「復讐する・仕返しする」は英語で?いろいろな表現を知りたいな。
海外ドラマなどを見ていると、誰かに何か悪いことをされたのに対して「復讐する・仕返しする」といった場面が出てくることは少なくありません。
そんなリベンジをするときに使われる「復讐する・仕返しする・報復する」の英語表現はいくつかあります。
今回はその中でも、ネイティブがよく使う一般的な表現を5つ取り上げていきます。
- revenge
- get back
- pay back
- avenge
- retaliate
- return the favor
ということで、「復讐する・仕返しする」 の意味と使い方です。
revenge
“revenge” は、
- 復讐する
- 仕返しする
- 報復する
といった意味があり、日本語の「リベンジ」としても知られていますが、英語でも一般的によく使われる表現。
動詞だけでなく、名詞で「復讐・報復」といった意味もあります。
「個人的な恨みや憎しみが動機となって、(肉体的・精神的に)害を与える」といったニュンアンスがあります。
一般的に使われるフレーズの形としては、
revenge on 人・モノ
“on” のうしろには復讐の対象となる人物・モノが入ります。(必ずしも “on” が使われるわけではないです)
また、 “take” を使って
take revenge on A for B
Aには「人・モノ」、Bには「名詞または動名詞」が入ります。
I wanted revenge for this insult.
私はこの侮辱に対して復讐をしたかった。
I’ll take revenge on her for what she has done to me.
彼女が私にしてきたことに対して復讐をするつもりだ。
A: Guess what? I found out my boyfriend cheated on me. I can’t believe it.
A: 聞いてよ。私のボーイフレンドが浮気したのよ。信じられない。
B: Really? What are you gonna do?
B: マジで?これからどうするの?
A: I will take my revenge on him for what he did.
A: 彼が浮気したことに対して仕返しをするつもりだよ。
get back at
“get back” も、
- 復讐する
- 仕返しする
- 恨みを晴らす
といった意味があります。
もともと、 “get back” で「〜に戻る」や「〜に帰る」といった意味がありますが、そこから転じて「仕返しをする」や「報復をする」という意味で使われます。
ニュアンスとしては、 “revenge” に近く、どちらかというと個人の恨みや憎しみが動機となった感覚があります。
Don’t get back at me. I didn’t mean it.
仕返しなんかしないでくれ。悪気はなかったんだよ。
A: How do you get back at them for this?
A: どうやって彼らに仕返しするの?
B: Well, I may have some plans though. Can you believe that you won’t tell anyone else?
B: うーんと、なんとなくプランはあるんだけどね。誰にも言わないって約束できる?
pay back
“pay back” は、
- 復讐する
- 仕返しする
- 報復する
直訳すると「払い戻す」ですが、文脈によってこういった意味合いになります。
日本語の「ツケを払う」は報復をするといった意味合いがありますが、そんな感覚。
「このツケはしっかり払ってもらうからな」みたいな感じですね。
Just so you know! I’ll pay you back for this.
覚えておけ。この仕返しは必ずするからな。
A: I’m really sorry about what I’ve done to you. Forgive me?
A: 君にしたことは本当に悪かった。許してくれる?
B: Don’t worry. I won’t pay you back anything.
B: 心配すんな。仕返しとか何もしないから。
avenge
“avenge” は、
- 復讐する
- 仕返しする
- 報復する
“revenge” にスペルが似ていますが、「不正や悪事に対して制裁を加える」といったニュアンスがあります。
マーベルの映画に出てくるアベンジャーズ(Avengers)は、この “avenge” から来ていると考えられます。
あのアベンジャーズは、まさに「不正や悪事を暴く者たち」って感じですよね。
She determined to avenge herself on the killer.
彼女はその犯人に復讐することを決意した。
I’ll swear that I would avenge my brother’s death.
兄弟の仇を討つを誓った。
retaliate
“retaliate” は、
- 復讐する
- 報復する
あまり馴染みのない表現ですが、このような意味として比較的よく使われる表現です。
この “retaliate” はどちらかというと、肉体的・身体的・物理的な「復讐・報復」に使われる表現です。
“retaliate“ の発音
発音をカタカナ表記すると、「リィタリエィ」って感じです。
The terrorists retaliated against the government with a bomb attack.
テロリストは政府に報復として爆弾攻撃を行った。
Even if someone insults you, don’t retaliate as it only makes things worse.
誰かがあなたを侮辱したとしても、報復をしたところで状況は悪くなる一方です。
return the favor
“return the favor” はもともと、
- 恩返しをする
- 恩を報いる
- お礼をする
このように、何かをしてもらった感謝として恩をお返しする、という意味があります。
ですが、この表現を皮肉を込めて使うことで「復讐する・仕返しする・報復する」といった意味としても使うことができるんです。
使うときは、声のトーンや表情がポイントです。
A: Oops, sorry.
A: おっと、ごめんよ。
B: That’s okay. I’m going to return the favor.
B: いいよ。この礼は後でさせてもらうから。
They used to treat me like shit before, so I’ll return the favor someday.
彼らは以前、私のことをゴミみたいに扱っていたので、いつか仕返ししようと思っている。
「復讐する・仕返しする」の英語表現 まとめ
- revenge
「個人的な恨みや憎しみが動機となって、(肉体的・精神的に)害を与える」といったニュンアンス。
- get back
ニュアンスとしては “revenge” に近く、どちらかというと個人の恨みや憎しみが動機となった感覚。
- pay back
日本語の「ツケを払う」は報復をするといった意味合いがありますが、そんな感覚。
- avenge
「不正や悪事に対して制裁を加える」といったニュアンス。
- retaliate
どちらかというと、肉体的・身体的・物理的な「復讐・報復」に使われる表現。
- return the favor
「恩返しをする」の表現を皮肉を込めて使うことで「復讐する・仕返しする・報復する」といった意味としても使える。
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