化粧をするときの「メイク」って英語で通じないの!?
そんな疑問に答えていきます。
化粧をすることを、日本語で「メイクする」と言ったりしますが、「メイク」や「メイキャップ」といった言葉をそのまま英語でも使えると思いますか?
英語の表記は “make up” となるのですが、これを「化粧をする」の意味で使うことは、実はほとんどありません。
ということで、ネイティブがよく使う「化粧をする」の英語表現と使い方を見ていきましょう。
make up は動詞で使われない
冒頭でも言いましたが、 “make up” は動詞の「化粧をする」や「メイクする」の意味で使われることはほぼありません。
なので「私は化粧をした」と過去のことを言いたいときに “I made up.” は相手には通じません。(おそらく違う意味に捉えられると思います。)
ただ、 “makeup” または “make-up” を名詞の「化粧」や「メイク」として使うことはよくあります。
その場合の英語表記は、”make” と “up” の間のスペースをなしにするか、ハイフン “-” を入れて表記するのが一般的。
「メイクする・メイキャップする」は英語で?
では、動詞の「メイクする・メイキャップする」は英語でなんと言うか。
先述した “make up” は「化粧・メイク」の意味と言いましたが、この “make up” を身につけるといった意味合いで使います。
- put on makeup
- wear makeup
- have makeup on
- apply makeup
言い方はいくつかありますが、英語表現によって微妙に意味やニュアンスが異なります。
put on makeup
“put on makeup” は日常の会話やメディア記事などでよく出てくる表現。
この表現にはこんな意味やニュアンスが含まれています。
- 化粧をする動作
- 化粧をするという作業
「化粧をする」という動作や作業を表す言い方なので、「これから化粧をする」または「今、化粧をしている最中」のように、現在起こっている話や未来の話をするときに使われるんです。
“put” は動詞で「置く」ですが、ここでは「のせる」という感覚に近く、”on” は「〜の上に」なので、”put on” で「〜の上にのせる」といった意味になります。
なので “put on make” で「化粧を顔の上にのせる = 化粧をする」といった感じ。
ちなみに、 “makeup” や “make-up” の発音は『メイカップ』に近い感じになるので、「メイキャップ」と発音しないように気をつけましょう。
I’m going to put on a little eye makeup.
目のメイクを少しします。
She put on a lot of make-up before her boyfriend arrived.
彼女は彼氏が来る前にバッチリ化粧をした。
A: How long does it usually take you to put on makeup?
A: 普段メイクするのにどれぐらい時間かかる?
B: Well, I think it would probably take 20-30 mins.
B: うーん、たぶん20〜30分ぐらいかなぁ。
wear makeup
“wear makeup” も「メイクをする」という意味でよく使われる表現ですが、この表現にはこんな意味やニュアンスが含まれています。
化粧をしている状態
「化粧がすでにされている」という状態、ありさまを表しているので、すでにそうなっている意味合いが含まれているんですね。
すでに化粧をしている状態なので、「今、化粧をしている最中だ」という動作に対して使うことはできません。
“wear” は衣類などを「着る」の意味ですが、体に「身につけている」といった意味としても使えるので、下着やズボンを履いたり、シャツを着たり、メガネやアクセサリー、香水をつけるときにも使えるんです。
She’s not wearing makeup, but she is so beautiful.
彼女はメイクをしていないが、とても美しい。
You can wear makeup but you can’t put on makeup during class in college.
大学で授業中に化粧をし始めるのはダメだが、化粧をしている(状態である)のはいい。
A: I don’t understand that some girls wear makeup when they go to the beach.
A: 女の子の中にはビーチに行くときにメイクをしてるけど理解できないよ。
B: Totally agree with you. They might get wet eventually anyway.
B: ほんとそうだよね。ゆくゆくはどうせ水で濡れるのにね。
have makeup on
“have makeup on” は “wear” と同じ意味やニュアンスとして使えますが、 “wear” に比べて見かける機会は少ないので頻度は下がります。
名詞の “makeup” を “have” と “on” の間に入れて使います。ここでの “on” は前置詞ではなく副詞として使われているので、 仮に “on” のうしろに何も単語が来なく文章が終わってしまっても、文法として間違いではありません。
I have makeup on today. Hopefully, it won’t rain later.
今日化粧しているから、あとで雨降らないと良いなぁ。
She has a lot of makeup on, but I don’t feel like she does so much somehow.
彼女は厚化粧をしているが、なぜかそういう風には感じない。
apply makeup
“apply makeup” という言い方もあります。
“apply” は「応募する」や「申請する」の他にもいろいろな意味がありますが、「化粧をする」という意味でも使われるんです。
どちらかというとビジネスなどのフォーマルな場面で使われる表現で硬い印象があるので、ウェブサイトやYouTubeなどのタイトルとして使われることはありますが、一般的に日常会話ではあまり使われません。
How to apply makeup. 10 makeup steps.
どのように化粧をするか。メイクのステップ10つ
Before you begin applying your makeup, take your time to prep your skin with a moisturizer.
メイクをし始める前に、保湿クリームを使って時間をかけて肌を整えます。
下着の「パンツ」の英語表現の違い まとめ
- put on makeup
- 化粧をする動作
- 化粧をするという作業
「化粧をする」という動作や作業に使われる。
- wear makeup
化粧をしている状態
「化粧がすでにされている」という状態、ありさまに使われる。
- have makeup on
“wear” と同じ意味やニュアンスとして使えるが頻度は下がる。
ここでの “on” は前置詞ではなく副詞なので、 文章が “on” で終わっても問題はない。
- apply makeup
ビジネスなどのフォーマル表現。ウェブサイトやYouTubeなどのタイトルとして使われたりする。