“I’m afraid ~” って使い方がイマイチ理解できていないかも。
“I’m afraid ~” はよく見かける表現ですが、意味や使い方を理解できていますか?
「怖い・恐れる」や「残念ながら〜」のように、いろいろな意味があるのは何となく知っていても、どうやって使い分けていいか、意外と曖昧になってしまっているものです。
押さえておくべきポイントは、 “I’m afraid ~” は 後ろにくる言葉によって意味が変わってくること。
大きく分けると、2種類のフレーズがあります。
- I’m afraid + 前置詞
- I’m afraid (that) ~
前置詞がつくパターン、 “that” やその他の言葉が続くパターンとなり、これらを含めて “I’m afraid ~” 使い分けを全部で7つ解説していきます。
知らなかった表現やフレーズ、それぞれの違いを知らずに使ってしまっていた方は、ぜひ参考にしてくださいね。
I’m afraid + 前置詞
まずは、 “I’m afraid + 前置詞” のフレーズから。
このフレーズで使われる表現は全部で3つあります。
- I’m afraid of ~
- I’m afraid to ~
- I’m afraid for ~
順番に見ていきますね。
I’m afraid of ~ の意味:「〜が怖い」
“I’m afraid of ~” は、
- 〜が怖い
- 〜を恐れる
このような意味があります。
この表現には、「〜が起こってしまうのが怖い」や「〜が起こることを恐れる」という焦りや心配のニュアンスが含まれているんです。
このフレーズの基本形は、
I’m afraid of 名詞
または
I’m afraid of 動詞の原形 + ing
“of” のうしろは名詞または動名詞(動詞 + ing)がきます。
“I’m afraid of speak English in public.” のように、動詞の原形を持ってきてしまうのは間違いです。ここは “speaking” にする必要があるので、気をつけましょう。
I’m afraid of making mistakes.
間違えてしまうのが怖い。
I’m afraid of heights.
高所恐怖症です。(高いところが怖いです)
A: What are you afraid of the most?
A: 何が一番怖いですか?
B: I’m afraid of my mom the most.
B: 母親が一番怖いよ。
I’m afraid to ~ の意味:「怖くて〜したくない」
“I’m afraid to ~” は、
- 怖くて〜したくない
- 怖くて〜できない
このような意味があります。
この表現には、「〜することが怖いので、したくない」という恐怖のニュアンスが含まれているんです。
さきほどの “I’m afraid of ~” と意味が似ていますが、まとめると違いは以下のとおり。
- I’m afraid of ~ :『心配・焦り』の怖い
- I’m afraid to ~:『恐怖』の怖い(可能な限りやりたくない)
「怖い」という言葉は幅広いので、この違いを覚えておくといいですよ!
I’m afraid to speak English.
英語を話すのが怖い。
He was shy and afraid to talk to girls, but not anymore.
彼はシャイで女の子に話すことが怖くてできなかったが、今は違う。
I’m afraid for ~ の意味:「〜の安否を気づかう」
“I’m afraid for ~” は、
- 〜の安否を気づかう
- 〜が安全かどうか心配する
このような意味があります。
“I’m afraid of ~” や “I’m afraid to ~” に比べると使われる頻度は低めですが「〜の安否を気にかける」といった意味合いがあります。
“be worried about” で言い換えることができます。
My wife and I are afraid for our children.
妻と私は子どもたちの安否を心配している。
Some people are afraid for their jobs because robots will replace humans in the workplace.
ロボットが人に変わって仕事をするようになるので、人によっては今の仕事が安全かどうか心配している。
I’m afraid (that) ~
では続いて、 “I’m afraid (that) ~” のフレーズです。
このフレーズで使われる表現は全部で4つあります。
- I’m afraid that ~
- I’m afraid to say that ~
- I’m afraid so.
- I’m afraid not.
順番に見ていきますね。
I’m afraid that ~ の意味:「残念ながら〜と思う」
“I’m afraid that ~” は、
- 残念ながら〜と思う
- 恐れ入りますが〜です
このような意味があります。
この場合の “afraid” には「怖い・恐れる」といった意味はありません。
この、 “I’m afraid that ~” は、以下の場面でよく使われます。
- 相手に悪い知らせを伝える場合
- 相手の意見を否定するとき
相手に言いづらいこと、ネガティブな内容を丁寧に伝えたいときに使える表現ですね。
「〜と思う」は “I think that ~” を使うこともできますが、 “I’m afraid that ~” はより丁寧な響きになるので、ビジネスの場面で使うこともできますよ。
I’m afraid that your son is dead.
