“apple” を使った英語表現ってどういうのがあるのか知りたいなぁ。
そんな疑問に答えていきます。
“apple” は「りんご」のことですが、 “apple” を使った別の意味で使われる英語表現はけっこう多くあります。
しかも、「りんご」の意味とは直接関係がなかったりします。
- Adam’s apple
- bad apple
- apples and oranges
- the apple never falls far from the tree
- as American as apple pie
今回はこれらの “apple” を使ったおもしろい英語表現を紹介していきます。
この中で知らない表現があれば、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
Adam’s apple
まず “apple” を使った英語表現の1つが “Adam’s apple” です。
この表現の意味は、
(男性の)喉仏
直訳すると「アダムのりんご」となりますが、意味がわかりませんよね。
これは、旧約聖書で出てくるアダムが禁断の果実とされる「りんご」を飲み込もうとしたときに、その「りんご」がのどに引っかかって残ったことから、 “Adam’s appple” と言われています。
こういうストーリーを覚えておくと、忘れにくくなりますね。
He has an incredibly large Adam’s apple
彼は信じられないほどの喉仏をしている。
bad apple
次は、 “bad apple” という表現。この表現の意味は、
- まわりに悪影響を及ぼす人
- 他の人に迷惑をかける人
直訳は「悪いりんご」で、この表現は「りんご」の特性が関係しています。
「りんご」は一度腐ってしまうと、周りの他のリンゴまで腐らせてしまうことがあるので、そこから「悪い影響を周りにもたらす」といった意味で使われます。
He is such a bad apple.
彼はなんて問題児なんだ。
A: I’m worried about my kid hanging out with some bad apples.
A: 何人かの悪ガキたちと自分の子どもが遊んでいるのが心配だ。
B: There are always a few of them in a group. I think you should talk to him about it.
B: グループには常にそういう子がいるよね。あなたの子どもと話してみたほうがいいんじゃない。
apples and oranges
次は、 “apples and oranges” という表現です。
この表現の意味は、
- 似て非なるもの
- 水と油のようなもの
直訳では「りんごとオレンジ」になりますが、この表現は「一見似ているけど全く違うもの」や、「そもそも比較の対象にならない別の性質のものを比較すること」を意味します。
たとえば、兄弟でもまったく性格の異なる2人を比較して「2人はりんごとオレンジのようなものだよ」といった使い方をするんです。
見た目は似ていても、中身はまったく違うときに使えるわけです。
ちなみに似ていること・同じようなことを言いたいときに「じゃがいも」を意味する “potato” を使った表現があります。
My brother and I are so different. We are like apples and oranges.
私と兄とではまったく違う性格だ。まるで水と油のようだ。
A: Which car do you like? This family car or that sports car?
A: どっちの車が好き?ファミリーカー?それともスポーツカー?
B: I can’t choose it. It’s apples and oranges.
B: そんなの比較する対象が違うから選べないよ。
the apple never falls far from the tree
少し長い表現ですが、 “the apple never falls far from the tree” という表現があります。
この表現の意味は、
- 子は親に似る
- 蛙の子は蛙
直訳だと「りんごは木から遠いところには落ちない」となりますが、「りんご = 子ども」で「木 = 親」という解釈から「子どもは親からかけ離れることはない」という意味になります。
食べ物の好みや行動のクセなど、いろいろな特徴は受け継がれるという意味のフレーズなので、日本語のことわざで言うと「蛙の子は蛙」は近い表現になります。
A: Do you like strawberries?
A: どっ
B: No I don’t. Actually, my whole family doesn’t like them though.
B: いや、好きじゃないな。実は家族みんな好きじゃないんだよね。
A: The apple never falls far from the tree.
A: 蛙の子は蛙だな。
as American as apple pie
いかにもアメリカ英語らしい表現なのが、 “as American as apple pie”
この表現の意味は、
- (いかにも)アメリカ人らしい
- (思いっきり)アメリカっぽい
直訳は「アップルパイとアメリカ人は同じ」となります。これは、アップルパイがアメリカを象徴する食べ物の1つであることから、このような表現が使われます。
アメリカでは、パイと言えば「アップルパイ」だったり、スマホと言えばアメリカの会社「アップル」のように、「アメリカ」と「りんご」は深い関わりがあるようですね。
アメリカのニューヨークは “Big apple” と呼ばれたりしますからね。
Donald loves eating hamburgers and fries. He is as American as apple pie.
ドナルドはハンバーガーとポテトプライを食べるのが大好きだ。いかにもアメリカ人らしいな。
A: Emily is used to using a gun.
A: 彼女は銃を使うことに慣れている。
B: She is as American as apple pie.
B: 彼女、やっぱアメリカ人って感じするな。
apple を使ったおもしろい英語表現 まとめ
- Adam’s apple
(男性の)喉仏
- bad apple
- まわりに悪影響を及ぼす人
- 他の人に迷惑をかける人
- apples and oranges
- 似て非なるもの
- 水と油のようなもの
- the apple never falls far from the tree
- 子は親に似る
- 蛙の子は蛙
- as American as apple pie
- (いかにも)アメリカ人らしい
- (思いっきり)アメリカっぽい