「ガッツポーズ」って英語じゃないの?
“Guts pose” じゃなかったら、なんて言うんだろう?
そんな疑問に答えていきます。
うれしい時、何かを成し遂げた時、「ガッツポーズ」は喜びをあらわす1つのアクションですよね。
「ガッツポーズ」と聞くと、表記がカタカナということもあり、英語が語源の言葉なのかと思ってしまいがちですが、実は違います。
一説には、元プロボクサーのガッツ石松さんがやったポーズが由来と言われていますね。
そのため、英語で “Guts pose” と言っても、相手にはまったく意味が伝わりません。
ということで、今回は「ガッツポーズ」の英語表現をお届けします。
fist pump
“fist pump” はよく使われる自然な表現です。
“fist” は「拳」、 “pump” は「吸い出す」「送り込む」の他に、「浴びせる」「上下に激しく動かす」といった意味もあります。
なので、「拳を浴びせる」「拳を上下に動かす」様子から、「ガッツポーズ」の意味として使うことができます。
また、 グータッチのことも “fist pump” 言います。文脈によって使い分けます。
I did a fist pump when I beat my opponent.
相手を倒してガッツポーズをした。
There was loud applause from the spectators, so he responded with a fist pump.
観衆から拍手喝采があったので、彼はガッツポーズをして応えた。
victory pose
“victory pose” は直訳すると「勝利のポーズ」。そこから転じて「ガッツポーズ」の意味として使えます。
基本的には、勝負に勝った時にやる時の「ガッツポーズ」として使えるので、ただ単に「ガッツポーズ」をする時にこの表現を使うと違和感があります。
必ずしも手のひらをグーにしてやる「ガッツポーズ」だけではなく、ピースをしたり、万歳をしたりする時にも “victory pose” は使えます。
この表現を使う時は、
do one’s victory pose
one’s には所有格が入ります。
ちなみに、陸上のウサイン・ボルト選手が現役時代にやっていたポーズのことを
“the lightning pose”
“lightning Bolt pose”
と言い、これも「ガッツポーズ」のような意味合いで使うこともできます。
名前の “Bolt” が「電圧」を意味することから、”lightning” という表現を使っているんでしょうね。
The sprinter did his victory pose for celebration.
あの短距離走者は勝利を祝うガッツポーズをした。
Kei Nishikori defeated his opponent for 3 hours for playing tennis and did his victory pose.
錦織圭は3時間におよぶテニスの試合に勝ったのでガッツポーズをした。
raise one’s arm in triumph
“raise one’s arm” は「腕を上げる」という意味ですが、「勝利」を意味する “in triumph” をつけると、「ガッツポーズ」の意味として使えます。
また、 “raise one’s hand” だと「挙手する・手を上げる」という意味になります。
She was so happy and raised her arm in triumph
彼女はうれしくてガッツポーズをした。
「ガッツポーズ」は英語で まとめ
- fist pump
“fist” は「拳」、 “pump” は「吸い出す」「送り込む」の他に、「浴びせる」「上下に激しく動かす」といった意味があり、そこから「ガッツポーズ」の意味として使える。
- victory pose
必ずしも手のひらをグーにしてやる「ガッツポーズ」だけではなく、ピースをしたり、万歳をしたりする時にも 使える。“do one’s victory pose” の形。
- raise one’s arm
「腕を上げる」から転じて「ガッツポーズ」の意味として使える。