“It’s a lemon” って「これはレモンだ」ってことでしょ?
英語には、数多くの「直訳できない・しにくい表現」があります。
なんとか頑張って直訳できたとしても、意味がよくわからない、または文脈に合っていない意味になってしまいます。
今回は、そういった英語フレーズの中から、ちょっとおもしろい表現を紹介します。
“It’s a lemon.”
どんなに英語が苦手な人でも、「これはレモンだ」という意味なのはわかるはず。
ですが、ネイティブはこれだけではなく、別の意味でもよく使うんです。
もし、会話の中でレモンの話をしていないのに、急に “It’s a lemon” と出てきたら、今回紹介する意味で使われるイディオム表現だと思ってくださいね。
ということで、早速 “It’s a lemon” の意味と使い方について見ていきましょう!
It’s a lemon の意味は?
“It’s a lemon” は、
- これは欠陥品だ
- これは不良品だ
こんな意味があります。
“It’s a lemon“ の発音
“It’s a lemon“ は「これは欠陥品だ」や「これは不良品だ」のように、機能上の欠陥や不備があるもの、ポンコツを指すときに使われる表現。
たとえば、 “My car is a lemon” であれば「私の車は欠陥品だ」という意味になります。
もしこの表現を知らないと、「私の車はレモンだ」ってどゆこと!?ってなっちゃいますね。笑
実は、アメリカに「レモン法(lemon law)」と呼ばれるものがあるのを知っていますか?
これは、品質・性能の基準を満たしていない製品(欠陥車など)を補償するための法律で、救済措置を規定した「消費者保護法」のことを、通称 “lemon law” と呼んでいるんです。
このように、 “It’s a lemon” は車などの機械に対して使われることが多いんです。
ただ、ものだけでなく人物に対しても使うことができ、「魅力的ではない人」や「不愉快な人」といった意味合いで使われます。
たとえば、 “He’s such a lemon” であれば「彼ってほんと不愉快な人だ」といった感じになります。
“lemon” には「さわやか」なイメージがありますが、間違って解釈するとまったく逆の意味になってしまうので注意しましょう。
では、なぜ “lemon” が「欠陥品・不良品」という意味で使われるのでしょうか?
調べてみたところ、他の柑橘類と同じくレモンも見た目は甘くておいしそう!なのに、食べてみたらすごく酸っぱかった!というのが語源となっているようです。
要するに、見た目では欠陥品・不良品は区別するのは難しいことを表しています。車などの機械も同じく言えますよね。
もし、自分がレモンを知らない人だったとしたら、たしかに見た目と中身のギャップにやられてしまうかも・・・。
It’s a lemon の使い方
では、 “It’s a lemon“ のような “lemon” を使った例文を見ていきましょう。
My friend always fix his car all the time. I think It’s a lemon.
私の友人はいつも自分の車を修理している。おそらく欠陥品だろう。
The car I bought last year is not so great. I guess the dealer sold me a lemon.
昨年購入した車の状態があまり良くない。ディーラーが私にレモンを売ったのでしょう。
A: How is your new laptop? That’s second latest model, right?
A: 新しいノートパソコンはどう?2番目に新しいモデルでしょ?
B: Well, it’s pretty bad. I think that I bought a lemon.
B: まあ、だいぶ悪いかな。不良品を買っちゃったかも。
こんな他の表現はいかがでしょうか?↓
It’s a lemon の英語表現 まとめ
- これは欠陥品だ
- これは不良品だ
“It’s a lemon“ は「これは欠陥品だ」や「これは不良品だ」のように、機能上の欠陥や不備があるもの、ポンコツを指すときに使われる表現。
ただ、ものだけでなく人物に対しても使うことができ、「魅力的ではない人」や「不愉快な人」といった意味合いで使われる。