「寒い」っていろいろな英語表現があるよね?どんな風に使い分けすればいいかな?
12月に入り、寒さが増してきましたね。
気づいたら「あぁ寒い!」と言ってたり、他人との会話でも「今日、寒くない?」などと話すことが多くなってくるでしょう。
日本語では「寒い」の他に、「肌寒い」や「まあまあ寒い」「凍える」などなど、寒さの度合いを指す表現がありますが、英語にも同様にあります。
ということで今回は、「寒さ」のレベルを表す英語表現を3つお届けします。
「寒い」は cold
「寒い」は英語で、
cold
多くの人が知っていると思いますが、よく使われる表現です。
“It’s getting cold.” 「だんだん寒くなってきた」と言ったり、 “It’s cold, isn’t it?” 「寒いね?」と相手に 尋ねたりするときによく耳にしますね。
“cold” の前に程度を表す単語を加えると、どれぐらい寒いかを表すことができます。
- It’s a bit cold: ちょっと寒い
- It’s pretty cold: けっこう寒い
- It’s so cold:とても寒い
よく使われるのは上記3つだと思います。
寒さの感じ方は人それぞれで違うため、特に明確な基準などはありません。
なので、自分の感じる寒さの感覚で、寒さの程度を選べばOKです。
もし、自分が寒いことを強調したければ “I’m cold” 「私は寒く感じる」の方が「私は寒く感じている」ということをより伝えやすくなります。
他にも、 “The air is cold” 「空気が冷たい」や “The wind is pretty cold” 「風がけっこう冷たい」のように、 “It’s” の代わりに “The air” や “The wind” を使うこともできます。
Wow, it’s pretty cold today, isn’t it?
うわぁ、今日はかなり寒いですね。
A: It’s getting cold these days.
A: 最近、寒くなってきたね。
B: Yeah, I know. I get cold very easily, so I guess I need to put more clothes on.
B: だよね。私は冷え性なので、もっと服を着ないと。
A: Aren’t you cold? You can use my jacket if you want.
A: 寒くないですか?よかったら私のジャケット使っていいよ。
B: No, I’m warm enough. Thank you for your offer though.
B: いや、寒くないよ。でも(申し出てくれて)ありがとうね。
「めちゃめちゃ寒い」は freezing
先ほどの “cold” を通り越すほどの極寒のときは、
freezing
この表現もよく使われます。
“freezing” は「凍るような、凍えるほどの」といった意味。それぐらい寒いということを表しています。
「冷蔵庫」は “freezer” と表現されるように、冷蔵庫の中にいるぐらいとても寒いことがイメージできますよね。
“It’s freezing” の他に、 “I’m freezing” 「(私は)めちゃめちゃ寒い」 や “My feet are freezing” 「私の足はめちゃめちゃ冷たい」のように使うこともできます。
凍えるほどではないものの、自分が思っていたよりも寒すぎた場合に、ちょっと大げさに “It’s freezing!” と言ったりすることもあります。
Brrr… It’s freezing today!
ぶるる…。今日は寒すぎる!
We had to wait for hours in the freezing cold weather.
凍えるような寒さの中、私たちは何時間も待たされた。
A: I didn’t wear snow boots, so my feet were freezing after walking through the snow.
A: スノーブーツを履いていなかったので、雪の中を歩いたあとの足は凍えるほど冷たかったよ。
B: That was such a bad idea. You should buy them if you don’t have ones.
B: それはとてもよくなかったね。ブーツ持っていないなら買ったほうがいいよ。
「肌寒い・ちょっと寒い」は chilly
「肌寒い・ちょっと寒い」と言いたいときは、
chilly
“cold” よりは寒くないけど、「ちょっと寒い」や「ちょっと冷える」ときに使います。
「もう1枚着ようかなぁ」と感じるときなど、ちょっと寒くなってきたなってときですね。
これまで紹介した “cold” が冬、 “freezing” が真冬だとすると、 “chilly” は秋から冬の時期の寒さレベルで使う感じ。
“cool” という表現もありますが、 “cool” は “chilly” より暖かいので「涼しい」と言うときに使います。
「猛暑→極寒」の順で並べると、extremely hot → hot → warm → cool → chilly → cold → freezing
また、 “chilly” は “chill” の派生語ですが、 “chill” には「冷たい」などの他に、リラックスするという意味で使われることもあります。
It’s kind of chilly here.
ここはちょっと肌寒いですね。
It was quite hot last week but is getting chilly this week.
先週はかなり暑かったのですが、今週は肌寒くなってきました。
A: It is getting more difficult to choose clothes because it has become chilly in the morning and evening.
A: 服朝晩が寒くなってきたので、服選びが難しくなってきた。
B: I know, right? Well, I guess I have no choice.
B: そうだよね。まぁ仕方ないか。
『Fワード』をつけて強調するのも可能
ここまで、「寒い」の度合いを表す英語フレーズを3つ紹介しました。
ですが、それらの英語表現の前に、
- fuckin’
- freaking
これらの『Fワード』と呼ばれる単語を加えると、寒さの度合いが強調されます。
“fuckin'” はかなりカジュアルな響きがあり、特に子どもの前で使うのはタブーとされている言葉ですが、代わりに “freaking” であれば問題なく使われます。
たとえば、 “It’s freaking cold” だと、「めっちゃ寒い」となり、 “It’s freezing” にかなり近い表現になります。
ネイティブであっても、 この2つの寒さの度合いの違いはあまり深く考えていないので、大体の感覚がつかめていれば大丈夫です。
「寒い」の英語表現 まとめ
「寒い」の表現
- cold
他にも “The air is cold” や “The wind is pretty cold” など “It’s” に代わりに別の主語を使うこともできる。
「めちゃめちゃ寒い」の表現
- freezing
“freezing” は「凍るような、凍えるほどの」といった意味。それぐらい寒いということ。
「肌寒い・ちょっと寒い」の表現
- chilly
“chilly” は秋から冬の時期の寒さレベルで使う。 “cool” より暖かい。