“What’s up?” って聞いたことはあるけど、どういう意味なんだろう?
“What’s up?” という表現を聞いたことはありますか?
ネイティブが日常的によく使う表現なので、もしかすると海外ドラマや映画で耳にしたことがあるかもしれません。
特に “What’s up?” はアメリカで使われる表現なのですが、これを言われたときに “I’m good” と答えてしまうのは、とてもよくある間違いです。
ということで今回は、 “What’s up?” の意味やネイティブがよく使う返事の仕方6つ、さらには意外な使い方まで徹底的に解説していきます。
What’s up? の意味は?
では、まずは “What’s up?” の意味から見ていきます。
“What’s up?” は語尾に “?” が付いていますが、簡単な「あいさつ」の1つで、”Hello” や “Hi” と同じような感じで使われます。
なので、意味の定義を付けるのが難しいのですが、わかりやすく言うと、
よっ!
が、一番近いニュアンスになります。
相手に「何してるの?」と直接聞いているわけではなく「よっ!」「やっほー!」みたい感覚で使うイメージですね。
「最近どう?」「変わったことある?」といったニュアンスも含んでます。
とはいえ、 “What’s up?” はあいさつの定型表現なので、返答の仕方として「今、〇〇してるところ」と、わざわざ言わなくてOK。
むしろ、「〇〇してるんだ」と言うと、言い方によっては逆に「聞いてよ」感が強く出てしまいます。
もちろん、“What’s up?” から始まって、会話の流れで「今、〇〇してる」と言うのは全然アリですよ。
ちなみに “What’s up?” はカジュアルな表現なので、ビジネスなどの丁寧な表現を使う場面では避けたほうが適切です。相手との関係性によりますが。
では、次からは “What’s up?” の返事の仕方について見ていきます。
Not much
“What’s up?” と聞かれたとき、
Not much
この返答が、ネイティブは最もよく使います。
“Not much” の意味は、
- いや、特には
- 特に何もないよ
このように「特に変わったことはないよ」「別に大したことはないよ」といったニュアンスがあります。
ただ、この答えも “What’s up” と同様に、その言葉の持つ意味はあまりない言葉です。
また、 “Not much” の続けて “I’m just ~” を使って「ただ、〇〇してる」と言うこともできます。
“just” が入ることで「大したことはないよ。ただ〇〇してるだけ」みたいなニュアンスになりますね。
たとえば、 “What’s up?” “Not much. I’m just watching YouTube.” みたいな感じ。
A: What’s up, man?
A: よっ!(最近どう?)
B: Not much. How are you?
B: 特に何もないよ。元気?
A: What’s up?
A: よっ!何してんの?
B: Not much. Just chilling.
B: よっ!ダラダラしてる。
A: What’s up?
A: よっ!何してんの?
B: Not much. I was about to go to the convenience store.
B: よっ!ただコンビニに行こうと思ってたところ。
Nothing much
“What’s up?” と聞かれたときに使える一般的な返事で、
Nothing much
これは、先ほどの “Not much” と同じぐらい頻繁に使われます。意味やニュアンスも “Not much” と基本的に同じです。
ただし、 “Nothing” だけだと日本語の「別に」のような冷たい感じがしてしまい、相手に失礼な印象を与えてしまうので、必ず “much” を付けるのを忘れないようにしましょう。
A: What’s up?
A: よっ!何してんの?
B: Nothing much.
B: よっ!特に何も。
A: What’s up, dude?
A: よっ!何してんの?
B: Nothing much. I’m just hanging out with Joey.
B: よっ!ただジョーイと遊んでるよ。
What’s up (with you)?
“What’s up?” と聞かれたときに、
What’s up?
と、 “What’s up?” のオウム返しをするのもありです。
先述したように “What’s up?” は日本語の「よっ」の感じに近いので、お互い「よっ!」といった感じのやり取りになります。
“What’s up?” の使う場面によっても変わりますが「最近どう?」というニュアンスを含めて使いたい場合は、返答の1つとして “What’s up?” で「あなたはどうですか?」の意味で使うこともあります。
その場合は、すでにどちらか片方が “What’s up?” と聞いているので、もう片方は “What’s up with you?” と”with you” をつけて「あなたはどうですか?」と「あなた」を強調する感じになります。
A: What’s up?
A: よっ!
B: What’s up?
B: よっ!
A: What’s up, man?
A: よっ!何してんの?
B: Nothing much. What’s up with you?
B: よっ!特に何もしてないよ。あなたは何してるの?
Same old same old
“What’s up?” と聞かれたときに、
same old same old
と、同じ言葉を2回くり返して使う返事があります。
この “same old” はこんな意味。
昔と同じ状態が続いている
なので、「昔と変わらない = 特に変わりはないよ」というニュアンスになります。この表現はなぜか2回同じ表現を繰り返して “same old same old” と言います。
以下の表現も同じような意味で使えます。
- same as usual
- same old stuff
A: What’s up?
A: よっ!最近どう?
B: Same old same old.
B: いつもと変わりないよ。
A: What’s up, dude? It’s been a while. What have you been up to lately?
A: よっ!久しぶりだな。最近どうしてた?
B: Same as usual.
B: 相変わらずの日々だよ。
The sky
ちょっとおもしろい表現も知りたいと言う方へ。
“What’s up?” と聞かれたときに、こう答えましょう。
The sky
この表現の意味は「空(そら)」という意味です。
え?「空」って・・・?
と思うかもしれませんが、この表現はジョークの1つとして使える言い方です。
そもそも “What’s up?” は “What is up?” の略で、直訳すると「上に何があるの?」となるので、その質問に対して「空だよ」と答えてるんですね。
とはいえ毎回 “What’s up?” と聞かれて “The sky” と同じ相手に答えるのはNG。時々使って相手の意表をつくのがオススメ。
他にも、
- I’m up(起きている)
- Your time is up(お前の時間が終わり)
- My blood pressure is up(私の血圧が上がっている)
など、上にあるもの、上に上がってるものなどが使えますよ。
人によってはジョークとして伝わらない場合もありますが、相手をクスッと笑わせたい人は、ぜひ!
【番外編】What’s up? のあいさつ以外の使い方
“What’s up?” は「あいさつ」以外にも別の使い方があります。
これまで、 “What’s up?” は「よっ!」と誰かに会ったときのあいさつの意味だと言ってきましたが、
- どうしたの?
- なんかあった?
こういう意味としても使うこともできるんです。
“What’s the matter?” や “What’s wrong?” と同じように「何か問題ありましたか?」の意味として使えます。
A: Can I talk about something?
A: ちょっと話したいことあるけどいいかな?
B: Of course! What’s up? I’m all ears.
B: もちろん!なんかあった?何でも聞くよ。
A: Can you do me a favor?
A: お願いしたいことがあるんだけど?
B: Sure. What’s up?
B: もちろん。どうしたの?
What’s up? の英語表現 まとめ
- Not much
- いや、特には
- 特に何もないよ
- Nothing much
意味やニュアンスも “Not much” と基本的に同じ。
- What’s up (with you)?
“What’s up?” 聞かれたら、 “What’s up?” で返すのもアリ。
また “What’s up with you?” と”with you” をつけて「あなたはどうですか?」と「あなた」を強調する感じになる。
- Same old same old
昔と同じ状態が続いている
「昔と変わらない = 特に変わりはないよ」というニュアンス。
- The sky
ジョークとして使いたいときにどうぞ。