“Don’t tell me ~” って「〜と言わないで」って意味じゃなかったっけ??
“Don’t tell me ~” というフレーズで始まる文章を見て、「〜と(私に)言わないで」という意味だと思っていませんか?
たしかに間違いではないのですが、必ずしも「〜と(私に)言わないで」と言いたいときに使われるわけではないんです。
“Don’t tell me you forgot.”
“Don’t tell me you lost it.”
では、これらの英文はどうでしょう?
「君が忘れたと言わないで」や「君が失くしたと言わないで」と解釈したくもなりますが、文章的にはどうしても不自然になってしまいます。
実は、相手がガッカリしそうなこと、驚きそうなことを予め推測して先に言うときにネイティブは “Don’t tell me ~” をよく使います。
ということで今回は、ネイティブが使う “Don’t tell me ~” の意味と使い方について見ていきます。
「言わないで」の Don’t tell me ~
“Don’t tell me ~” は、
〜と私に言わないで
こんな意味があります。
“Don’t tell me ~” の発音
冒頭にも言いましたが、 “Don’t tell me ~” は「〜と私に言わないで」という訳ですね。
“tell me ~” で「〜と私に言って(ください)」という意味で、その全体の文章を “Don’t” で否定している形ですね。
たとえば、何をすればいいかわからないときに英語で “Tell me what to do” 「どうしたらいいか私に教えて(言って)」と言ったりします。
ここに “Don’t” を文頭につけて “Dont’ tell me what to do” にすると、「こうしろ、ああしろって私に言わないで」という意味になるんです。
「あれこれ指図するな」って感じのニュアンスですね。
A: I’m fine. I can do this!
A: 大丈夫。私ならできるって!
B: Hey, you can’t.
B: なあ、できないって。
A: Don’t tell me what I can’t.
A: 私にできないって言わないでよ。
Don’t tell me you love me already. This is only the third time we have dated together and we don’t really know each other yet.
愛してるなんてまだ言わないでよ。一緒にデートするのはまだ3回目で、お互いのことまだよく分かっていないだから。
「まさか〜じゃないよね」の Don’t tell me ~
“Don’t tell me ~” は、
まさか〜じゃないよね
こんな意味でも使われます。
先ほどは、 “Don’t tell me ~” 「〜と私に言わないで」の意味について解説しました。
そこから「私に〜だと言わないよね、言うはずないよね」と派生していき、「まさか〜じゃないよね」といった意味で使われます。
むしろネイティブはこの意味で使う方が多いかも!
それでは、冒頭の文章を改めて見てみましょう。
“Don’t tell me you forgot.”
“Don’t tell me you lost it.”
もう、わかりますよね?
“Don’t tell me you forgot” は「まさか(君が)忘れたわけじゃないよね」となり、 “Don’t tell me you lost it” は「まさか(君が)失くしたんじゃないでしょうね」となるわけです。
また、 “Don’t tell me now.” は「まさか今じゃないよね」から「今更言われても(対応)できない」という意味やニュアンスで使うので、こちらも合わせて覚えておきましょう。
A: Please don’t tell me you forgot.
A: 忘れたなんて言わないでくれよ。
B: Alright, I won’t tell you that.
B: じゃあ言わないでおくよ。
Don’t tell me you’re not going to the party tonight.
まさか今夜のパーティに来れないってわけじゃないよね。
What!? Don’t tell me now. I thought you already did it.
え!?今さら言うなよ。もうやったんだと思ってたのに。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
Don’t tell me ~ の意味と使い方2つ まとめ
- 「言わないで」の Don’t tell me ~
〜と私に言わないで
直訳のとおり「〜と私に言わないで」という訳。
- 「まさか〜じゃないよね」の Don’t tell me ~
まさか〜じゃないよね
「〜と私に言わないで」から「私に〜だと言わないよね、言うはずないよね」と派生していき、「まさか〜じゃないよね」といった意味で使われる。