
「ひょっとして〜ですか?」や「もしかして〜ですか?」って英語でどう表現するんだろう? “maybe” とか使うのかな??
「もしかして、鈴木さんをご存知ですか?」
「ひょっとして、小銭持ってたりする?」
このように、ある可能性について控えめに推測したり、確認することってありますよね。
今回は「ひょっとして〜?」や「もしかして〜?」を英語で相手に聞くときのネイティブフレーズを見ていきます。
「ひょっとして〜ですか?」「もしかして〜ですか?」は英語で?
「ひょっとして〜ですか?」「もしかして〜ですか?」に相当する英語フレーズは、
Do you happen to ~?
“Do you happen to ~?” の発音
“Do you happen to ~?” というフレーズを見て、「えっ!そんな簡単で良いの!?」と思ったかもしれません。
実は “happen” には「偶然起こる」「たまたま〜する」といった意味があるんです!
「たまたま」といったニュアンスで控えめ、遠回しな聞き方なので、ストレートな質問より柔らかい印象になりますね。



直接的な言い方ではないので、丁寧な響きがありますね。
たとえば、冒頭の例文「もしかして、鈴木さんをご存知ですか?」は、
Do you happen to know Mr. Suzuki?
無理やり訳すと「偶然、鈴木さんを知っているという状況が(あなたに)起こってますか?」です。
直訳だと回りくどい言い方にはなりますが、何を言いたいかはわかりますよね。



“Do you know Mr. Suzuki?” よりもソフトな響きがあります。
“know” の細かいニュアンスの違い、使い方についてはこちら。
また、日本語の「〜はあったりしますか?」と聞きたいときにも使えます。
Excuse me, do you happen to have a vegan menu?
すみません、ヴィーガンメニューってあったりしますか?
この場合、「ヴィーガンメニューは取り扱ってるのかな?いや、きっとないよね!?」といったダメ元で聞いているような気持ちが含まれてますよね。
そういった場合の「ひょっとして〜」「もしかして〜」にも使えます。
「ひょっとして〜?」や「もしかして〜?」の類似表現はこちら。
- by any chance
- Could it be that ~
- Is it possible that ~
カジュアルな会話だと “by any chance” は耳にすることが特に多いですね。
Do you know Tom, by any chance?
もしかしてトムを知っていますか?
「ひょっとして〜ですか?」「もしかして〜ですか?」の英語表現の使い方
では、「ひょっとして〜ですか?」「もしかして〜ですか?」の英語表現を例文で見ていきます。
Do you happen to know his phone number?
ひょっとして彼の電話番号知ってる?
Do you happen to speak Spanish?
もしかしてスペイン語話せる?
A: Hey, do you happen to have an extra phone charger?
A: ねえ、もしかして予備の充電器持ってる?
B: Yeah, I have one in my bag. You can use it.
B: うん、カバンにあるよ。使っていいよ。
A: Do you happen to have this in a smaller size?
A: これの小さいサイズってあったりしますか?
B: Let me check in the back. One moment.
B: 確認してきますね。少々お待ちください。
A: Do you happen to remember the name of that restaurant we went to last week?
A: 先週行ったレストランの名前って覚えてたりする?
B: Oh, I think it was called “Bluebird Café.”
B: うん、たしか「Bluebird Café」って名前だったと思う。
A: Hey, do you happen to know what time the party starts?
A: ねえ、パーティーが何時に始まるか知ってたりする?
B: I think it starts at 7, but let me check and get back to you.
B: たぶん7時だと思うけど、確認して折り返すね。
Would you happen to ~? は丁寧・フォーマルな表現になる
“Do you happen to ~?” はよりも、さらに丁寧でフォーマルな場面でも使える表現があります。
Would you happen to ~?
“Would you happen to ~?” の発音
そうなんです、 “do” の代わりに “would” を使います。
“would” は “will” の過去形ですね。
「〜したいですか?」「〜はいかがですか?」と聞くときの “Would you like ~?” という有名なフレーズがあります。
このフレーズは “Do you want ~?” よりも丁寧な表現ですが、それと同じ感覚です。
“Would you happen to ~?” を使うと丁寧でよりフォーマルな響きになるので、ビジネスなどのシーンでも使えます。
Would you happen to know Mr. Phillips?
フィリップさんのことはご存知だったりしますか?



日本語のニュアンス的には「ご存知ですか?」よりも「ご存知だったりしますか?」の方が近い気がします。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
「ひょっとして〜ですか?」「もしかして〜ですか?」の英語表現 まとめ
Do you happen to ~?
“happen” は「偶然起こる」「たまたま〜する」といった意味。
「たまたま」という感じで控えめで遠回しな聞き方になり、ストレートな質問より柔らかい印象のあるフレーズ。
また、日本語の「〜はあったりしますか?」と聞きたいときにも使える。
“Would you happen to ~?” にすると、丁寧でよりフォーマルな響きになる。ビジネスなどのシーンでも使える。