っていたり、100%同調しているとは限らないニュアンスがあります。
“I hear you” をよりカジュアルに “I hear ya” と言う人がけっこういるので、こちらも合わせて覚えておくといいです。
I hear you の使い方
では、 “I hear you” の使い方を例文で見ていきましょう。
A: Smoking is really bad for your health.
A: タバコを吸うのは体に良くないよ。
B: I hear you, but I’m addicted to it!
B: わかるよ、でも病みつきなんだ。
A: Aww I don’t wanna go to the office. It’s so comfortable to work remotely.
A: うわー会社行きたくないな。テレワークがとても快適なのに。
B: I hear you. But it would be really nice to see colleagues sometimes.
B: わかるよ。でもたまには同僚と顔を合わせてるのもいいじゃん。
A: Alright! I’m going to lose weight for this summer.
A: よし!今年の夏に向けて体重を落とすぞ。
B: I hear you. But you’ve said it before and never worked out since then.
B: なるほどね。でも、前にもそんなこと言っててまだ一度も運動してないよね。
I hear you と I feel you の違いは?
相手への同意や共感を表す英語表現に “I feel you” があります。
“I feel you” と “I hear you” は基本的には同じような意味で使うことができます。
ただ、先ほどのように “I hear you” は “hear” が使われているため「あなたの言っていることは聞こえるよ=あなたの言い分はわかる」というニュアンスになり、共感や理解をする感覚です。
なので、 “I feel you” に比べて “I hear you” の方がよりカジュアルな感じで使われます。
“I feel you” の方が重い内容に対して使われるイメージ。
I hear you に代わる他の表現
“I hear you” のように、共感するときに使える英語表現は他にもあります。
- Right
- I see
- I understand
- I know
- I know what you mean
日本語に比べて、英語は共感フレーズが多いです。
なので、ひとまず今回取り上げたフレーズを覚えておくといいでしょう。
I hear you の英語表現 まとめ
- I hear you
- そうだよね
- なるほどね
- 言いたいことはわかるよ
- hear:聞く、聞こえる
- 自然に耳に入ってくる、無意識でも聞こえる
- listen:聞く
- 意識的・積極的に聞く、聞く耳をもって聞いている