
“attend” って「出席する」って意味じゃないの!?
英語で「会議に参加した」を表すとき、
I attended the meeting.
I attended to the meeting.
一体、どちらが正しいでしょうか?
この2つの文章は一見すると似ていますが、 “attend the meeting” と “attend to the meeting” では意味が全然違ってくるんです。
今回は “attend” と “attend to” のそれぞれの意味をニュアンスなどと合わせてご紹介します。
【結論】attend と attend to の違いについて
“attend” と “attend to” の違いについて、簡単にまとめました。
表現 | 意味 | 何に使う? | 類義語 |
---|---|---|---|
attend | 〜に出席する 〜に通う | イベント 学校 式典 | be present at participate in go to |
attend to | 〜を対応する 〜の世話をする・面倒を見る 〜の注意を払う | 人 用事 問題 | take care of deal with look after |



“to” の有無だけで意味がガラッと変わっちゃいますね。
“attend” は、ラテン語で “ad” 「〜に向かって」+ “tendere” 「伸ばす・向ける」が語源。
「(体を)ある場所に向けて伸ばす」ことから「現地に行って出席する」という意味で使われてます。
たとえば、
I attended the meeting.
会議に参加した。
もし “attend to” にすると、
I attended to the meeting.
会議で世話役をした。
このように意味が変わってしまいます。
間違えてしまう人の多くは “go to the station” のように “to” は「〜へ」という意味があるため、「会議へ参加する」は “attend to the meeting” としてしまいがちなんです。
では、なぜ「参加する」の “attend” に “to” は不要なのでしょうか。
次項から解説していきます。
attend の意味・ニュアンスとは?
“attend” には、
- 〜に出席する
- (学校など)に通う
こんな意味があります。
“attend” の発音
“attend” は「〜に出席する」「〜に通う」という意味ですが、「〜へ行ってそこにいる、参加する」というニュアンスがあります。
なので、ただ「行く」だけでなく「行って参加する」まで含まれることから、「〜へ」という方向を表す “to” が不要なんです。



逆に “go” は「行く」という移動だけなので、「〜へ行く」には “to” をつけて “go to” にしないといけないというわけですね。
I will attend the meeting tomorrow.
明日、そのミーティングに出席します。
He couldn’t attend the wedding due to work.
彼は仕事のため結婚式に出席できなかった。
Did you attend the training session yesterday?
昨日の研修に参加しましたか?
A: Are you going to attend the company party tonight?
A: 今夜の会社のパーティー行く?
B: Yeah, I’ll be there.
B: うん、行くよ
A: Who attended the team meeting this morning?
A: 今朝のチームミーティングに誰が出た?
B: Everyone except Tom.
B: トム以外全員だよ。
A: Why didn’t you attend the ceremony yesterday?
A: なんで昨日の式に出なかったの?
B: I wasn’t feeling well.
B: 体調悪かったんだ。
attend to の意味・ニュアンスとは?
“attend to” は、
- 〜の対応する
- 〜の世話をする
- 〜の面倒をみる
こんな意味があります。
“attend to” の発音
“attend” は「(体を)ある場所に向けて伸ばす」といった意味があり、そこから「現地に行って出席する」を指すと解説しました。
“to” には「〜に向かう、対象と向き合う」という意味があるため、 “attend to” になると
- 何か特定のものに意識・注意を向ける
- その人や問題に行動を向けて世話をする・対応する
といった意味になるんです。



「対象(人や問題)に”意識・行動を向ける”」イメージですね。
The nurse quickly attended to the patient.
看護師がすぐに患者に対応した。
The manager attended to my complaint.
マネージャーが私のクレームに対応してくれた。
He is attending to some personal matters right now.
彼は今、個人的な用事に対応中です。
A: Can someone attend to this customer?
A: 誰かこのお客様に対応できる?
B: I’ll take care of it.
B: 私がやります。
A: I need to attend to a few emails before lunch.
A: 昼までにいくつかメール対応しないと。
B: Let me know if you need help.
B: 手伝いが必要なら言ってね。
A: How did the hotel staff attend to your complaint?
A: ホテルのスタッフはあなたのクレームにどう対応した?
B: They handled it very professionally.
B: とても丁寧に対応してくれたよ。
その他の表現はいかがでしょうか↓
attend と attend to の違い 英語表現 まとめ
- attend
- 〜に出席する
- (学校など)に通う
“attend” は「〜へ行ってそこにいる、参加する」というニュアンス。
ただ「行く」だけでなく「行って参加する」まで含まれることから、「〜へ」という方向を表す “to” が不要。
- attend to
- 〜の対応する
- 〜の世話をする
- 〜の面倒をみる
“attend” はもともと「(体を)ある場所に向けて伸ばす」、”to” は「〜に向かう、対象と向き合う」という意味がある。
そこから「何か特定のものに意識・注意を向ける」「その人や問題に行動を向けて世話をする・対応する」を指す。