“make up” っていろいろな意味があってわからないなぁ。
“make up” というフレーズをよく見かけませんか?
「化粧をする」のメイクアップだと思う人も多いかもしれませんが、 動詞の “make up” を「化粧をする」の意味で使われることはほぼありません。
この “make up” という英語表現は、使う場面によっていろいろと意味が変わってくるので、難しく感じる人もいるかもしれません。
が、本記事で紹介するコアイメージと解説さえ押さえておけば、状況に応じて柔軟に対応できるようになるはず。
ということで、 “make up” の意味と使い分けがしっかりとできるようにしましょう!
make up の6つの意味とコアイメージ
“make up” はいろいろな場面で使われますが、大きく6つに分けることができます。
- 「化粧をする」の “make up”
- 「仲直りする」の “make up”
- 「埋め合わせをする」の “make up”
- 「作り話をする」の “make up”
- 「決心をする」の “make up”
- 「作成する・用意する」の “make up”
これらの意味で共通するコアイメージは、こんな感じ。
(一から)作り上げて完成させる
もしかしたらあまりピンとこないかもしれませんが、このコアイメージを覚えておくことで、応用が利くようになります。
これから挙げる6つの “make up” の意味をコアイメージの解説と一緒にお届けします。
「化粧をする」の make up
“make up” は、
化粧をする
“put on makeup” など “make up” を名詞として使われることが一般的です。
(一から)作り上げて完成させる
上記のコアイメージから、「化粧をする」は、何も化粧をしていない「すっぴん」の状態から肌の上に化粧品をのせていって作り上げていくイメージです。
詳しい内容はこちらの記事にて解説しています。
「仲直りする」の make up
“make up” は、
仲直りをする
こんな意味があります。
文章によっては “make up with 人物” で使うこともあります。
(一から)作り上げて完成させる
上記のコアイメージから「仲直りする」は、これまで2人の築き上げた信頼が崩れてしまったときに、その崩れた信頼をまた一から築き上げていくようなイメージですね。
「仲直りする」のその他の表現知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。
You know what? Let’s make up!
あのさ?仲直りしよう!
I haven’t seen my girlfriend for a month since we had a huge fight. I wanna make up with her.
大げんかをしてから1ヶ月彼女と話をしていない。仲直りしたいな。
A: Ross and Rachel had a fight and aren’t still talking to each other.
A: ロスとレイチェルは喧嘩して、まだ口をきいていないらしいよ。
B: Haven’t they made it up yet?
B: まだ仲直りしていないの?
「埋め合わせをする」の make up
“make up” は、
埋め合わせをする
こんな意味でも使われます。
たとえば、友達との約束をドタキャンしてしまったり、急な用事でバイトを変わってもらったときなど、相手に迷惑をかけてしまったときに、その埋め合わせをするときの表現として使えます。
(一から)作り上げて完成させる
「埋め合わせをする」は、上記のコアイメージから迷惑をかけた人が失った相手との信頼関係を再構築するために、何かしらのアイデアを一から考えて作り上げるようなイメージです。
使い方は2通りあります。
- make it up
- make up for it
ここでの “it” は「実際に起こったこと」を表しています。
I’m so sorry, I kept you waiting. Let me make it up to you.
待たせてほんとゴメン。何か埋め合わせさせて。
A: I canceled our date at the last minute yesterday, so I wanna make up for it tonight.
A: 昨日ギリギリになってデートをキャンセルしてしまったので、今日その埋め合わせをしたい。
B: You don’t have to do that! That’s totally okay though.
B: そんなことしなくてもいいのに。全然大丈夫だよ。
「作り話をする」の make up
さらに、 “make up” は、
作り話をする
こんな意味で使われることもあります。
何か適当に話を作ったり、適当な言い訳、嘘をついてごまかすような、ネガティブな使い方をします。
(一から)作り上げて完成させる
「作り話をする」は、上記のコアイメージから事実ではないことをあたかも本当であるかのように話を作り上げるようなイメージです。
使い方によっては、適当に何かを作ってみるという意味でネガティブな意味合いで使われないこともあります。
Don’t make things up! I know you’re lying.
作り話をするなよ!嘘ついてるってわかってるから。
A: I don’t feel like I want to go for a drink tonight.
A: 今夜、飲みに行きたい気分じゃないな。
B: Just make up an excuse. Tell them you’re sick.
B: 適当に言い訳すればいいんじゃない。風邪引いたって言ったらいいじゃん。
「決心をする」の make up
“make up” は、
決心をする
実際に会話で使われるときは “make up one’s mind” で “one’s mind” を “make up” のうしろに付けます。
(一から)作り上げて完成させる
上記のコアイメージから「決心をする」は、何かについて色々な選択肢がある中で、自分の気持ちを一から整理して決めていくイメージです。
「決心をする」は、 “make a decision” というすこしフォーマルな表現もありますよ。
I made up my mind to go abroad.
海外に行こうと決心した。
A: Have you made up your mind to marry her yet?
A: 彼女と結婚する決心はもうついた?
B: No, I haven’t yet. I need a little more time to think about it.
B: まだだね。もう少し考える時間が欲しいな。
「作成する・用意する」の make up
“make up” は、
- 作成する
- 用意する
この「作成する・用意する」の意味で使われる “make up” は、そのままシンプルで「作る」の “make” の意味が元になっています。
(一から)作り上げて完成させる
上記のコアイメージから「作り話をする」はシンプルに、作り上げるのイメージです。
I will make up the list.
リストを作ります。
A: Could you make these things up into a parcel?
A: ここにある物を荷物にまとめてくれませんか?
B: Sure. No problem.
B: わかりました。いいですよ。
make up の意味と使い方6つ まとめ
(一から)作り上げて完成させる
- 「化粧をする」の make up
何も化粧をしていない「すっぴん」の状態からを肌の上に化粧品をのせていって作り上げていくイメージ。
“put on makeup” などがよく使われる。
- 「仲直りする」の make up
これまで2人の築き上げた信頼が崩れてしまったときに、その崩れた信頼をまた一から築き上げていくようなイメージ。
文章によっては “make up with 人物” で使うこともあり。
- 「埋め合わせをする」の make up
迷惑をかけた人が失った相手との信頼関係を再構築するために、何かしらのアイデアを一から考えて作り上げるイメージ。
- make it up
- make up for it
- 「作り話をする」の make up
事実ではないことをあたかも本当であるかのように話を作り上げるようなイメージ。
- 「決心をする」の make up
何かについて色々な選択肢がある中で、自分の気持ちを一から整理して決めていくイメージ。
“make up one’s mind” で “one’s mind” を “make up” のうしろに付ける。
- 「作成する・用意する」の make up
作り上げるのイメージ。