“smoke-free” や “alcohol-free” って「どこでも喫煙・飲酒できる」って意味でしょ?
“smoke-free” や “alcohol-free” という言葉を耳にしたことはありますか?
“smoke-free” は「喫煙OK」or「喫煙NG」
“alcohol-free” は「飲酒OK」or「飲酒NG」
どちらの意味か、わかりますか?
もし、間違った受け止めをしていると、海外で思いもよらないトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
今回は、 “free” の単語がポイント。
使い方や注意点など、押さえておくべき部分をたっぷりと解説していきます。
smoke-free, alcohol-free の意味は?
“smoke-free” は、
禁煙
“alcohol-free” は、
飲酒禁止
それぞれ、こんな意味になります。
“smoke-free“ の発音
“alcohol-free“ の発音
ということで、冒頭の答えは、もうわかりますね。
「喫煙NG」と「飲酒NG」のように、どちらも「できない、禁止されている」の意味ですね。
「フリー〇〇(free〜)」と「〇〇フリー(-free)」の違い
“free” の意味が「自由」というのは、誰でも知っているはず。
では、 “free” という言葉が使われているのに、なぜ “smoke-free” や “alcohol-free” は「なし、禁止」といった意味になるのでしょう。
実は、 “free” の位置がポイントです。
「フリー〇〇(free〜)」の場合
フリーペーパー、フリーダイヤル、フリーシッピングなど、日本語でも「フリー〇〇」という言葉はよく見かけますよね。
このように、 “free” は「自由」の意味の他に、別の意味で使われています。これは英語でも同じです。
「フリー〇〇(free〜)」は、
無料の〜
こんな意味があります。
“free ~” と “free” を前につけることで、「無料の〜」という意味になります。
Free WiFi:無料のWiFi
Free paper:無料配布紙
Free shipping:配送料無料
“〇〇 is for free” といった表記も見かけることがありますが、これも「〜は無料です」の意味で、まったく同じになります。
「〇〇フリー(-free)」の場合
一方、「〇〇フリー(-free)」の意味は、
- 〜がない
- 〜は禁止
“-free” と “free” を後につけることで、「〜がない」や「〜は禁止」という意味になります。
先ほどの “free ~” の意味と比べてみると、逆のような意味になってしまうんですね。
“free” の位置で意味がガラッと変わってしまうので、日本語の「free = 自由」の意味に引っ張られすぎないようにする必要があります。
もし “WiFi free” という表記があった場合、「WiFiは無料です」と意図していることは状況から理解できますが、実際には「WiFiはありません」という意味になってしまうわけです。
「WiFiは無料です」の正しい英語は、”Free WiFi” や “WiFi is free” 、 “WiFi is for free” ですね。
その他のよく見かける「〇〇フリー(-free)」
“smoke-free” や “alcohol-free” は海外の街中や、レストラン、ビーチなどで見かけることが多く、 「〇〇-free」の表記の中では、使われることの多い表現ですね。
他にも、「〇〇フリー(-free)」の英語はこんなのがあります。
- tax-free
- duty-free
- barrier-free
- stress-free
- gluten-free
- fat-free
- sugar-free
- allegy-free
- waste-free
上記の中でも、いくつか聞き覚えのある言葉あるかもしれません。
「〇〇フリー(-free)」は「〜がない」という意味なので、
“duty-free(デューティーフリー)” → 「duty(関税)がない」
“barrier-free(バリアフリー)” → 「barrier(障害)がない」
“gluten-free(グルテンフリー)” → 「gluten(グルテン)が含まれない」
このようになります。
ちなみに、 アルコールの入っていない飲み物は “non-alcohol (drink)” と言います。 “alcohol-free” ではないですよ。
“smoke-free” と “non-smoking” は、ちょっとしたニュアンスの違い?
どちらも「禁煙」という意味ではありますが、2つの表現には微妙なニュアンスの違いがあります。
- smoke-free:完全禁煙
“smoke-free” が使われる場合は、基本的には建物内すべて、その敷地すべてにおいて「禁煙」という意味。タバコを吸える場所はどこにもありません。
- non-smoking:一部禁煙
“non-smoking” または “no-smoking” は、建物内、敷地内のどこかに喫煙できる場所がある可能性が高いです(必ずしもそうとは限らないようですが)。分煙とも言えますね。
「〇〇フリー(-free)」の使い方
では、 “smoke-free” や “alcohol-free” のような「〇〇-free」 の使い方を例文で見ていきましょう。
The beach is alcohol-free.
ビーチはアルコール禁止です。
You can’t smoke in this station because it’s smoke-free.
この駅は禁煙なので、タバコは吸えません。
The landlord and I hit it off and he offered me to live here rent-free for a year.
大家さんと意気投合して、1年間家賃無料で住ませてくれることになった。
A: Hey, what are you doing?
A: おい、何やってんの?
B: What? I’m just about to smoke a cigarette.
B: え?タバコ吸おうかなって思って。
A: Ah… hello, did you see the sign over there? It says ‘smoke-free’.
A: えーっと、あそこに看板あるの知らないの?「スモークフリー」って書いてあるよ。
B: Yeah, so that means I can smoke here, right?
B: うん、だからタバコ吸えるってことでしょ?
A: No, you can’t. ‘smoke-free’ means you can’t smoke.
A: ダメだよ。「スモークフリー」は吸えないって意味だよ。
「〇〇フリー(-free)」の英語表現 まとめ
“smoke-free” は、
禁煙
“alcohol-free” は、
飲酒禁止
「フリー〇〇(free〜)」と「〇〇フリー(-free)」の違い
“Free WiFi” のように、前に “free” がくる場合:「無料の〜」の意味
“WiFi free” のように、後ろに “free” がくる場合:「〜がない」「〜は禁止」の意味