「ケチな人」 ってなんかイヤだなぁ。英語でなんて言うの?
そんな疑問にお答えします。
「ケチな人」は世の中にいますが、主にお金を出し渋ること人のことを言いますよね。
似ている言葉で「節約家」「倹約家」などがありますが、「ケチな人」とはややニュアンスが違うような気がします。
「節約家」や「倹約家」って無駄を省いて計画的にお金を使ってる人のイメージあるなぁ。
なので今回は、何に対してもお金を出し渋る「ケチな人」の英語表現を見ていきますね。
「ケチな人」 は英語で?
「ケチな人」 は英語で、
- stingy
- cheap
- tight with money
- tightwad ※アメリカ英語スラング
- scrooge ※イギリス英語スラング
これらの表現があります。
では、ひとつずつ例文と一緒に確認していきます。
stingy
“stingy” は「ケチ」を意味する形容詞で、もっとも一般的な表現。
主語によってケチの対象になるものが決まります。
主語が『人』:ケチな人
主語が『もの・こと』:ケチなもの・こと
他にも「セコい」「みみっちい」の意味でも使われます。
ものごとに「寛大ではない」というニュアンスが含まれていますね。
He doesn’t pay anything on his date every time. He’s so stingy.
彼は毎回デートでいっさい何も払わない。とてもケチな人だ。
The government doesn’t pay enough wage subsidies for essential workers. That’s so stingy.
政府はエッセンシャルワーカーに対して十分な賃金補助をしていない。ほんとケチだな。
cheap
“cheap” はもともと「安い」という意味ですが「ケチな人」という意味で「レベルが低い」「見苦しい」のようなニュアンスも含んでいます。
日本語でもケチな人・ものを「安っぽい」という表現をすることがあるのと同じですね!
また、 “cheapo” 「安く作られた」が使われることもありますが、 “cheap” と基本的には同じように使えます。
Don’t be so cheap!
けちけちするなよ!
Wow, that is some cheapo bag.
うわ、それ安っぽいバッグだな。
tight with money
“tight with money” は単語ではなくフレーズとなってますが、要するに「お金に対してタイト(きつい・固い)」という意味になり、結果的に「ケチ」の意味で使うこともできます。
直接的に「ケチ」を意味するわけではないので、文脈によっては「節約家」「倹約家」の意味として使える場合もあるので、このあたりは文脈で判断しましょう。
My partner is really tight with money. I always have to get approval from her to buy the things I want.
私のパートナーはとてもケチだ。いつも自分が何か欲しい時は彼女の許しが必要になる。
【関連記事】”partner” は夫婦や恋人、協力し合う仲間。漫才コンビの「相方」としても使える。
tightwad ※アメリカ英語スラング
“tightwad” は主にアメリカで使われるスラング表現で「ケチな人」を表す名詞です。
この表現は “tight” と “wad” が組み合わさった言葉なのですが、
tight: きつい・固い(※ぎゅっと締まったイメージ)
wad:束
このように、それぞれの単語の意味があります。
札束など何かしらの束をぎゅっと握りしめている様子から、このような意味で使われるようになったと言われています。
スラング表現なので、ビジネスやフォーマルな場で使うのは避けておくのが無難です。
My husband is such a tightwad. We don’t even go out for dinner so often.
私の夫はとてもケチな人だ。めったに外食もしないし。
Annual income doesn’t really differ between tightwads and spendthrifts.
ケチな人と倹約家の人の年収はほとんど変わらない。
scrooge ※イギリス英語スラング
“scrooge” は主にイギリスで使われるスラング表現。
先ほどの “tightwad” と同じく「ケチな人」を意味する名詞です。
What a scrooge he is!
彼はなんてケチなんだ!
A: Can I take a sip of your coke?
A: コーラ、一口もらって良い?
B: Buy your soda, man!
B: 自分のやつ買えよ!
A: You’re so scrooge.
A: お前、ほんとケチだな。
【関連記事】 “take a sip” など「一口もらう」「一気飲みする」など飲み方の表現5つ
「ケチな人」の英語表現 まとめ
- stingy
「ケチ」を意味する形容詞で、もっとも一般的な表現。「セコい」「みみっちい」の意味でも使われる。
- 主語が『人』:ケチな人
- 主語が『もの・こと』:ケチなもの・こと
- cheap
もともと「安い」の意味だが「ケチな人」として使える。「レベルが低い」「見苦しい」のようなニュアンスも含む。
- tight with money
「お金に対してタイト(きつい・固い)」という意味から結果的に「ケチ」の意味で使える。
直接的に「ケチ」を意味するわけではないので、文脈によっては「節約家」「倹約家」の意味にもなる。
- tightwad
主にアメリカで使われるスラング表現。ビジネスやフォーマルな場で使うのは避けておく。
- scrooge
主にイギリスで使われるスラング表現。こちらもフォーマルな場などでは使うのはやめておくほうがいい。