
"have a ball" とか "have balls" って「ボールを持つ」の意味じゃないの?
"have a ball" や "have balls" という表現を知っていますか?
「ボールを持つ」ってことでしょ?と思ってしまいがちですが、ネイティブは「ボール持つ」以外に、別の意味として使うことがあります。
しかも、この "have a ball" と "have balls" はそれぞれまったく違う意味を持った英語表現なんです。
これらはスラング表現ですが、日常会話では使われる表現なので、この機会にぜひ覚えて使えるようになりましょう。
have a ball (on) の意味は?
"have a ball" の意味は、
- 大いに楽しむ
- とても楽しい
この表現にある "ball" は「ボール、球、球状のもの」ではなく、「舞踏会」という意味があり、そこから「舞踏会 = 楽しい時間」という意味合いになります。
なので "have a good time" と同じ意味やニュアンスで使えて、置き換えも可能です。
The kids really had a ball at the birthday party.
子どもたちは誕生日パーティーをおもいっきり楽しんだ。
A: How was the party last night?
A: 昨夜のパーティはどうでしたか?
B: It was great! We had a ball.
B: よかったですよ!すごく楽しみました。
have balls の意味は?
次は "have balls"
一見すると、先ほどの "have a ball" の複数形になってるから同じ意味のように感じますが、まったく違う意味として使われるおもしろい表現。
"have balls" の意味はこんな感じです。
- 度胸がある
- 図太い
- 根性がある
- 肝がすわっている
実はこの "have balls" という表現で使われる "balls" は「睾丸」(testicles)の意味があります。



"balls" が複数形になっているのは、睾丸が2つあるのが一般的だからですね。
最近あまり使われることも少なくなってますが、不甲斐ない人(特に男)に対して「お前、キンタマ付いてるのか?」と言ったりする人もいました。
このような日本語の意味と全く同じではないですが、似たような意味で "have balls" は使われます。
しかも "have balls" は男性に限らず、誰でも使えます。
"have balls" は "have the balls" と "the" をつけるときもあったり、"have" の代わりに "get" が使われることもあります。 "have the guts (to ~)" という表現に言い換えることもできます。
"ball" の関連語として "ballsy" という形容詞もあり、「度胸のいい」や「根性のある」の意味があることも合わせて覚えておきましょう。
He has more balls than I do.
彼は私よりも根性がある。
She is ballsy lady.
彼女は度胸のいい女性だ。
The guy has got some balls to try bungee jumping.
バンジージャンプを試すなんてあいつは度胸あるな。
A: Hey look, there's a hot girl over there. Why don't you get the girl's number?
A: おい見ろよ、あそこにキレイな女の子がいるぞ。番号聞いたらどう?
B: No way. I can't do that! I don't have the balls to ask hers.
B: いや無理、そんなんできないよ!彼女の番号なんて聞く度胸ないし。
have a ball・have balls の英語表現 まとめ
- have a ball
- 大いに楽しむ
- とても楽しい
"have a good time" と同じ意味やニュアンスで使えて、置き換えも可能です。
- have balls
- 度胸がある
- 図太い
- 根性がある
- 肝がすわっている
下記、どの表現でも同じ意味として使われている。
- have balls
- have the balls
- have the guts