“It’s me, Mario” ってなんで “It’s” なの?
世界で知らない人はいない、というほど有名なゲームキャラクター『マリオ』
マリオのゲームを一度はプレイしたことある!という人もきっと多いはず。
そんなマリオの口癖に “It’s me, Mario.” があります。
「僕はマリオだよ」と言っているのに “I’m Mario.” ではなく、 “It’s Mario.” と言っていますよね。
実は、この “I’m” と “It’s” はニュアンスが異なるのですが、違いを知っていますか?
ということで、“It’s me, Mario.” の意味や “I’m 〇〇” と “It’s 〇〇” の違いをお届けします。
It’s me, Mario. の意味とニュアンス
“It’s me, Mario.” は、
(皆さんご存知の)僕だよ、マリオだよ
こんな意味やニュアンスがあります。
ただ単に「僕はマリオだよ」と言っているだけではなく、「みんなお馴染みの、すでに知っていると思うけど」というニュアンス。
「僕がマリオだってみんな当然知ってるよね?」という意味が含まれます。
なんだか図々しい?気もするけど、有名なので納得。笑
これがもし “I’m Mario.” だと「すでにご存知の」といったニュアンスにはなりません。ちなみに、 “I’m me, Mario.” のように “I’m me” という言い方は不自然で使われないので注意!
ちなみに、以下の方がマリオの声優さんだそうです。ルイージやワリオ、さらにはドンキーコングの声優も担当してるとのこと。多才過ぎ・・・!
ここでは、 “It’s a me, Mario!” と “a” が入ってますが、これはマリオというキャラクターがイタリア人の設定のため、イタリア訛りに寄せてるとのこと。なので、文法としては間違いです。
“It’s 〇〇” と “I’m 〇〇” のニュアンスの違い
“It’s 〇〇” と “I’m 〇〇” にはニュアンスに大きな違いがあります。
- It’s:すでに相手が自分のことを知っている場合に使う
- I’m:「初めまして」の相手に使う
“It’s” は前述のとおり、会ったことある、知っている人に対して「私だよ」といったニュアンスで使う感じ。
電話越しで “It’s” は使うこともありますが、これは一度話したことのある相手に使うのが一般的です。
初めて話す相手に “It’s 〇〇” は違和感があります。
“I’m” は相手と会う or 話すのが初めてのときに使うことが多く、日本語だと「〜と申します」って感覚があります。
“Hi, I’m Kenji.” は「こんにちは、ケンジと申します」といった感じ。
“It’s 〇〇” と “I’m 〇〇” の使い方
では、 “It’s me, Mario.” などで使われる It’s 〇〇” や “I’m 〇〇” の使い方を例文で見ていきましょう。
Hi, this is John. Today, I’m gonna talk about how to deal with stress.
どうもみなさん(みなさんご存知の)ジョンです。今日はストレスとの付き合い方についてお話しします。
(on the phone)
A: Hello, this is Jessica speaking.
A: もしもし、ジェシカですけど。
B: Hello, it’s Mike from ABC company.
B: ABCカンパニーのマイクだけど。
A: Hi, Mike! It’s been a while! How’s it going?
A: おお、マイク!久しぶり!元気?
A: Who is it?
A: どちら様ですか?
B: Hi, mom, it’s me, Karen.
B: ママ、私だよ、カレンだよ。
It’s me, Mario の英語表現 まとめ
- It’s me, Mario.
(皆さんご存知の)僕だよ、マリオだよ
- It’s:すでに相手が自分のことを知っている場合に使う
- I’m:「初めまして」の相手に使う