「実質値上げ」っていう表現、英語にあるの?
コロナや円安、ウクライナ侵攻などの影響から、日本も値上げラッシュが止まりませんね。
食品をはじめ、いろいろなものが値上げされていますが、「実質値上げ」という言葉もここ数年よく目にします。
「実質値上げ」とは、価格はそのままなのに、中身が減っている現象のこと。
たとえば、今まで食パン一斤(485g)が300円だったのが、ひと回り小さくなったもの(375g)が300円で売ってる、みたいなパターンですね。
コンビニやスーパーに行くと、以前に比べて「あれ、なんか量減ってない?」って思う商品が増えましたよね。
このような「実質値上げ」を英語でなんと言ったらいいでしょう?
「実質値上げ」は英語で?
「実質値上げ」は英語で、
shrinkflation
このように表現します。
“shrinkflation” の発音
冒頭でも触れましたが、「実質値上げ」とは値段は据え置きだけど、内容量は減っていること。
つまり、これまでと同じ量で考えてみると、実際には値段が上がっているわけですね。
「実質値上げ」という名前も、そういった背景から付けられています。
では、 “shrinkflation” という言葉を見てみましょう。
この英語フレーズは、下記の2つの単語が組み合わさった造語なんです。
- shrink:縮むこと、縮小する、減少する
- inflation:物価上昇、インフレ
上記からわかるように、 “shrinkflation” は「内容量が縮小し、(実質的に)物価が上がる状態」ということで、「実質値上げ」の意味になっています。
スイスの有名なチョコ菓子『TOBLERONE(トブラローネ)』を知っているでしょうか?
以前、この商品の形状が変わってしまったということで、とても話題になりました。
明らかに山になっている三角部分が減ってますよね・・・。苦笑
ちなみに、「実質値上げ」の他に、日本語では「ステルス値上げ」と呼ばれることもあります。
ただ、英語では「ステルス(stealth)」という言葉は特に使いません。
“stealth” は「気づかれない」という意味ですね。
「実質値上げ」の英語表現の使い方
では、「実質値上げ」を意味する英語フレーズの使い方を例文で見ていきましょう。
A lot of products have been hit by shrinkflation.
多くの製品が実質値上げに見舞われている。
We have been experiencing a lot of shrinkflation in the past five years or so.
ここ5年間ほどで、私たちは実質値上げを経験してきている。
Shrinkflation is a form of inflation that downsizes a product while keeping its price the same.
シュリンクフレーションとは、商品の価格はそのままに、サイズを小さくするインフレのことである。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
「実質値上げ」の英語表現 まとめ
shrinkflation
「実質値上げ」とは、値段そのまま、内容量は減っていること。つまり、今まで同じ量で考えてみると、実際には値段が上がっている。
“shrinkflation” は「内容量が縮小し、(実質的に)物価が上がる状態」ということで、「実質値上げ」の意味になっている。