“weather” って「天気」って意味しかないでしょ?
ここ最近、また雨の日が多くなってきましたね。天気が不安定なのも温暖化の影響なのでしょうか・・・?
「天気」は英語で “weather” だというのは知っている人も多いと思いますが、 “weather” は「天気」や「天候・気候」以外にも別の意味があるのを知っていますか?
とはいえ、まったく関係ないわけではなく、「天気」の意味から派生しているので、関連させて覚えてしまうといいでしょう。
今回は “weather” の意味と使い方についてお届けします。
weather の意味は?
“weather” は、
- 悪天候に耐える
- (困難を)乗り切る
- 風化する
こんな意味で、動詞として使われます。
上記を見て意外に思うかもしれませんが、もともと “weather” には「天気・天候」のほかに、「悪天候」や「荒れ模様」のように、ネガティブなニュアンスを伴った意味もあります。
なので、動詞で使うときに「悪天候に耐える」となり、そこから派生して「(困難や危機を)乗り切る」や「風化する」といった意味でも使われます。
「風化する」は悪天候に耐えた結果、自然の力で岩石や地表が削り取られたり、破壊されたりしたと解釈できますね。
“weather” という単語の語源とされている古英語 “weder” は「空」や「空気」の他に「嵐・暴風雨」など表すこともあるため、ただ単に「天の気分」の「天気」ではなく、『こちら側に吹きつけてくるもの』といったイメージが元々あるのかもしれません。
そう考えると、 “weather” を動詞で使うときの意味もわかる気がしますね。
weather の使い方
では、 “weather” の使い方を例文で見ていきましょう。
China weathered the recession through pandemics better than any other country in Asia.
中国はパンデミックによる不況をアジアのどの国よりもうまく乗り切った。
She weathered a few professional setbacks this year.
今年、彼女はいくつかのプロとしての挫折を乗り越えました。
The paint on the outside walls has weathered badly. (= The paint has changed and been damaged by the weather.)
外壁の塗装が風化してしまっている。
under the weather は「天気」と関係ない
ちなみに “weather” を使った “under the weather” というイディオム表現があります。
このイディオム表現は、
- 元気がない
- 体調が悪い
といった意味があります。
“under the weather” は、もともと航海用語。
船酔いした船客、船員が甲板の下(天気の影響が及ばない場所 = under the weather)に行くように促されたため、そこから「体調・調子が悪い」ときや「すこし酔っ払っている」ときの表現として使われるようになったと言われています。
「体調・調子が悪い」のその他の英語表現を知りたい方はこちら↓
weather の英語表現 まとめ
- weather
- 悪天候に耐える
- (困難を)乗り切る
- 風化する
もともと “weather” には「天気・天候」ほかに、「悪天候」や「荒れ模様」といった意味があり、動詞で使うときに「悪天候に耐える」となり、そこから派生して上記の意味となる。