クリスマス文化って日本と海外でどんな感じで違うの?
今日はクリスマス。
日本のクリスマスといえば、人にもよりますが家族よりも恋人を優先する、という考えがあります。
これは日本独自の文化だと言われていて、海外では家族と過ごすのが一般的とされています。
このように、日本には日本のスタイル、海外には海外のスタイルのクリスマスがそれぞれあります。
今回は、日本の他にアメリカ、イタリア、スペイン、インドの計5カ国の違いを調べてみましたので、比べてみたいと思います。
ということで、それぞれの国のクリスマス文化について見ていきましょう!
クリスマスの過ごし方とは?
まずは、クリスマスの過ごし方から。
日本では「クリスマスは恋人と過ごす日」というイメージがあり、12月25日のクリスマス当日よりも、12月24日のクリスマスイブの方が重要視される傾向にあります。
一方、僕が調べたアメリカ、イタリア、スペイン、インドの計5カ国はいずれも「クリスマスは家族と過ごす日」という考えが一般的で、12月25日のクリスマス当日に家族や親族が集まって大きなパーティをして過ごします。
家族のように距離の近い友人同士でクリスマスを過ごすってパターンもあるようですね。
ちなみに、海外では年末年始のカウントダウンのときに恋人・友人と過ごすことが多く、日本では家族・親族と過ごす家庭が多いということなので、クリスマスと年末年始がちょうど逆になっている感じですね。
クリスマス当日に何を食べる?
では、クリスマスにそれぞれの国ではどんな料理を食べるのでしょうか。
今回は、クリスマスによく食べられる定番の食事を紹介します。
日本:ケンタッキーフライドチキン、ケーキ
アメリカ:グレイズドハム、ローストターキー
イタリア:パスタ、肉料理
スペイン:シチュー、ラム
インド:チキンビリヤニ、カレー
1つずつ見ていきます。
【日本】クリスマス定番料理
日本では「クリスマスといえばケンタッキー」というほど、フライドチキンを食べる習慣があります。
ちなみに、英語では「ケンタッキー」のことを、“KFC” と言うことがほとんど。 “Kentucky Fried Chicken” の頭文字をとった略語ですね。
また、「クリスマスケーキ」もよく食べられていますが、これも日本の特徴ですね。
他の国では、クリスマスのときに食べられるクリスマススイーツが別にあったりするため、必ずしもケーキを食べるわけではありません。
ちなみに、こういった定番メニューは、日本の大手チェーン店のキャンペーンによって定着したと言われていて、今では日本のクリスマス料理の定番となりました。
個人的にはコストコの「ロテサリーチキン(Rotisserie Chicken)」がめちゃめちゃ美味いのでオススメ。試したことない方は是非!
【アメリカ】クリスマス定番料理
クリスマスはそもそも「キリストの誕生をお祝いする日」。
なので、キリスト教が多いアメリカのクリスマス料理は豪華で量もこんもりです。
その中でも、定番料理と言われているのが、グレイズドハム(= Glazed ham)です。
“glazed” は「光沢が出る」という意味があり、はちみつやブラウンシュガーで作ったシロップをお肉に定期的にかけながら時間をかけてオーブンで焼き上げます。
グレイズドハムを作るのは父親の仕事!というアメリカの家庭も多くあるようですよ。
日本ではあまり馴染みがありませんが、ローストターキー(= Roasted turkey)も定番。サンクスギビングデー(Thanksgiving)などアメリカの祝日でよく食べられる代表的な料理ですね。
他にも、『マッシュポテト(= mash potato)』や『スタッフィング(= stuffing)』、『エッグノッグ(= eggnog)』、さらにスイーツでは『アップルパイ(= apple pie)』や家や人の形をした『ジンジャーブレッド(= gingerbread)』などもあります。
【イタリア】クリスマス定番料理
イタリア料理は色々な国で広く浸透していて、日本でも好きな人は多いでしょう。
そんなイタリアのクリスマス定番料理は、前菜→パスタ→メイン→デザートと一品ずつ食べるのが慣習だとか。
クリスマスに最も人気のパスタが『トルテッリーニ イン ブロード』という挽肉が中に入ったイタリア版水餃子のようなもの。
一方、肉料理は『ローストチキン』や『鴨肉を使ったジビエ料理』が一般的で、スイーツは『パネトーネ(= Panettone)』というお好みのドライフルーツを入れて焼き上げたパン菓子、『パンドーロ(= Pandoro)』というカステラのようなお菓子が定番だそうです。
ティラミスかと思いきや、違うんですね!
ちなみに、クリスマスイブにはお肉ではなく、魚や野菜料理を食べる家庭が多いというのも、なんだかおもしろいですね。
【スペイン】クリスマス定番料理
イタリアと同じヨーロッパ圏の国ですが、やはり国が変われば文化も変わります。
スペインのクリスマス定番料理は、『タパス(= tapas)』と呼ばれるバルなどで出てくる小さいおつまみ(ハム、チーズ、ピクルス、ソーセージなど)から始まります。
その後、シチューやスープなどを食べつつ、メインディッシュは『ラムや子豚のロースト』、地域によってはシーフードなどを食べることもあるようです。
また、クリスマスのデザートはスペインにとって欠かせません。
日本人にはあまり馴染みがないですが、『トゥロン(ヌガー菓子)』、『ポルボロン(クッキーのようなもの)』、『ロスコン・デ・レジェス』と呼ばれる王冠の形をした菓子パンなど、クリスマスで食べられるスイーツは数多くあるようです。
甘党の方にはうれしいですね。
【インド】クリスマス定番料理
インドはキリスト教ではなく、ヒンドゥー教やその他の宗教の人が多いです。
とはいえ、都市部を中心にクリスマスムードはあるようで、大きなクリスマスツリーも飾られるほど、徐々にクリスマス文化が浸透しているのかもしれません。
インドにクリスマスってあるのかな?と思っていたので、同じように祝うってのはちょっと意外な感じがしました。
クリスマスには、『ビリヤニ(= biryani)』というスパイスと肉の炊き込みご飯が定番なようで、他にもカレーなど食べられているようです。
スイーツは『キール(= kheer)』というライスプディングと呼ばれるお米を牛乳で煮詰めて作ったものや、『グジャ(= gujia)』という餃子のような形をしたドライフルーツの入った生地を油であげたものが代表的。
クリスマス文化の違い まとめ
※日本、アメリカ、イタリア、スペイン、インドの5カ国で比較。
日本:「クリスマスは恋人と過ごす日」。12月24日のクリスマスイブの方が大事。
それ以外:「クリスマスは家族と過ごす日」。12月25日のクリスマス当日が大事。
クリスマスによく食べられる定番料理
日本:ケンタッキーフライドチキン、ケーキ
アメリカ:グレイズドハム、ローストターキー
イタリア:パスタ、肉料理
スペイン:シチュー、ラム
インド:チキンビリヤニ、カレー