“Me too” ってよく聞く表現だけど、使い方ってそんなに難しいの?
“Me too” という表現は、おそらく多くの人が知っている言葉。
日本語で「私も(同じです)」の意味ですが、もしも “I love you” と言われて “Me too” と答えると、相手は???と意味が通じなくなってしまいます。
この記事でわかることは、
- なぜ “I love you” の返答は “Me too” だと間違いなのか
- You too について
- Me too と Me neither の違い
- Me too 以外のその他の表現
- Me three もある
と、いうことで、今回は “Me too” の正しい使い方と、気をつけるべきポイントについて見ていきます。
Me too の間違えやすい意味と使い方
“Me too” は覚えやすくて使いやすい、カジュアルな場面で使える表現。
簡単そうに見えますが、意外と使い方を間違えてしまうこともあるため、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
“Me too” は、相手の言ったことに対して「あなたと同意見です」と同調する時に「私もです」と表現する言い方です。
A: I like this song.
A: この曲好きです。
B: Yeah, me too.
B: うん、私も。
この例文の場合、“me too” の部分は “I like this song, too” が置き換わった形となります。
基本的に “me too” は「私もです」の意味で使えますが、例外があります。
それは、発言者の目的となっている相手が “you” のとき。
仮に、 “I love you” 「あなたを愛してます」への返答に「私もです」の意味で “me too” を使うと、
A: I love you.
A: 私はあなたを愛しています。
B: Me too. (=I love me, too.)
B: 私もです。(私も自分を愛しています。)
このように、「私もです」の意味が、「私も自分のことを愛しています」になってしまいます。
こうなると、自分大好きナルシスト人間になってしまいますね。(笑)
このように、発言者の話の内容が “you” に対しての場合、 “me too” の代わりに “you too” を使います。
(相手の言ったことをそのまま繰り返して語尾に “too” をつける言い方もアリ。)
A: I love you.
A: 私はあなたを愛しています。
B: You too.(= I love you, too.)
B: 私もです。(私もあなたを愛しています。)
ちなみに、”I love you” の返答の一例として、 “I love you more” 「私の方がもっと愛しています」という表現もあります。
A: Nice to meet you.
A: あなたとお会いできて光栄です。
B: You too.(=Nice to meet you, too.)
B: 私もです。(私もあなたとお会いできて光栄です。)
よく間違えやすい一例ですが、 “Nice to meet you” に対して “Me too” と答えてしまうと、「私も私にお会いできて光栄です」と意味不明になってしまいます。
また、 “me too” はカジュアルな話し言葉として使われるので、ビジネスの場面で使うのにはあまり適切ではありません。
Me too と Me neither の違い
“me too” は肯定文
“me neither” は否定文
このように使われる、というルールがありますが例外があります。
それは “not” が入った否定形の文章でも “me too” を使う場合があること。
じゃあ、どうやって “me too” と “me neither” を使い分けるの?
なので、文章の内容がポジティブ(前向き)か、ネガティブ(後ろ向き)か、で使い分けを判断するとわかりやすいです。
me too を使う場面:ポジティブ(前向き)
me neither を使う場面:ネガティブ(後ろ向き)
文章の内容がポジティブ(前向き)の場合:
A: There we go, I booked flights and hotels online. I can’t wait to go to Hawaii.
A: よし、オンラインで飛行機とホテルの予約できた。ハワイに行くのが待ちきれない。
B: Me too.(=I can’t wait to go there, too.)
B: 私もです。(私も待ちきれないです。)
上記のように “can’t” は “can not” で否定の形になっていますが、文章の内容が「待つことができない(ほど興奮している)」とポジティブな様子を表しているので、ここでは “me too” を使います。
文章の内容がネガティブ(後ろ向き)の場合:
A: I don’t like him.
A: 私は彼が好きじゃないです。
B: Me neither.(=I don’t like him either.)
B: 私もです。(私も彼が好きじゃないです。)
また、 “me neither” は “I don’t 〇〇 either” に置き換えることもできます。
Me too の意味に近いその他の表現
So do I / So am I / So have I / So can I
“me too” と置き換えができる表現。ビジネス等のかしこまった場面でも使えます。
“So” のうしろにくる “do I / am I / have I / can I” は、相手の文章の動詞、助動詞などによって使い分けをします。
A: I really like ramen.
A: 私はラーメンが本当に好きです。
B: Oh really? So do I.
B: 本当ですか?私もです。(私もラーメンが本当に好きです。)
A: I’m really into ramen.
A: 私はラーメンにハマっています。
B: Oh really? So am I.
B: 本当ですか?私もです。(私もラーメンにハマっています。)
ちなみに否定形の場合、 “So do I / So am I” などは使えません。
否定文の場合は、先述した “neither” を使って “neither do I / am I のようになります。
A: I don’t like ramen so much.
A: 私はラーメンが好きではありません。
B: Neither do I.
B: 私もです。(私もラーメンが好きではありません。)
A: I’ve never had ramen in my life.
A: 私は人生でラーメンを一度も食べたことがない。
B: Neither have I
B: 私もです。(私も人生でラーメンを食べたことがありません。)
Same / Same here
“same” 「同じ」という意味の単語を使って、 “me too” の意味として使うことができます。
肯定文、否定文どちらも同じ形でOKです。
A: Oh man, I’m so tired.
A: ふぅ、疲れました。
B: Same here.
B: 私もです。
また、レストランやカフェで店員に注文をするような場面では、 “me too” よりも “same here” の方が好まれます。
A: Excuse me, can I have a Grande size of Dark Mocha Chip Frappuccino?
A: すみません、グランデサイズのダーク モカ チップ フラペチーノ頂けますか?
B: Same here.
B: 私もそれでお願いします。
“same / same here” の他にも、
- I’ll have the same.
- Make it two, please. (Can you please make it two?)
といった言い方もあります。
Ditto
ちょっとシャレた言い方ですが、この表現も「私も」という意味になります。
“ditto” はもともと「前と同じ」という意味があるので、「発言者の言ったことと同じ」という感じで使えます。
A: I love you.
A: 愛しているよ。
B: Ditto.
B: 私も。
実は、ポケモンに出てくる『メタモン』の英語名は “Ditto” なんです!
番外編:Me three が存在する
これは、登場人物が3人以上で使える表現。
たとえば、こんな感じです。
A: I love Chinese food!
A: 中華料理が大好き!
B: Me too!
B: 私も!
C: Me three!
C: 私も!
“me too” の “too” が数字の “two” と同じ発音なので、2の次の数字、3を意味する “three” を使っています。
遊びゴコロのある表現ですね!
ちなみに、 “me three” の後に “me four” “me five” と人数が増えるごとに変化していきます。
もちろん “me too” と言っても間違いではありません。
Me too の正しい使い方と意外な落とし穴 まとめ
- “I love you” など、〇〇 you の文章には “Me too” ではなく “You too” を使う。
- 否定文には“Me neither” 、もしくは “I don’t 〇〇 either” を使う。
- “So do I / So am I” , “same / same here” , “Ditto” など他の表現もある。
- “Me three” といった言い方もある。