「自分の英語力が鈍(なま)った」って英語で言いたいんだけど・・・?
「昔やっていたスポーツを久しぶりにやってみたら、思いのほか腕が落ちていた。」
「しばらくの間、英語を使っていなかったために英語力が落ちてしまった。」
こんなとき、一般的に日本語では「腕が鈍(なま)る」と言ったりしますよね。
では、英語だとなんと言うでしょう?
今回は、ネイティブがよく使う「腕が鈍(なま)る」の英語フレーズを2つ紹介します。
「腕が鈍(なま)る」の rusty
「腕が鈍(なま)る」は英語で、
rusty
このように表現します。
“rusty“ の発音
“rusty” は本来、金属などが「錆びる」という意味。
そこから「(人の能力や技術力が)落ちる」や「腕が鈍る」というときに使われます。
金属は磨いてケアをしないと酸化して錆びてしまいますよね。それと同じ。
せっかく何かのスキルを獲得したのに、練習不足によってその能力が落ちたり、下手になってしまうニュアンスがあります。
「錆びる」が金属だけではなく、こういう使い方もできるのはおもしろいですよね!
“rusty” を使った「腕が鈍(なま)る」の英語表現は、
get rusty
または
become rusty
“get” や “become” の前に来る主語は、「人物」の他に「もの・こと」を入れてもOK。
be rusty
また、 “be rusty” で「〇〇が鈍る」という意味でも同様に使えます。
I think I was better at it before, but I’ve got rusty.
前はもっと上手かったと思うのですが、久しぶりで腕が鈍った。
My golf playing is pretty rusty because I haven’t played in years, but I’ll give it a shot.
ゴルフは何年もやっていないのでかなり腕が鈍ってると思うけど、とりあえずやってみるよ。
A: I hate to admit it, but my English becomes rusty since I move back to Japan.
A: 認めたくないけど、日本に帰ってきてから英語力が落ちている。
B: Why don’t you use one of the online English conversation platforms to brush it up?
B: オンライン英会話のプラットフォームを使って、勉強し直してみたら?
「腕が鈍(なま)る」の lose one’s touch
他にも「腕が鈍(なま)る」は英語で、
lose one’s touch
このように表現するときもあります。
“lose one’s touch“ の発音
では、 “lose one’s touch“ の各単語の意味です。
lose:失う、なくす
one’s:人の、その人の(対象となる所有格が入る)
touch:触れる、接触、感触
“touch” は日本語でも「タッチする」のように使われますが、「接触・感触」といった意味があります。
個人的には「感覚」というニュアンスもあるように感じますね。
「感触を失う」や「感覚をなくす」という意味になることから、 “lose one’s touch“ は「腕が鈍(なま)る」の意味で使われます。
“get rusty” と基本的には同じように使えますが、技術や知識をしばらく使っていなくても「以前のようにはうまくできない」というときにも使うことができます。
スポーツ選手が加齢によって昔ようなパフォーマンスを発揮できなくなるようなイメージ。
また、 “lose one’s touch“ の前に来る主語は「人物」のみ。「もの・こと」は主語にならないので気をつけましょう。
I feel like I’m losing my touch.
腕前が落ちてきているように感じる。
A: Wow, he decided to retire from gymnastics.
A: うわぁ、彼が引退を決意したのか。
B: To be honest, he’s been losing his touch a bit lately. Even though, that must be hard for him to make the decision.
B: 正直、ここ最近彼はちょっと調子が落ちてきていたからね。とはいえ、引退を決めたのは本人にとってつらいことだっただろうな。
A: Wow, you painted this picture? That looks really beautiful.
A: へぇー、この絵はあなたが描いたんですか?すごくきれいですね。
B: Thank you. It’s been a while since I painted. I know I was pretty rusty, but it’s not too bad, I guess.
B: ありがとうございます。久しぶりのペイントなんです。かなり腕は鈍っていたけど、出来はまあまあだったかな。
A: What are you talking about? You did a fantastic job!
A: 何言ってるの?素晴らしいよ!
「腕が鈍(なま)る」の英語表現 まとめ
- rusty
もともと「錆びる」という意味。そこから「(人の能力や技術力が)落ちる」や「腕が鈍る」というときに使われる。
get rusty
または
become rusty
または
be rusty
- lose one’s touch
“touch” は日本語でも「タッチする」のように使われますが、「接触・感触」といった意味もある。
「感触を失う」や「感覚をなくす」から「腕が鈍(なま)る」の意味で使われる。