「病院に行く」って “go to the hospital” じゃないの?
もし「病院に行く」は英語でなんて言う?と聞かれたら、
“I go to the hospital”
こう答える人が多いかもしれません。
ですが、ネイティブはこのように言わないのをご存知ですか?
しかも、 ” go to the hospital” と聞くと、ネイティブはむしろ驚くことがあるそうです。
え?病院に行くって言ってるだけなのに、驚くってどゆこと?
ということで、今回はネイティブが使う「病院に行く」の英語表現と使い方、さらに “go to the hospital” のニュアンスについてお届けします。
「病院に行く」は英語で?
「病院に行く」は英語で、
- see a doctor
- go see a doctor
このように表現します。
“see a doctor” の発音
“go see a doctor” の発音
“see a doctor” や “go see a doctor” は直訳すると「医者に会いに行く」ですが、これが日本語の「病院に行く」の意味で使われるんです。
日本語に比べて、英語ではより具体的に「医者に診てもらう」ことを伝えてますね。
もちろん、「病院に行く」のは「医者に診てもらう」だけではなく、身体検査や何かの検診などもありますが、一般的には “see a doctor” や “go see a doctor” が使われる傾向にあります。
ちなみに、 “go see a doctor” だと “go” と “see” はどちらも動詞なので、2つの動詞がとなり合うことは通常はありません。
ただ一部、例外もあります。
この “go see” は “go and see” が省略された形で、動詞が “go” や “come” の場合は動詞が2つ並んでもいい、という暗黙のルールがあるんです。
実際に “go see a movie” や “come see me” といった表現をよく耳にします。
では、「病院に行く」を “go to the hospital” とするのは間違いなのか?
結論から言うと、間違いではありません。
ですが、 “go to the hospital” と聞くと、ネイティブは「深刻な病気か何かなのでは?」と思ってしまう傾向があるようです。
なので、風邪やちょっとした怪我などで病院に行くときは、 “see a doctor” や “go see a doctor” がベターなんです。
そのときの状況に応じて使い分けるのがいいですね。
また、 “see a doctor” のように、
see a + 専門家
上記の形で、「専門家のところに行ってサービスなどを受ける」といった意味で使われたりします。
たとえば、「歯医者に行く」なら “see a dentist” ですし、「弁護士に相談に行く」なら “see a lawyer” といった具合ですね。
「病院に行く」の英語表現の使い方
では、「病院に行く」を意味する英語フレーズの使い方を例文で見ていきましょう。
I saw a doctor this morning and got some medicine.
今朝、病院に行って薬をもらってきました。
Are you okay? You look sick. You should go see a doctor.
大丈夫?体調悪そうだけど。病院に行った方がいいよ。
A: I’m not feeling good today so I’m taking a day off.
A: 今日は体調が悪いから休むよ。
B: Are you okay? It would be better for you to see a doctor.
B: 大丈夫?お医者さんに診てもらったほうがいいよ。
A: Yeah, I will. I’m going to call in sick first.
A: うん、その予定。その前にまずは病欠の電話をするよ。
「病院に行く」の他の英語表現とは?
他にも「病院に行く」は英語で、
- go to the doctor
- go to the doctor’s
こんな表現をすることもあります。
“go to the doctor” の発音
“go to the doctor’s” の発音
先ほどの “see a doctor” や “go see a doctor” と同じように、「医者に会いに行く = 医者に診てもらう」です。
が、 “go to ~” の形の場合は “a doctor” ではなく、 “the doctor” が使われます。
また、 “go to the doctor’s” の “doctor’s” は “doctor’s office” の “office” が省略されたもの。
“go to the doctor” と “go to the doctor’s” はどちらを使ってもOKです。
I’m going to the doctor’s.
病院に行く。(医者に診てもらう)
「病院に行く」の英語表現 まとめ
- see a doctor
- go see a doctor
「病院に行く」のは「医者に診てもらう」だけではないが、一般的には “see a doctor” や “go see a doctor” が使われる傾向。
“go to the hospital” は、もっとシリアスなときに使われることが多め。
- go to the doctor
- go to the doctor’s
“go to the doctor’s” の “doctor’s” は “doctor’s office” の “office” が省略されたもの。