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「ごまをする」や「媚びる」って英語でなんて言うの?
上司に「ごまをする」
目上の人に「媚びを売る」
先輩を「ヨイショする」
など、自分よりも位が上の人に対して、お世辞を言って自分が気に入られるように振る舞うこと、またはそういうことをする人を表す日本語は意外と多くあります。
英語の「ごまをする」や「媚びる」のフレーズも意外と多くあり、中にはネイティブがよく使うスラング表現もあります。
ということで、今回はお世辞に関する英語表現を3つ紹介します。
「ごまをする・媚びる・ヨイショする」の butter up
“butter up” は、
- ごまをする(お世辞を言う)
- 媚びる
- ご機嫌をとる
このような意味やニュアンスがあり、お世辞を言う意味のフレーズとしてよく使われます。
“butter up” の “butter” は乳製品の「バター」のことですが、なぜ “butter” が使われているのでしょうか。
一説には、「バターをパンの上に乗せて、広げながら塗る。そうするとパンがよりおいしくなり、食べる人が満足感を得られる」というのが語源だと言われています。
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この「バター」が「相手が喜ぶような言葉=お世辞」を意味するわけですね。
“butter up” を使うときは、
butter up someone
または
butter someone up
“butter” と “up” の間に対象となる「誰」を入れることもできます。
He butters up his boss all the time.
彼は上司にいつも媚びている。
A: Hey dad, you’re the coolest guy in my life.
A: ねぇ父さん、父さんは私の人生で一番かっこいいよ。
B: Don’t butter me up. What do you want?
B: お世辞はやめなさい。なにか魂胆があるんだろ?
「ごまをする・媚びる・ヨイショする」の suck up
次は “suck up” は、
- 媚びる
- ご機嫌をとる
このような意味やニュアンスがあります。
“suck” は「吸う・しゃぶる」という意味ですが、スラング言葉で「ひどい・最悪」といった意味でも使われます。
さらに “suck it up” は「我慢しろ」という意味になるので、「嫌なことを吸い込んで我慢する」といったニュアンスがあるんです。
やりたくないことだけど、何かを達成するために我慢してお世辞を言う、といった感じですね。
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“butter up” は「他人を喜ばせる」、 “suck up” は「自分が我慢する」のイメージ。
実際に会話で使うときは、
suck up to someone
“suck up to” のうしろにお世辞を使う対象者を入れます。 “suck up to my boss” といった感じですね。
A: Omg, he offered to take all the work home. Why?
A: うわぁ、彼がすべての仕事を家に持ち帰るって言い出したよ。なんでだろう?
B: Oh, I guess he’s just sucking up to the boss
B: あぁ、おそらく上司に媚びてるんだろう。
A: You don’t have to suck up like this. The guy is just using you.
A: 媚びを売ることないよ。あいつはあなたをただ利用してるだけ。
B: I know, so I will get back at him at some point.
B: わかってる。だからいつか彼に仕返しするつもりだ。
「ごまをする・媚びる・ヨイショする」の kiss one’s ass
“kiss one’s ass” というスラング表現もあります。
- ごまをする
- おだてる
- ヨイショする
“kiss one’s ass” は直訳すると「〇〇の尻にキスをする」となりますが、それぐらいなんでもやる、どんなことでもその人を褒めたり、持ち上げるといった意味やニュアンスがあります。
やや下品な表現ですが、実際にネイティブは日常会話でよく使います。
また、 “Kiss my ass!” だけだと、
- ふざけるな!
- くそくらえ!
- 勝手にしろ!
- 消え失せろ!
直訳で「私の尻にキスをしろ」ですが、それぐらい屈辱的なことでもしてろ!という意味やニュアンスで使われます。
怒りの度合いが強く、ばかにするなよ!と言いたいときに使うフレーズですが、頻繁に使うのはあまり宜しくない表現だとされているので、使う頻度には十分気をつけましょう。
He kissed his boss’s ass in order to become a manager and got promoted.
彼はマネージャーになるために上司にごまをすって昇進した。
A: What does he expect me to do?
A: 彼は何を私に期待してるんだろう?
B: Probably kiss his ass?
B: おだてたりとかかな?
A: No, I won’t kiss his ass no matter what.
A: やだよ、何があってもヨイショなんかしない。
Some annoying guy tried hitting on me at the bar, so I told him to kiss my ass and walked off.
なんかウザい男がバーで私にナンパをしてきたので、くたばれと言って立ち去ったんだ。
apple を使った表現もある
最近ではあまり使われていない表現ですが、
“apple polish”
“apple polisher”
にように、「りんごを磨く(人)」から「ごまをする・媚びる・ヨイショする」という意味のフレーズとして使われています。
“apple” を 使った他の表現はこちら。
こんな記事もあります。
「ごまをする・媚びる・ヨイショする」の英語表現 まとめ
- butter up
- ごまをする(お世辞を言う)
- 媚びる
- ご機嫌をとる
- suck up
- 媚びる
- ご機嫌をとる
- kiss one’s ass
- ごまをする
- おだてる
- ヨイショする
“Kiss my ass!” だけだと、
- ふざけるな!
- くそくらえ!
- 勝手にしろ!
- 消え失せろ!