残念ながら、あなたの息子さんが亡くなりました。
I’m afraid that I can’t attend the dinner party tonight.
恐れ入りますが、今夜の食事会は出席できません。
I’m afraid to say that ~ の意味:「申し上げにくいのですが〜」
“I’m afraid that ~” に似ていますが、 “I’m afraid to say that ~” というフレーズもあります。
- 申し上げにくいのですが〜
- 申し訳ありませんが〜
- 恐れ入りますが〜
このような意味があります。 “I’m afraid that ~” と使い方は同じです。
I’m afraid to say that we’re all booked up on that night.
申し訳ありませんが、その日の夜は予約が一杯でございます。
I’m afraid to say that your nose hair is out.
申し上げにくいのですが、あなたの鼻毛が出ています。
I’m afraid so. の意味:「残念ながらその通りです」
“I’m afraid so.” は、質問の答えで使えるフレーズ。
- 残念ながらその通りです
- 不本意ながらそのようです
ここでの “so” はすでに出てきた内容について「そのような」や「そう」という意味があります。
相手の質問に対して、事実ではあるけれど肯定しずらいときに、残念な気持ちを込めて相手に伝える感じで “Yes” の代わりに使える丁寧な表現です。
よりカジュアルな表現として “Fraid so” と言ったりもします。
A: Are we late?
A: 我々は遅刻ですか?
B: I’m afraid so.
B: 残念ながらそのようです。
A: Are the tickets already sold out? I was looking forward to seeing the Olympic games.
A: もうチケットは売り切れですか?オリンピックの試合を見るのを楽しみにしていたのに。
B: I’m afraid so. I’m really sorry.
B: 残念ながらそのようです。 申し訳ありません。
I’m afraid not. の意味:「残念ながら違います」
“I’m afraid not.” は、 先ほどの “I’m afraid so.” の逆パターン。
- 残念ながら違います
- 不本意ながら無理です
こちらも “I’m afraid so.” のときと同様。
相手の質問に対して答えにくいことや、断りづらいときに、残念な気持ちを込めて謙虚に相手に伝える感じで “No” の代わりに使える丁寧な表現。
また、 “I’m afraid not” とかなり似た表現の “I’m not afraid” だと「〜は怖くない」や「〜は恐れない」のように、”afraid” を否定する形となってしまうため意味が変わってしまいます。 “not” の位置に気をつけましょう。
“I’m afraid not” は “I don’t think so” に置き換えることができますよ。
A: I hope it will be a holiday tomorrow.
A: 明日休みだといいけどな。
B: I’m afraid not.
B: 残念ながら休みになりませんね。
A: Hi Ross, how about getting a drink tonight?
A: ねぇ、ロス。今夜一杯どう?
B: I’m afraid not. I’m going to have dinner with Rachel tonight.
B: 残念ながら無理です。今夜はレイチェルとディナーの約束があるので。
I’m afraid but ~ は間違い
“I’m afraid but ~” という表現は、使えそうに感じてしまいますが、間違い表現です。
日本語で「申し訳ありませんが〜」の意味につられて、逆説の “but” を入れてしまう人がいますが、自然な表現ではないのでネイティブは使いません。
「申し訳ありませんが〜」と言いたい場合は “I’m sorry but ~” なら使えます。
I’m afraid ~ の意味と使い方7つ まとめ
- I’m afraid of ~
- 〜が怖い
- 〜を恐れる
「〜が起こってしまうのが怖い」や「〜が起こることを恐れる」という焦りや心配のニュアンス。
- I’m afraid to ~
- 怖くて〜したくない
- 怖くて〜できない
「〜することが怖いので、したくない」という恐怖のニュアンス。
- I’m afraid for ~
- 〜の安否を気づかう
- 〜が安全かどうか心配する
「〜の安否を気にかける」といった意味合い。
- I’m afraid that ~
- 残念ながら〜と思う
- 恐れ入りますが〜です
相手に言いづらいこと、否定的な意見など、ネガティブな内容を丁寧に伝えたいときに使える表現。
- I’m afraid to say that ~
- 申し上げにくいのですが〜
- 申し訳ありませんが〜
- 恐れ入りますが〜
“I’m afraid that ~” と基本的に使い方は同じです。
- I’m afraid so.
- 残念ながらその通りです
- 不本意ながらそのようです
“Yes” の代わりに使える丁寧な表現。
- I’m afraid not.
- 残念ながら違います
- 不本意ながら無理です
“No” の代わりに使える丁寧な表現。