“No worries” ってどんなときに使うの?
“No worries, mate!”
以前、僕がオーストラリアに初めて行ったときに、この英語フレーズを現地のネイティブが使っていたのを聞いて、衝撃を覚えた記憶があります。
えっ? “Don’t worry” じゃないの!?
当時、“Don’t worry” という表現は知っていましたが、 “No worries” なんて聞いたことがありませんでした。
そして、オーストラリアで生活をしていく中で、この表現が色々なところで使われているのを知り、「めっちゃ使うじゃん!」と実感しました。
昔は、オーストラリアで生まれたスラング(オージー英語)だと言われていましたが、今ではアメリカ、イギリスでも使う人が増えてきているようです。
ということで今回は、ネイティブが使う “No worries” の4つの意味について解説していきます。
「心配しないで」の No worries
“No worries” は、
- 心配しないで
- 大丈夫だよ
こんな意味があります。
“No worries” の発音
緊張したり、動揺している相手を落ち着かせる、なだめるときに使います。
「心配しないで、私がいるから」や「大丈夫、(私に)任せて」といった意味、ニュアンスですね。
“worries” は「心配」の意味で使われる “worry” の複数形。その前に “no” をつけることで、「心配無用」となるわけです。
基本的には、この「心配いらないよ」「心配無用」という意味がコアイメージ(核となる意味)となります。
冒頭でも少し言いましたが、基本的には “No worries” と “Don’t worry” は同じ意味。
ただし、あとでも詳しく解説しますが、 「依頼」に応じるときに “No worries” の代わりに “Don’t worry” は使われません。
A: Omg, I saw a big bug over there. I can’t deal with it!
A: どうしよう、あっちで大きな虫を見かけた。手に負えないよ。
B: No worries! I’ll handle it.
B: 大丈夫!任せて。
A: Honey, I’m sorry I’ll be late tonight. I haven’t cooked anything for dinner yet.
A: あなた、ごめん今夜は遅くなるわ。まだ夕食何も作ってないのよ。
B: No worries. I’ll buy something to eat on the way home.
B: 心配ないよ。帰りに何か買って帰るね。
「(お礼に対して)どういたしまして」の No worries
“No worries” は、
- どういたしまして
- いえいえ
こんな意味でも使われます。
相手からお礼を言われたときの返答として、 “No worries” を使うと「どういたしまして」や「いえいえ」といった意味になります。
「わざわざお礼をするほど気をつかわなくていいよ、心配いらないよ」といったニュアンスがあります。
日本語でも、「ありがとう」に対して「そんな(謝らなくて)いいのに」みたいな使われ方しますよね。
この場合の “No worries” は、以下のような表現と同じように使えます。
- You’re welcome
- No problem
- It’s my pleasure
- Don’t mention it
- Don’t worry
- Of course
- Not at all
- Anytime
- Sure
「ありがとう」に対する英語の返答はたくさんありますね。
A: Thank you so much for your help!
A: 助けてくれてありがとうございます。
B: No worries! Anytime.
B: いえいえ、いつでもどうぞ。
A: I finally submitted my homework last night. I really appreciate you help! I owe you one.
A: 昨日の夜、やっと宿題を提出したよ。助けてくれて本当にありがとう!1つ仮りができたね。
B: No worries! You can buy me a beer sometimes.
B: いいってことよ!今度ビールおごってね。
「(謝罪に対して)大丈夫・気にしないで」の No worries
さらに “No worries” は、
- 大丈夫
- 気にしないで
こんな意味があります。
相手から謝罪をされたときに、その返答として “No worries” を使うと「そんなに心配する必要なんてないよ」といったニュアンスがあり、「大丈夫だよ」や「気にしないで」といった意味になります。
すでに述べたとおり、 “No worries” のコアイメージは「心配無用」でしたね。
なので、 “No worries” を使うことで相手に対して寛大であり、心の広い印象を与えることができます。
“Don’t worry” よりもフレンドリーな感じがしますね。
とはいえ、 “No worries” はカジュアルな響きがあるため、ビジネスなどで目上の人、あまり親しくない人に対して使うのはあまり好まれません。
A: I’m sorry I’m late!
A: 遅れてごめん!
B: No worries. I just got here too.
B: 大丈夫。今、俺も着いたところだから。
A: Sorry, I spilled milk on your jacket.
A: ごめん、あなたのジャケットにミルクをこぼしちゃった。
B: No worries. Can I use a bathroom?
B: 気にしないで。洗面所借りていい?
「(依頼に応じるときの)もちろん・いいですよ」の No worries
“No worries” は、
- もちろん
- いいですよ
誰かからの依頼に対して、「もちろん」や「いいですよ」の意味で使われることもあります。
「あなたの依頼を私は断らないので、心配することはないですよ」といったニュアンスを含んでいます。
ここまで紹介してきた3つの場面においては、 “No worries” と “Don’t worry” は置き換えが可能でした。
が、この「依頼」に対しての返答に “Don’t worry” を使うのはあまり一般的ではありません。
「心配しないで」といった意味合いで通じないこともないですが、ネイティブにとっては違和感があるようです。
依頼の返答で使う “No worries” と同じような意味で使える他の表現があります。
- Sure
- Of course
- No problem
これらは、他の場面でも使われてますね。
A: Can you pass me the salt?
A: 塩取ってもらえる?
B: No worries. There you go.
B: もちろん。はいよ。
A: Can you help me to move the table?
A: テーブル動かすの手伝ってくれる?
B: No worries.
B: いいよ。
No worries の意味と使い方4つ まとめ
- 「心配しないで」の No worries
- 心配しないで
- 大丈夫だよ
「心配しないで、私がいるから」や「大丈夫、(私に)任せて」といったニュアンス。
- 「(お礼に対して)どういたしまして」の No worries
- どういたしまして
- いえいえ
「わざわざお礼をするほど気をつかわなくていいよ、心配いらないよ」といったニュアンス。
- 「(謝罪に対して)大丈夫・気にしないで」の No worries
- 大丈夫
- 気にしないで
「そんなに心配する必要なんてないよ」といったニュアンス。
- 「(依頼に応じるときの)もちろん・いいですよ」の No worries
- もちろん
- いいですよ
「あなたの依頼を私は断らないので、心配することはないですよ」といったニュアンス。
これらの英語表現は場面によって使える・使えないはあるが、置き換えできるものも多い。
- You’re welcome
- No problem
- It’s my pleasure
- Don’t mention it
- Don’t worry
- Of course
- Not at all
- Anytime
- Sure