“I have no choice” ってどんなときに使えるの?
“I have no choice.”
どこかで一度は耳にしたことのあるフレーズかもしれません。
“choice” はチョイス、つまり「選択」ですね。
なので、このフレーズを直訳すると「選択を1つも持ってない = 選択肢がない」といった意味になります。
ですが、これだと意味としてはちょっと固いし、どんなときに使うか少しイメージしずらいかなと思います。
ということで、今回は実際に使うときの “I have no choice” の意味や使い方について見ていきます。
I have no choice の意味は?
“I have no choice” は、
- 仕方がない
- どうしようもない
- 他に方法がない
こんな意味があります。
“I have no choice” の発音
“I have no choice” は直訳すると「選択肢がない」でしたよね。
ですが、そもそも本当に“選択肢がない”かというと、そういうわけではありません。
実際には、自分の意思に反して特定の行動や決断(選択)を取らなければならない、といった状況が正しいニュアンスです。
つまり、何かを行動するにあたり、選択肢が1つしかなく(自分の本意ではないもの)、その選択肢を選ばないと先に進めない、といった感じです。
なので、”I have no choice” は「まるで選択肢がないかのように、どうしようもない状況」を指すときの比喩的な表現と言えます。
少しオーバーな表現にも聞こえますが、自分の本意ではないことを選択しなきゃいけないとなると、「(他に)選択肢はない!」と言いたくなる気もわかりますよね。
他にも、
- I don’t have a choice
- There is no other choice
と言ったりもします。どれも同じ意味で使えます。
ちなみに、 “I have no ~” という型は、応用できる表現なので覚えておきましょう。
- I have no idea:全然分からない
- I have no clue:まったく分からない
- I have no time:時間がない
- I have no money:お金がない
「お金がない」は “I have no money” の他に、よく使われるネイティブ表現があります。
I have no choice の使い方
“I have no choice” は単体でも使われますが、
I have no choice but to do ~
このように、”I have no choice” の後ろにある『 “but + to 動詞” 』の部分に「選ばないとならない選択肢」を入れることで、「〜する以外選択肢がない」といった意味で使うこともできます。
では、 “I have no choice” の使い方を例文で見ていきましょう。
I have to work late tonight. I have no choice.
今夜は遅くまで働かないと。仕方ない。
I have no choice. This is the only option I have.
仕方がない。これが唯一の選択肢だ。
I have no choice but to wait here until someone comes to help.
誰かが助けに来るまでここで待つしかない。
I have no choice but to accept it because there’s nothing I can do to change the situation.
状況を変える手段が何もないので、受け入れるしかない。
A: Why are you doing this job if you don’t like it?
A: 嫌ならなんでこの仕事してるの?
B: I have no choice. I need the money.
B: 他に方法がないんだ。お金が必要だから。
A: Are you moving out of your apartment?
A: アパートを引っ越すの?
B: Yes, I have no choice. The rent is too high.
B: うん、仕方ないよ。家賃が高すぎるから。
A: Do you need any help with the presentation?
A: プレゼンの準備、手伝う必要ある?
B: Yeah, I could really use a hand organizing the slides.
B: うん、スライドの整理を手伝ってくれると本当に助かるよ。
It can’t be helped との違いは?
「仕方ない」の意味で使えるフレーズは他にもあります。
たとえば、
It can’t be helped
“It can’t be helped” の発音
直訳すると「それは助けられない」と変な感じになりますが、このフレーズは「仕方がない」や「どうしようもない」というニュアンスで使われる表現です。
“I have no choice” と同じく「仕方がない」「どうしようもない」という意味で、やむを得ない状況を表すフレーズです。どちらを使っても、基本的には同じように通じます。
以下、細かいニュアンスの違いです。
I have no choice | It can’t be helped |
---|---|
自分に選択肢がなく「これをするしかない」というニュアンスが強い。 | 状況全体に対して「どうしようもない」「避けられない」というニュアンス。より受動的で仕方なく受け入れる感じ。 |
自分が行動する必要がある時の「仕方ない」 | 状況全体をただ受け入れてる「仕方ない」 |
I have no choice but to cancel the picnic because of the rain.
雨のせいでピクニックを中止するしかない。
これは、雨が原因でピクニックを中止するという『行動を起こす必要がある』状況といえます。なので、 “I have no choice” がしっくりきます。
たとえば、ピクニックのために予約していた場所にキャンセルの電話をいれたり、一緒に行く約束をしていた友達に連絡をしたりなど、必要な行動がありそうですよね。
It’s raining, so it can’t be helped.
雨だから仕方がない。
一方、こちらの場合だと雨が降っているからどうすることもできない、という『状況をただ受け入れている』といった感じです。
何か特定の行動に迫られているわけではなく、自分はどうすることもできない状況をただ理解するといった感じです。「まぁしょうがないよね」に近い感覚ですね。
その他の表現はいかがでしょうか↓
I have no choice の英語表現 まとめ
- 仕方がない
- どうしようもない
- 他に方法がない
“I have no choice” の直訳は「選択肢がない」だが、本当に“選択肢がない”わけではなく、自分の意思に反して特定の行動や決断(選択)を取らなければならない、といった状況。
I have no choice but to do ~
『 “but + to 動詞” 』の部分に「選ばないとならない選択肢」を入れることで、「〜する以外選択肢がない」といった意味で使うこともできる。