「おんぶをする」って英語でなんて言うんだろう?
子どもが歩き疲れて、親に「おんぶして」とお願いすることはよくあることでしょう。
僕も小さい頃は親におねだりして「おんぶ」をしてもらっていた記憶があります。
「おんぶをする」という言葉ですが、もともとは「おぶう」から音が変化したと言われているようですが、英語では何と表現するでしょうか?
「豚」を意味する単語が使われる、ちょっと不思議でおもしろい「おんぶをする」の英語表現についてお届けします。
「おんぶをする」は英語で?
「おんぶをする」の意味の英語は、
piggyback ride
このように表現します。
“piggy” は「豚」という意味があり、 “ride” は「乗る」や「(乗り物に)乗ること」といった意味。
ですが、調べてみたところ実はこの “piggyback” 自体は「豚」が語源になった言葉ではありませんでした。
もともとは “pick pack” という言葉が語源だと言われていて、昔は “pick” は「置く」という意味で使われていて「背中に置く」ことから “pick pack” または “pick back” と言われるようになりました。
そして、それから長い年月を経て音が変化していって “piggyback” となったとのこと。
英語の音が変化して、たまたま「豚」を意味する “piggy” と同じ音になったということだったんですね。
“piggyback ride” の発音
ちなみに、 “piggyback” は「おんぶをする」以外に、
- あやかる
- 便乗する
このように、「相手の助けや厚意などに甘える、乗っかる」といった意味で使われることがあります。
他人に頼りきりな様子を、日本語で「おんぶにだっこ」と言ったりするので、なんとなくイメージはできるはず。
「おんぶをする」の英語表現の使い方
“piggyback ride” は、
give 人物 a piggyback ride
このように、 “give + 人物 + piggyback ride” と “give” を使って「(人物に)おんぶを与える = おんぶをする、おんぶをしてあげる」といった意味になります。
また、「あやかる」や「便乗する」の意味で使う場合は、
piggyback on 人物(または物事)
この場合、”piggyback” のうしろに “on” をつけるのを忘れずに!
どちらも、ネイティブが使う英語フレーズなので、覚えておくと使えますよ。
では、「おんぶをする」の意味である “piggyback ride” の使い方を例文で見ていきましょう。
I gave my girlfriend a piggyback ride.
彼女をおんぶしてあげた。
John is piggybacking on the hard work of his colleagues.
ジョンは同僚の激務にあやかっている。
They are piggybacking on us. I can’t believe it!
あいつらは私たちに便乗してるんだ。ありえない!
A: When we were little, we gave each other piggyback rides. Do you remember?
A: 私たちが幼い頃、お互いにおんぶし合っていたよね。覚えてる?
B: Absolutely. That was a great memory.
B: もちろん。いい思い出だよね。
「おんぶをする」の英語表現 まとめ
piggyback ride
“piggy” は「豚」という意味があるが、 “piggyback” は「豚」が語源になったわけではない。
“piggyback” は「おんぶをする」以外に、
- あやかる
- 便乗する
「相手の助けや厚意などに甘える、乗っかる」といった意味で使われることもある。