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【これで解決】 “of” の意味・使い方は?|ニュアンス・コアイメージ

気になる人

“of” の意味や使い方がいまいちわからない…!

英語を学習していく中で、一度は壁にぶつかるのが “of” 。

“of” は「〜の」という意味で習ったと思いますが、会話ではそれ以外の意味やニュアンスで “of” を使うことがよくあります。

ただ、すべての “of” の意味を覚えるのは、多くの時間と手間がかかります…

なので、今回は基本的な “of” の意味、使われるパターンを4つにまとめました。

“of” の持つコアイメージを押さえつつ、4つの使い分けをマスターすれば、ほぼ会話には困らなくなると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

もくじ

of のコアイメージとは?

まずは “of” の持つコアイメージから。

「コアイメージ」とは?

その単語が持つ『核となる意味やイメージ』のこと。コアイメージを知っておくと、意味を理解する上で応用が効きやすいので便利です。

“of” はよく “A of B” という形で使われることがあります。

その “of” のコアイメージは、

A と B の関係を示す

です。「A」と「B」が何らかの形で関係している状態を指すときに使います。

具体的には、

  • 全体からみた一部・所属の “of”
  • 種類・属性の “of”
  • ある感情・状態となる原因の “of”
  • 奪う・引き離すの “of”

このように “of” の使い方を4つに分けることができます。

では、それぞれの意味やニュアンス、使い方について1つずつ見ていきます。

of の意味・使い方①:全体からみた一部・所属

“of” の用法1つ目は、

(全体からみた)部分・所属

「〜の一部、〜に属する」といった意味で使います。

たとえば、

It’s a slice of pizza.
これはピザ1枚です。

“A of B” の形から、

  • A:a slice (1枚の)
  • B:pizza(ピザ)

となります。

Bは「ピザ全体」、Aは「ピザの一部」ですね。

このように、全体からみた一部を指すときに “of” を使います。

以下のように、他にも「全体の一部分」を表すことができます。

  • a piece of cake(ケーキの一切れ)
  • a drop of water(水の一滴)
  • a chapter of the book(本の1章)
  • a corner of the room(部屋の隅)
  • a leg of the chair(椅子の脚)
Taka

なんとなくイメージできますよね!

では、他の例を見てみましょう。

He is a member of the team.

先ほどと同じく “A of B” の形から、

  • A:He is a member (彼は一員)
  • B:the team(チーム)

となります。

Bは「全体」、Aは「(全体に属している)一部」を指してます。

「チームの一員」とは「チームの一部」とも言えるので、 “of” を使います。

他にも、「何か(または全体)に属する人・もの」を表すことができます。

  • the key of the car(車の鍵)
  • the capital of Japan(日本の首都)
  • the roof of the house(家の屋根)
  • a friend of mine(私の友達)
  • the mother of the child(その子の母親)
Taka

いずれの例も「Bの中にAがある」といった関係を表していますよね。

I ate a slice of pizza for lunch.
私は昼食にピザの一切れを食べた。

A corner of the room was filled with old books.
部屋の隅は古い本でいっぱいだった。

One leg of the chair is broken.
椅子の脚の1本が壊れている。

of の意味・使い方②:種類・属性

“of” の用法2つ目は、

種類・属性など(説明・定義)

「〜という種類・属性である」といった意味で使います。

たとえば、

This is the city of Tokyo.
これが東京という都市だ。

“A of B” の形から、

  • A:the city (都市)
  • B:Tokyo(東京)

となります。

Bは「東京」、Aは「都市(というカテゴリー)」を指していて、「A は B が何であるかを説明をする」といった関係になってます。

このように、「種類」「属性」といったカテゴリーを説明するときに “of” を使います。

ちなみに、

  • This is Tokyo city.

