“drive a hard bargain” ってどんな意味?
今回は、日本語の感覚で考えてしまうと分かりにくい英語フレーズをご紹介します。
“drive a hard bargain”
“bargain” は日本語でも使われる「バーゲン」のこと。
よく、バーゲンセール(bargain sale)など「格安」といったニュアンスで使われますよね。
ですが、「 bargain = 格安」と思っていると、”drive a hard bargain” を「激しい格安をドライブする」のように、意味が掴みにくくなってしまいます。
ちなみに「バーゲンセール」は和製英語。英語では “sale” だけでOKなんです。
今回は、 “drive a hard bargain” の意味や使い方についてお届けします。
drive a hard bargain の意味は?
“drive a hard bargain” は、
- (商談・交渉など)自分にとって有利に進める
- (商談・交渉など)厳しい条件を提示する
こんな意味があります。
“drive a hard bargain” の発音
“bargain” はそもそも「安いもの」という意味ですが、他にも「契約」「取引・売買契約」といった意味もあります。
今回の “hard bargain” は「厳しい契約・取引」のこと。
そして、 “drive” は「運転する」で知られてますが、「(何かが)進むことを促す」というコアイメージが基本で、「推進する」や「人をある感情・状態にさせる」といった意味で使われることもよくあります。
“You drive me crazy” で「君のせいで私は怒っている」と言ったりしますね。
つまり、 “drive a hard bargain” は「(相手にとって)厳しい契約・条件になるよう促す」といったイメージが掴めると、この英語フレーズの意味がきっと理解できるはず。
また、こういったニュアンスで使われることから、「交渉上手だ」「ひどく値切る」といったニュアンスで使われることもあります。
「厳しい条件を相手に突きつける」ということは、商売に置き換えると「(お店の)商品を値切る」「値切るのが上手い」とも言えますからね。
drive a hard bargain の使い方
では、 “drive a hard bargain” の使い方を例文で見ていきましょう。
Mike is well known to drive a hard bargain.
マイクは交渉上手として知られている。
She drives a hard bargain, but we finally agreed on a decent price for the house.
彼女との交渉は難航したが、最終的にこの家の適正価格で合意できた。
I have to admit that you drive a hard bargain. But you deliver quality work, so it’s worth it.
君との交渉は一筋縄ではいかないのは認めるが、質の高い仕事を提供してくれるからそれで良い。
My landlord drives a hard bargain, so it was difficult to negotiate lower rent.
家主は厳しい交渉をする人だから、家賃を下げるのは難しかった。
A: I can’t go lower than $5,000 for this car.
A: この車については5,000ドル以下にはできないよ。
B: Come on, the market price is around $4,500 for a car like this.
B: おいおい、こういった車の相場は約4,500ドルだろ。
A: You drive a hard bargain. Okay, $4,800 and it’s a deal.
A: 厳しい取引をするなぁ。わかった、4,800ドルで契約だ。
B: Deal!
B: よし買おう!
その他の表現はいかがでしょうか?↓
drive a hard bargain の英語表現 まとめ
- (商談・交渉など)自分にとって有利に進める
- (商談・交渉など)厳しい条件を提示する
「(相手にとって)厳しい契約・条件になるよう促す」といったイメージが掴めるとGOOD。
また、こういったニュアンスから、ときには「交渉上手だ」「ひどく値切る」といったニュアンスで使われることもある。