“next to ~” って「〜のとなり」じゃなかった??
“He knows next to nothing about computers.”
さて、この文章はどんな意味でしょう?
「彼はコンピューターについて…何もない…のとなりを知ってる」
こんな風に、訳そうとするとよくわからない意味になってしまいますよね。
“next to ~” は「〜のとなり」で知られてますが、今回は別の意味で使う “next to ~” をご紹介します。
next to ~ の意味は?
“next to ~” には、
ほとんど〜ない
こんな意味があります。
“next to ~” の発音
“next” は「次へ」や「すぐ近くの」なので、”next to ~” は「〜のとなりで」「〜の次に」という意味があります。
が、否定形の前に置くと、「ほとんど〜ない」という意味になります。
ここで言う否定形は「否定を表す単語」のこと。
たとえば “impossible” や “nothing” など。
“next to nothing” は「ゼロのすぐそば」ということになり、ゼロに限りなく近いことから「ほとんどない」という意味になるわけです。
場合によっては「タダ同然」といった意味人もなります!
また、 “next to not ~” ではなく “next to no ~” というパターンもあります。
「ほとんど〜ない」の意味で使うフレーズは他にもあります。
- almost
- hardly
- virtually
- practically
next to ~ の使い方
では、 “next to ~“ の使い方を例文で見ていきましょう。
I have next to no time to finish this project.
このプロジェクトを完成させる時間はほとんどない。
It’s next to impossible to get a ticket to the sold-out concert.
売り切れのコンサートのチケットを手に入れるのはほとんど不可能だ。
She has next to no experience in this field.
彼女はこの分野でほとんど経験がありません。
A: I’m thinking of buying a new car.
A: 新しい車を買おうと思っているんだ。
B: That’s great! But do you have enough money?
B: いいね!でもお金は足りてるの?
A: Well, I have next to no savings, but I can get a loan.
A: うーん、貯金はほとんどないけどローン借りればいいかな。
A: I’m applying for a job as a web developer.
A: ウェブ開発者の仕事に応募しようと思っているんだ。
A: That’s a great field to be in. Do you have any background in web industry?
A: いい分野だね、IT業界の経験はあるの?
B: I have next to no experience, but I’m a quick learner.
B: ほとんど経験はないけど、すぐに覚えられるよ。
「〇〇 to 〇〇」の他表現はいかがでしょうか?↓
「〜のとなり」以外に使う next to ~ の英語表現 まとめ
ほとんど〜ない
“next to ~” は通常、「〜のとなりで」「〜の次に」という意味がある。
が、否定形(または否定を意味する単語)の前に置くと「ほとんど〜ない」となる。
“impossible” や “nothing” などが代表的。
“next to not ~” ではなく “next to no ~” というパターンもある。