「ベースアップ(ベア)」って英語じゃないの!?
先日、ユニクロが基本給を上げるというニュースがありました。
基本給が上がることを、日本では「ベースアップ」と言ったりしますよね。
おそらく、給料(ベース)が上がる(アップ)という意味だと思いますが、 “base up” は完全なる和製英語。ネイティブはこのように表現しないんです。
ちなみに「ベースアップ」を略して「ベア」って呼んだりもしますよね。「ベア」と言っても「くま」のことではありません。笑
日本語の「ベースアップ」にあたる英語フレーズがあるので、今回はそのフレーズをしっかりと覚えていきましょう。
「ベースアップ(ベア)」は英語で?
「ベースアップ(ベア)」の意味の英語は、
- a pay raise
- a salary increase
このように表現します。
“a pay raise” の発音
“a salary increase” の発音
“pay” は動詞で「支払う」ですが、名詞だと「報酬」や「給料」という意味があります。
そして、 “salary” は日本語の「サラリーマン」のサラリーのことですが、実は「給料」という意味があります。
「サラリーマン」は「給料をもらう人 = 会社員」ということで日本ではこの言葉が定着したんでしょうね。
“raise” や “increase” はいずれも「上げる」や「増える」といった意味で、どちらも上向き方向にいくイメージの単語ですね。
なので、「給料が上向きになる」ことから、
- a pay raise
- a salary increase
- a pay increase
- a salary raise
このように組み合わせを変えて、たとえば “pay increase” や “salary raise” にしてもOKです。
他にも、
- a raise
- a pay hike
“a raise” の発音
“a pay hike” の発音
実は、シンプルに “raise” だけで「ベースアップ」や「給与引き上げ」を表すこともできます。
“pay raise” が省略されて “raise” だけで使われるようになりましたが、”salary increase” を省略して “increase” だけでは使えないんです。不思議ですよね。でも、英語あるあるです。
さらに、 “hike” は自然の中を歩く「ハイキング」のことですが、他にも「(大幅に)引き上げる」という意味もあります。ハイキングからイメージできそうな意味ですよね。
「ベースアップ(ベア)」の英語表現の使い方
では、「ベースアップ(ベア)」の意味で使う英語フレーズの使い方を例文で見ていきます。
The company will give workers biggest pay raise next year.
来年、会社は従業員に対して最大のベースアップを実施する。
Negotiating a salary increase is always a difficult thing.
賃上げ交渉は常に難しい。
I’ve been negotiating about my salary and I finally got a raise!
何週間も給料引き上げについて交渉して、やっと昇給した!
The employees would see pay raise of up to 40% from April 2023.
社員は2023年4月から最大40%のベースアップを受けることになります。
こんな他の表現はいかがでしょうか?↓
「ベースアップ(ベア)」の英語表現 まとめ
- a pay raise
- a salary increase
なので、「給料が上向きになる」ことから、
- a pay raise
- a salary increase
- a pay increase
- a salary raise
他にも、
- a raise
- a pay hike
実は、シンプルに “raise” だけで「ベースアップ」や「給与引き上げ」を表すこともできる。