「ニート」って英語だといい意味なの!?
日本で使われている「ニート」という言葉の意味は、通学もせず、仕事に就くための就職活動をしていない人たちのことを言います。
この言葉はそもそもイギリスで生まれた言葉だと言われていますが、英語で「ニート」は無職な人を表すときに使われるよりも、褒め言葉として使うことの方が多いんです。
ということで、「ニート」の英語表現を紹介していきます。
neet と neat
その前にまずは「ニート」の言葉の語源を確認しておきましょう。
実は英語で「ニート」と発音が同じ、似てる単語は2つあります。
- neet
- neat
1つずつ見ていきます。
neet の意味
“neet” は “Not in Education, Employment or Training” の頭文字をとった言葉。
つまり、就学・就労をしていない、または職業訓練を受けていないといった意味があります。
日本でよく使われる「ニート」はこの “neet” ですね。
この言葉はイギリス生まれですが、日本では15〜34歳までの就職活動をしていない若年無職者のことを指しています。
日本語には日本独自の定義があるようですね。
ただ、英会話で「無職者」を言うときには “neet” や “NEET” はあまり使われないんです。
「私は無職です」を言いたくて “I’m neet” を使っても、ネイティブにその意図が通じないことがあります。
ネイティブが使う「私は無職です。」の表現は後述しますね。
neat の意味
“neet” に似た英単語に “neat” があります。
“neat” の意味は以下のとおり。
- きちんとした
- 小綺麗な
- 整頓された・整った
先ほどの “neet” と違って、キチンとしていてクリーンなイメージですね。
これが褒め言葉として使える理由です。
“You’re neat” のように相手に言うこともできますが、どちらかというと「もの」に対して使ったり、
- neat room:整理整頓された部屋
- neat house:整理整頓された家
- neat person:きれい好きな人
- neat handwriting:きれいな字
このように、組み合わせて使うことが多く、たとえば “Your room is always so neat” 「あなたの部屋はいつもきれいですね」や “You have such neat handwriting” 「あなたは字がきれいですね」のような使い方をします。
なので「私は無職です」を “I’m ニート” と言っても、ネイティブに通じないかもしれないと言ったのは、聞き手によっては “I’m neat” と勘違いするからなんです。
え?「きちんとしてる」って自分で言ってるの?となるわけです。
unemployed
では「私は無職です」の表現を紹介していきます。まずは “unemployed” から。
形容詞、または名詞でこんな意味があります。
- 仕事のない
- 失業(者)の・失職した
- 失業者
“employ” や “employment” は「雇う」「雇用」という意味。
なので、文頭に “un” がつくと反対の意味となることを覚えておくといいでしょう。
I got fired. I’m unemployed now.
会社をクビになった。今は無職だ。
John has been unemployed for over a year.
ジョンは1年以上無職だ。
I’m between jobs
“I’m between jobs” は直訳で「仕事と仕事の合間」。
つまり「無職」の意味になるんですね。
「仕事を探している」という意味合いで「無職」と意味する言い方もあります。
- I’m job-hunting
- I’m looking for a job
「仕事を探している状態 = 無職」といった感じですね。
A: What do you do for living?
A: 仕事は何をしているの?
B: Ah…actually, I’m between jobs at the moment because of the corona pandemic.
B: あぁ…実は今、コロナパンデミックのせいで無職なんだ。
I’ve been between jobs for about 5 months and I’m still looking for a job.
5ヶ月も無職な状態で、まだ求職中だ。
jobseeker
“jobseeker” も「求職者」を意味します。
この英単語は2つの単語に分けて考えることができるんです。
- job:仕事
- seeker:探す人・探索者
このことから「仕事を探す人=求職者」となります。
She is a jobseeker and has been applying for jobs online for about a month.
彼女は仕事を探していて、1ヶ月ほどオンラインで求人に応募している。
There’s a government subsidy program called Jobseeker payment in Australia.
オーストラリアではジョブスィーカー(求職者支援制度)という政府補助金プログラムがある。
無職な人を表す言い方 まとめ
「ニート」は “neet” と “neat” の2つがある
“Not in Education, Employment or Training” の頭文字をとった言葉で、就学・就労をしていない、または職業訓練を受けていないこと。
- きちんとした
- 小綺麗な
- 整頓された・整った
- unemployed
形容詞または名詞で以下の意味があります。
- 仕事のない
- 失業(者)の・失職した
- 失業者
- I’m between jobs
直訳で「仕事と仕事の合間」。つまり「無職」の意味。
「仕事を探している」で「無職」を表現もある。仕事を探している状態=無職といったニュアンス。
- I’m job-hunting
- I’m looking for a job
- jobseeker
「仕事を探す人=求職者」となる。
- job:仕事
- seeker:探す人・探索者