とは言いません。この場合は “This is Tokyo.”(ここが東京だ)でOK。

基本的には “Tokyo” 自体が「都市」であることを示しているので、”city” をつける必要がありません。

Taka

“New York City”(ニューヨーク市) や “Kansas City”(カンザスシティ) など “city” が名前の一部になっている場合はつけてOK。

「東京という都市」といった言い方をあえてするなら、 “the city of Tokyo” は「東京という種類の都市」のニュアンスになります。

The language of Italy is Italian.
イタリアの言語(の種類)はイタリア語だ。

The city of Paris is famous for its art and culture.”
パリという都市は芸術と文化で有名だ。

The problem of climate change needs immediate action.
気候変動という問題には即時の対応が必要だ。

The state of California is known for its beaches and technology industry.
カリフォルニア州はビーチとハイテク産業で知られている。

The history of Japan is full of fascinating events.”
日本の歴史は魅力的な出来事に満ちている。

of の意味・使い方③:ある感情・状態となる原因

“of” の用法3つ目は、

ある感情・状態となる原因

「〜の感情になる」「〜といった状態になる」といったニュアンスで使います。

たとえば、

I’m afraid of crows.
(私は)カラスが怖い。

“A of B” の形から、

  • A:I’m afraid (私は怖い思いをしている)
  • B:crows(カラス)

となります。

「怖い」という感情になる原因が「カラス」。つまり「A は B によって感情の影響を受ける」の関係になっています。

他の例を見てみましょう。

I’m tired of waiting.

先ほどと同じく “A of B” の形から、

  • A:I’m tired (私は疲れている)
  • B:waiting(待つこと)

となります。

「待つこと」が原因で「疲れた」状態になっている。つまり「A は B によって状態の影響を受ける」の関係になっています。

このように、 感情や状態に影響を与えるひと・もの・ことを説明するときに “of” が使えます。

She is proud of her achievements.
彼女は自分の成果を誇りに思っている。

He is jealous of his friend’s success.
彼は友達の成功をうらやましがっている。

She is aware of the risks.
彼女はリスクを認識している。

He is capable of solving this problem.
彼はこの問題を解決する能力がある。

of の意味・使い方④:奪う・引き離す

“of” の用法4つ目は、

奪う・引き離す

「(ひと・もの)から所有しているものを引き離す」といったニュアンスで使います。

たとえば、

They robbed me of my bag.
彼らは私からバッグを奪った。

“A of B” の形から、

  • A:robbed me (私は奪われる)
  • B:my bag(私のバッグ)

となります。

「私」が所有している「バッグ」を奪う。つまりA にある B を、A から引き離すの関係になっています。

Aから引き離されたものがBとなっていて、A → Bの方向になっています。

AとBは「全体」と「一部」の関係にも思えますが、「①の全体からみた一部・所属」はA ← Bの方向なので、矢印の向きが逆になります。

ちなみに、「私からバッグを奪う」という日本語から考えると

  • They robbed my bag from me.

このように言いたくなりますが、これは間違い。

“rob” は「(人を)襲って〜を奪う」という意味やニュアンスがあり、 “rob 人 of もの” が正しい形です。

Taka

“rob” が目的語をとる場合は「人」なので、こういうフレーズだと覚えてしまった方が早いですね。

“rob A of B” のように、A of Bが「所有者 of もの」の語順になっている動詞は他にもあります。

  • deprive A of B
  • rid A of B
  • relieve A of B
  • cure A of B
  • strip A of B

どれも「奪う」「取り除く」などの意味がある単語ですね。

もし「バッグを奪う」の文章を “from me” の形にするなら、

  • They took my bag from me.
  • They stole my bag from me.

“take” や “steal” を使うようにしましょう。

The scandal stripped the politician of his title.
そのスキャンダルは政治家から称号を剥奪した。

The war deprived many people of their homes.
その戦争は多くの人々から家を奪った。

The storm cleared the roads of fallen trees.
嵐が道路から倒れた木を取り除いた。

The law freed the country of corruption.
その法律は国から汚職を一掃した。

This medicine relieved her of the pain.
この薬は彼女の痛みを和らげた。

of の英語表現 まとめ

  • of のコアイメージ

A と B の関係を示す

大きく4つの使い方に分けられる。

  • 全体からみた一部・所属の “of”
    • a slice of pizza
    • a member of the team
  • 種類・属性の “of”
    • the city of Tokyo
    • The problem of climate change
  • ある感情・状態となる原因の “of”
    • I’m afraide of dogs
    • I’m tired of waiting
  • 奪う・引き離すの “of”
    • They robbed me of my bag.
    • The war deprived many people of their homes.
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