“affect” と “effect” って見た目も似てるし、どちらも「影響」って意味じゃなかった?
「影響を与える」や「影響がある」を表す英語には、 “affect” や “effect” があります。
どちらも見た目や発音・意味がとても似ており、英語学習者にとっては混乱しやすいです。
とはいえ、この2つには決定的な違いがあり、その違いをしっかりと押さえておけば、しっかりと使い分けができるようになるはず!
ということで、“affect” と “effect” の違いと使い方について早速見ていきましょう。
動詞:affect
“affect” は、
- 影響を与える
- 影響を及ぼす
こういった意味があります。
“affect“ の発音
“affect” には、「物事・人(のこころ)に作用して変化をもたらす」というニュアンスがあり、そこから「影響を与える」や「影響を及ぼす」という意味があります。
“influence” も「影響する」ですが、 “affect” の方が「悪影響を与える」ニュアンスのときに使われることが多め。
そして、”affect” と “effect” の違いを押さえておく上で大事なポイントは、 “affect” は『動詞』であること。それ以外の品詞で使われることはほぼありません。
「 “affect” は動詞!」と覚えておきましょう!
People can be affected easily by others.
人は、他人から影響を受けやすいものだ。
These are the areas of Japan affected by the typhoon that hit a few days ago.
ここは、数日前に発生した台風の影響を受けた日本の地域です。
The disease affects people of all ages, but is more common for older people.
この病気はあらゆる年齢の人がかかるが、高齢者に多くみられる。
She traveled abroad once before and was deeply affected by what she saw.
彼女は前に一度海外を旅したことがあり、その時に見たものに深く影響を受けた。
名詞:effect
一方、 “effect” は
- 結果
- 効果
- 影響
- 作用
こんな意味があります。
“effect” の発音
一方、 “effect” は「結果」「効果」「影響」「作用」といった意味があります。
以前、コロナ用のワクチンが初めて世に出たときに、ワクチンを打つと熱が出たり、腕が痛くなるなどの副作用 “side effect” という表現で “effect” が海外のニュースで使われていました。
少し形は変わりますが、音楽でギターなどの音を変える機械のことを「エフェクター(effector)」と言いますが、これも “effect” から派生していますよね。
このように、 “effect” には「ある物事・行為から生じた結末や状態 = 結果・影響」といったニュアンスが含まれます。
そして、 “effect” は『名詞』で使われるのがポイントです。
先ほどの “affect” との違いは、ここです。
「 “effect” は名詞」って、もう覚えましたよね!
“effect” は動詞で「何かを達成する」や「何かを生じさせる」といった意味も一応ありますが、使われるのは稀で、ニュースなどの固い文章に用いられることがほとんど。日常会話では使われません。
また、 “effect” を使って、
have an effect on
このように、 “have an effect on ~” の形にすると、 “affect” と同じく「影響を与える」や「影響を及ぼす」の意味で使うことができます。
I took some medicine for headache but they didn’t have any effect.
頭痛薬を飲んでみましたが、効果はありませんでした。
The effect of climate change in the world is a quite serious issue.
世界における気候変動の影響は、かなり深刻な問題です。
Social media have a mostly effect on the way people think in many countries.
ソーシャルメディアは、多くの国で人々の考え方に大きな影響を及ぼしています。
こんな他の表現はいかがでしょうか?↓
affect と effect の英語表現 まとめ
- affect
- 影響を与える
- 影響を及ぼす
“affect” は『動詞』で使われるのがポイント。逆に、それ以外の品詞で使われることはほぼない。
“affect” は「悪影響を与える」のニュアンスで使われることが多め。
- effect
- 結果
- 効果
- 影響
- 作用
“effect” は『名詞』で使われるのがポイント。
“effect” は「ある物事・行為から生じた結末や状態 = 結果・影響」といったニュアンス。