「アフターコロナ」って英語でそのまま使えないの?
世界的にコロナの感染が続いている中、2021年10月から日本では宣言が解除され、行動が緩和されました。
ワクチンの普及と新薬の開発がさらに進めば、いずれコロナによる制約もなくなってくるはず。
コロナ後の世界、いわゆる「アフターコロナ」の時代はどうなっていくのか。そんな話も多く見かけるようになってきました。
さて、この「アフターコロナ」という言葉ですが、英語でそのまま使えるのでしょうか?
厳密に言うと、この言葉は和製英語なんです。
ということで、「アフターコロナ」を意味する英語表現と使い方について見ていくことにしましょう。
「アフターコロナ」は英語で?
「アフターコロナ」の意味で使える英語は、
- post-covide
- post-pandemic
このように表現します。
この “post” はもともと「掲げる・公表する」や「郵便・地位」など色々な意味がありますが、このように単語の前に付ける『接頭辞(せっとうじ)』と呼ばれる役割もできます。
そして、この “post” が他の単語の前に付くと「〜の後の」という意味になるんです。
“post-covid” のように “-” (ハイフン) が付かず、 “postcovid” と表記するときもありますので、どちらでもOKです!
なので、 “covid” (または “covid-19”) や “pandemic” はコロナウィルスやコロナによる大流行を表す単語ですが、それらの単語の前に “post” を付けることで、 「コロナウィルス後・大流行の後」となり「アフターコロナ」の意味になるんです。
“post-corona” も使われますが、どちらかというと先に紹介している2つの英語表現の方がニュースや記事などでもよく見かけます。
「アフターコロナ(after corona) を使って、 “What would you like to do after corona?” と会話の中で相手に聞いても通じるとは思いますが、このような言い方はあまり使われません。
“post-covid” や “post-pandemic” のように “post〇〇” の表記になっている英単語はいくつかあります。
- postwar:戦後
- postgraduate:大学卒業後の、大学院の
- posthumous:死後
“postpone” は「延期する」の意味ですが、 “post” + “pone” に分けることができ、 “pone” や “pose” はラテン語の派生で「置く」という意味があるため、「後ろに置く = 延期する」の意味になります。
「アフターコロナ」の英語表現の使い方
では、「アフターコロナ」を意味する “post-covid” や “post-pandemic” の使い方を例文で見ていきましょう。
This is the new normal of the post-covid world.
これがコロナ後の新しい生活様式です。
Some countries are going to launch a domestic post-pandemic tourism campaign soon.
国内のアフターコロナ観光キャンペーンを開始する予定の国もいくつかある。
A: What would you like to do in a post-covid world?
A: コロナ後の世界になったら何がしたいですか?
B: I really wanna go traveling. I can’t wait!
B: やっぱ旅行に行きたいですね。待ちきれない!
「アフターコロナ」の英語表現 まとめ
- post-covid
- post-pandemic
“covid” (または “covid-19”) や “pandemic” はコロナウィルスやコロナによる大流行を表す単語。
それらの単語の前に “post” を付けることで、 「コロナウィルス後・大流行の後」となり「アフターコロナ」の意味になる。