気になる人“Neither” ってどういう意味なの？いろいろな使い方を知りたい。
そんな疑問に答えていきます。
“Neither” は、意外とネイティブがよく使う便利な表現。
なのに、日本では学校であまり習う機会がないので、日本人はうまく使いこなせていないと言われています。
今回は “Neither” が持つ意味やコアイメージ、さらには使い方5つを紹介していきます。
Neither の意味は？
まずは、 “Neither” の意味から見ていきます。
“Neither” は、そもそも否定する意味の言葉で、 この単語の持っているコアイメージは、
２つのもの・こと・人が、どちらも〜じゃない
通常の否定文よりも否定をより強調するときに使われ、「２つのことが同時に〇〇ではない」ことを言える表現なんです。
Taka２つのことを一括りにするよりも、1つ1つをより強調している感じですね。
“Neither” は形容詞や名詞、副詞として使えるので、次から１つずつ使い方を解説していきますね。
Neither + 単数名詞
“Neither” がよく使われる表現の１つが、
Neither + 単数名詞
この場合は “Neither” を形容詞として使います。 “both” や “either” と同じような感じ。
『単数名詞』の前に “Neither” をつけると、
- どちらも〜ない
- 両方とも〜ない
似ているもの、同じ種類のものなど、対象となる2つを比較して「どちらも〜ではない」と言いたいときに使えます。
2つを比べていますが “Neither” は単数扱いなので、『単数名詞』の後は単数形の「be動詞」や「動詞」が入ります。
たとえば、2つの靴を試着して「どちらの靴もサイズが合わない」と言いたいときは、 “Neither pair of shoes fits me” となります。
ちなみに、読み方は『ニーザー』や『ナイザー』がありますが、どちらを使っても大丈夫です。
Neither answer is correct.
どちらの答えも正解ではない。
Neither day works for me.
どちらの日も私にとって都合が悪いです。
Neither jacket fits me.
どちらのジャケットもサイズが合わない。
Neither of 複数系
他にも “Neither” を文頭に持ってくる表現は、
Neither of 複数系
代名詞として「主語」で使います。
先ほどの 『Neither + 単数名詞』と意味は同じ。
- どちらも〜ない
- 両方とも〜ない
“Neither” は単数扱いなので、先ほどと同様に動詞は単数系となります。
なので、 “Neither of my brothers is shorter than me.” だと、自分を含めて2人の兄弟のうち「他の2人の兄弟は、自分よりも身長が短くない ＝ 兄弟2人とも身長が自分より高い」という意味になります。
とはいえ、ネイティブは日常会話で使うときは 『Neither of 複数系』を複数系扱いをすることがあるため、動詞が複数系や三単現の “s” がつかないことがあります。（自然な表現だが、文法的には間違い）
Neither of my brothers are shorter than me.
兄弟2人とも身長が自分より高い
動詞を単数系にする：友人同士などのカジュアルな場面
動詞を複数系にする：ビジネスなどのフォーマルな場面
Neither of us plays basketball.
私たち2人ともバスケットボールはやらない。
Neither of them has been to America.
彼ら2人ともアメリカには行ったことがありません。
Neither A nor B
“Neither” を使った表現で一番知られているのが、
Neither A nor B
これは、学校で1回は習うやつですね。
“Neither A nor B” の意味は、
- AもBもどちらも〜ではない
- AでもBでもない
「犬も猫も好きじゃない」「歩くことも走ることもできない」など、2つを同時に否定するときに使います。
先ほどの “Neither” の用法に比べて、1つ1つをより強調する言い方です。
ちなみに、 “Neither A nor B” は2つ以上の対象にも使うこともできます。 “Neither A nor B nor C” のように、”nor + 対象物” の形を追加していけばOKです。
AやBには『名詞』『動詞』『形容詞』なんでも入りますが、使う場合は同じ品詞にそろえた方が好まれます。
Neither my friend nor I didn’t know that school is closed today.
私の友達も私も今日、学校が休校だったのは聞いていなかった。
Neither her mother nor her father speaks English.
彼女の母と父はどちらも英語が話せない。
I have neither money nor social connection.
私はお金もコネもない。
Neither
“Neither” は、単体だけで使うこともあります。
Neither
“Neither” の意味は、
どちらでもない
これは、２つの選択肢がある質問をされたときに、「どちらでもない」と言いたいときに “Neither” だけで返答します。
A: Do you like Japanese sake or Shoshu?
A: 日本酒と焼酎はどちらが好きですか？
B: Neither. I like beer.
B: どちらも好きではありません。ビールが好きです。
A: Which ramen do you eat? Miso or Tonkotsu?
A: どっち食べる？寿司？ラーメン？
B: Neither. I wanna have Shoyu (Soysauce flavored) ramen.
B: どちらも。醤油ラーメン食べたい。
Me neither
“Neither” の前に 「私も」を意味する “me” をつけて、
Me neither
“Neither” の意味は、
私も（そうです）
これは「どちらも〜ない」と相手が行ったことに対して、「私もそうです」と否定的な内容に対して同調をするときに使えます。
Taka“Me too” の逆パターンですね。
たとえば、 “I like curry.” に対して肯定な同調だと “me too.” ですが、 “I don’t like curry.” という否定文には “Me neither.” になります。
A: I don’t like natto because it’s so sticky and smelly.
A: ネバネバしてて臭いから納豆が好きじゃないんだよね。
B: Me neither.
B: 私も。
A: I’m not good at speaking English.
A: 英語を話すのが得意ではない。
B: Me neither.
B: 私も。
Neither do I, Neither am I, Neither can I, Neither have I
“Me neither” の表現と合わせて覚えておきたいのが、
- Neither do I
- Neither am I
- Neither can I
- Neither have I
“Neither” の後ろに『動詞』『be動詞』『助動詞』などが来て、その後に主語が来ます。
“Me neither” のフォーマル表現なので、 使い方などは同じです。
“Neither do I, Neither am I, Neither can I” の意味は、
私も〜ではありません
A: I don’t drink coffee.
A: 私はコーヒーを飲みません。
B: Neither do I.
B: 私もそうですね。
A: I’m not good at speaking English.
A: 英語を話すのが得意ではありません。
B: Neither am I.
B: 私もそうですね。
Neither の意味と使い方5つ まとめ
- Neither + 単数名詞
- どちらも〜ない
- 両方とも〜ない
“Neither” は単数扱いで、『単数名詞』の後は単数形の「be動詞」や「動詞」が入る。
- Neither of 複数系
“Neither + 単数名詞” と意味や用法は同じ。
- Neither A nor B
- AもBもどちらも〜ではない
- AでもBでもない
2つの事柄を同時に、1つ1つ強調して否定するときに使う。
- Neither
どちらでもない
２つの選択肢がある質問をされたときに「どちらでもない」と言いたいときに使える。
- Me neither
私も（そうです）
否定的な内容に対して同調をするときに使える。
- Neither do I, Neither am I, Neither can I, Neither have I
私も〜ではありません
“Me neither” のフォーマル表現。