「ハッタリ」は英語でなんて言うんだろう?
「うまくいかない可能性が高いのに、うまくいくフリをする」
「本当のことではないのに、本当のことであるように振る舞う」
「いい加減なことを大げさにする」
このように、自分を大きく見せたり、空威張りをすることを日本語で「ハッタリをかける」や「ハッタリをかます」と言ったりしますよね。
このような「ハッタリ」の英語表現はなんと言うでしょう?
最近では、カタカナでも使われる機会が増えてきていることから、もしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれません。
ということで今回は、「ハッタリ」の英語表現や使い方についてお届けします。
「ハッタリ」は英語で?
「ハッタリ」の意味で使える英語は、
bluff
このように表現します。
“bluff” の発音 (カタカナ表記するなら「ブラフ」)
“bluff” には以下のような意味があります。
動詞:(ハッタリで)だます、強がる、おどす
名詞:ハッタリ、虚勢、絶壁
動詞や名詞など複数の品詞で使われますが、コアイメージは「虚勢を張る」です。
「虚勢を張る」ことで強がったり、それによって相手をだましたりして相手の勢いを緩めて、自分の立場や状況を優位にするといった感じ。
たとえば、ギャンブルやカードゲームなどで自分の手札が強いと見せかけるとき、などですね。
“bluff” は「嘘」という意味で覚えている人もいるかもしれませんが、「ブラフ」と「嘘」は意味合いが違ってきます。
「嘘」は相手を騙すときだけでなく、悪意がないときにもついてしまうことがありますが、「ブラフ」はあくまでも自分本位。自分を大きく見せるために相手を威嚇したり、騙そうとするというニュアンスがあるんです。
また、 “bluff” には「絶壁」という意味もありますが、これは「絶壁に立たされたのに、怖くて飛び降りられなかった」という状況から「実際とは異なる行動 = ハッタリ、空威張り」といった意味になったと言われています。
話の流れやそのときの状況・場面にもよりますが、ハッタリをかましている相手に挑んだり、開き直ったりするときに「やれるもんならやってみろ」のように使うこともあります。
たとえば、 “I call your bluff” で「私は(それを)あなたのハッタリだと呼ぶ = やれるもんならやってみろ」といった感じですね。
「ハッタリ」の英語表現の使い方
では、「ハッタリ」の意味である “bluff“ の使い方を例文で見ていきましょう。
Is he saying true or is he only bluffing?
彼は本当のことを言っているのか?それともただのハッタリ?
John seems to know a lot about women, but sometimes I think he’s just bluffing.
ジョンは女性のことをよく知っているように見えるが、時々ハッタリをかましてるんじゃないかと思うことがある。
A: Do you take the gun, you pull out a bigger one or you call their bluff?
A: 銃を取るのか、もっと大きな銃を出すのか、それとも相手のハッタリに対抗するのか?
B: I don’t think I have a choice.
B: 選択肢はないんだって。
A: Ross says he is seeing someone, but that’s just a bluff. He hasn’t got over Rachel yet.
A: ロスは誰かと付き合っていると言っているけど、それはただのハッタリだ。彼はまだレイチェルを吹っ切れていないよ。
B: Yeah, I thought they’re perfect for each other unless he cheated on Rachel.
B: うん、彼がレイチェルを裏切らなければ、2人は完璧だと思ってたんだけどな。
「ハッタリ」の英語表現 まとめ
bluff
動詞:(ハッタリで)だます、強がる、おどす
名詞:ハッタリ、虚勢、絶壁
動詞や名詞など複数の品詞で使われますが、コアイメージは「虚勢を張る」です。
「虚勢を張る」ことで強がったり、それによって相手をだましたりして相手の勢いを緩めて、自分の立場や状況を優位にするといった感じ。