“champion” って「優勝者」って意味じゃないの??
“You’re the champion!”
このように “champion” という単語は日本語でも「チャンピオン」という言葉として馴染みがありますし、「優勝者」というイメージを持っていると思います。
ですが、英語では「優勝者」という意味だけに限らず、別の意味で使うこともあるのをご存知でしょうか?
「champion = 優勝者」と思い込んでいると、別の意味として出てきたときに「???」となってしまうかもしれません。
今回は「優勝者」以外の “champion” の意味についても解説します。
champion の意味は?
“champion” には、
- 優勝者
- 擁護者、支持者
- 擁護する、支援する
- 優れた人、素晴らしい
こんな意味があります。
“champion” の発音
では、1つずつご紹介します。
champion:優勝者
よく知られた意味だと思いますが、 “champion” は何かの大会やイベントの「優勝者」のことを言います。
「〇〇のチャンピオン」と言いたい場合は、
〇〇 champion
または
champion of the 〇〇
と表現するのが一般的です。
- World champion 「世界チャンピオン=世界王者」
- Champion of the Olympic marathon 「オリンピックマラソンのチャンピオン」
- Defending champion 「前回優勝者」
He is the champion of the tournament.
彼はその大会の優勝者だ。
John became the champion after winning the final match.
ジョンは決勝戦に勝って優勝者になった。
A: How many times has she been champion?
A: 彼女は何回チャンピオンになったことがあるの?
B: This will be her third title if she wins.
B: 勝てばこれで3回目のタイトルだね。
A: What’s your goal for this season?
A: 今シーズンの目標は何?
B: To become the champion, of course!
B: もちろん、チャンピオンになることだよ!
champion:擁護者・支持者
意外と知らない人が多いですが、 “champion” には「擁護者」や「支持者」といった意味もあります。
もともと “champion” はラテン語で「戦士・闘士」を意味する “campio” から由来していると言われてます。
そこから派生して、「誰かの正義のために戦う代理人=擁護者・支持者」といった意味合いになったようです。
「チャンピオンという座を守る(擁護する)」、だから “champion” だ、といった意味を持つとも考えられますね。
He is a champion of human rights.
彼は人権の擁護者だ。
The organization is known as a champion of environmental protection.
その組織は環境保護の支持者として知られている。
A: I heard John quit his corporate job. What happened?
A: ジョンが会社を辞めたって聞いたけど、どうしたの?
B: He wanted to become a champion for mental health awareness.
B: 精神的健康の啓発を支えるためになりたかったみたいだよ。
champion:擁護する・支援する
“champion” は名詞だけではなく、動詞で「擁護する」「支援する」といった意味でも使われます。
先ほど説明した名詞の「擁護者」や「支持者」から派生しているのがわかると思います。
He has always championed equal rights for minorities.
彼は少数派の平等な権利を常に擁護してきた。
The senator is known for championing healthcare reforms.
その上院議員は医療改革を支援していることで知られている。
A: I heard Sarah is running for office. Why?
A: サラが選挙に出馬するって聞いたけど、どうして?
B: She wants to champion education reform.
B: 彼女は教育改革を支援したいんだって。
A: What does this organization do exactly?
A: この組織は具体的に何をしているの?
B: They champion animal rights and welfare.
B: 動物の権利と福祉を擁護しているんだよ。
champion:優れた人、素晴らしい
また、”champion” を「すごい人」や「素晴らしい」といった意味で使うこともあります。
特にオーストラリア・イギリスの口語表現として、カジュアルな場面で親しみや称賛を表すときに使います。
You’re a real champion for fixing that issue.
その問題を解決してくれて、本当にすごいね。
What a champion effort you put in!
君の努力は本当に素晴らしい!
A: Who helped organize the event?
A: 誰がイベントの準備を手伝ってくれたの?
B: Sarah did. She’s a real champion.
B: サラだよ。彼女は本当にすごい人だ。
A: I passed the exam with top marks.
A: 試験で最高点を取ったよ。
B: That’s champion news!
B: それは素晴らしいニュースだね!
champion を略して champ という表現もある
“champ” は “champion” の略で、先ほどの「優れた人」「素晴らしい」の意味や、親しみを込めて「すごいやつ」「いいやつ」と呼ぶときなどに使います。
オーストラリアでは “Good on ya champ!” というフレーズを耳にすることがあります。
当時はこの “Good on ya champ!” を耳にしても、「ん?なに言ってんだ、この人??」って感じでしたね笑
“Good on ya” は “Good on you” のことで、「よくやったね」「おめでとう」「頑張ったね」といったポジティブな評価を伝えるフレーズ。
Good on ya, mate!
いい感じじゃん!よくやったね!
この “mate” を “champ” に変えてるんですが、おおまかな意味は同じです。
A: I managed to fix the car myself.
A: 自分で車を修理できたよ。
B: Good on ya, champ!
B: よくやったね、チャンプ!
A: I got promoted to manager today!
A: 今日、マネージャーに昇進したよ!
B: Good on ya, champ! You’ve worked hard for this.
B: よくやったね!これのために頑張ってきたもんね。
その他の表現はいかがでしょうか?↓
champion の英語表現 まとめ
- 優勝者
- 擁護者、支持者
- 擁護する、支援する
- 優れた人、素晴らしい
“champion” は「優勝者」という意味だけじゃない。
名詞だけではなく、動詞として使うこともある。
“champ” というカジュアルな表現を使うこともある(オーストラリア英語)