ファンサービスって “fan service” じゃないの?
芸能界やスポーツ界、今ではYouTuberやインフルエンサーなど注目を浴びるような人たちが、ファンというサポーターに対して何かをすることを日本語で「ファンサービス」と言ったりします。
「ファンサービス」の中身については幅が広いですが、ファンに喜んでもらうことをするのが基本にあります。言葉から見ても「ファンに対してサービスをする」から、この言葉が使われていると解釈できます。
ですが、この「ファンサービス」という言葉、実は英語では同じ意味ではありません。つまり和製英語!
え!?ファンサービスって英語じゃないの!?
英語でも “fan service” という表現はありますが、日本語の「ファンサービス」とは違う意味になってしまうんです。
ということで、「ファンサービス」の英語表現と使い方について見ていきましょう。
「ファンサービス」は英語で?
日本語の「ファンサービス」の意味で使える英語は、
meet and greet
この表現が一般的に使われます。
“meet” は「会う」で “greet” は「挨拶をする」なので、直訳すると「会って挨拶をする」という意味。意外とそのままな気もしてしますが、これでOKなんです。
日本語の「ファンサービス」は、以下のようなことが行われますよね。
- ファンと写真を撮る
- ファンと握手する
- ファンにサインする
- ファンにグッズをプレゼントする
このような基本的なファンとの交流を英語では総称して “meet and greet” と表現します。ですが、日本語のように内容に問わず「ファンサービス」と表現することが多いのに対して、英語は具体的にどんな内容なのかを表現することの方が多いです。
日本語で例えると、「大谷翔平はファンサービスをした」ではなく、「大谷翔平はファンと写真ととったり握手をした」と言うことの方が多いといったイメージ。
また、 “meet and greet” は「ファンとの懇親会」の意味でも使えるので、合わせて覚えておくといいでしょう。
meet and greet の使い方
では、 “meet and greet” の使い方です。
He had a meet and greet with fans.
彼はファンサービスをした。
The celebrity spent three hours taking photos with fans that night at a meet-and-greet.
その日の夜、その芸能人はファンとの交流会で3時間も写真を撮るのに費やした。
Naomi Osaka took a photo and signed her autograph for a fan.
大坂なおみ選手はファンのために一緒に写真を撮ってサインをした。
こんな他の表現はいかがでしょうか?↓
fan service にも一応英語の意味はあるが・・・
「ファンサービス(fan service)」は英語で全く通じないの?というと、実はそういうわけではありません。
先ほども言いましたが、 “fan service” は英語でも通じるには通じます。ですが、日本語の「ファンサービス」の意味やニュアンスとはまったく異なるんです。
実は、英語の “fan service” には性的なイメージがセットになっているんです。
例えばですが、アニメ「ドラえもん」の中で、しずかちゃんの入浴シーンが出てくることがありますよね。
あのようなちょっとエッチなシーンなどを、英語では “fan service” と言います。
他にも、普段はふつうの格好をしている人が急に水着になったり、軽装になったりと、肌の露出が増えることを英語で “fan service” といいます。
ファンにとってのサービスショットなどを “fan service”と言うわけですね。
日本語でも肌の露出が増えることを「ファンサービス」と呼ぶことはあるため、ニュアンスや感覚はきっと理解できると思います。
ただ、英語の場合はそのうような状況に限って “fan service” が使われるので、著名人がファンに対して行う一般的な「ファンサービス(写真撮影やサインなど)」とはニュアンスが異なる点ということを覚えておきましょう。
「ファンサービス」の英語表現 まとめ
- meet and greet
- 将来のことはわからない
- この先どうなるか私にはわからない
“meet” は「会う」で “greet” は「挨拶をする」なので、直訳すると「会って挨拶をする」という意味。
英語の “fan service” には、エッチなシーンなど性的なイメージが含まれる。