“responsibility” と “accountability” って何が違うの?
responsibility
accountability
この2つの単語の違いを説明できますか?
“responsibility” の方が馴染みがある人は多いかもしれませんが、どちらも「責任」という意味があります。
ですが、この2つのニュアンスには違いがあるため、場面に応じて使い分ける必要があります。
ということで、 “responsibility” と “accountability” の意味と違いについて確認していきましょう。
「何かをするときの責任」の responsibility
“responsibility” は、
(何かを行う・担当する)責任
こういった意味があります。
“responsibility” の発音
“responsibility” を英英辞典で見てみると、
something that it is your job or duty to deal with.
Cambridge Dictionary
「自分の仕事や義務として対処するもの。」と書かれています。
“responsibility” は「責任」という意味がありますが、何かの事柄や決定に対して責任を持つ、責任感を持つといったニュアンスがあります。
何かのタスクやイベントのリーダーとしての「責任」には、 “responsibility” が使われます。
また、 “responsibility” は他の人と共有することができるのが特徴。
たとえば、仕事のプロジェクトで失敗した場合に「責任」は関わった人たち全員にあります。特定の1人だけのせいではありませんよね。
It’s my responsibility to ensure the project finishes on time.
プロジェクトを期限内に終わらせることが私の責任です。
Getting promoted means more money and responsibility.
昇進することは、より多くのお金と責任を意味します。
A: There seems to be a problem. We got to do something.
A: 問題があるようです。何とかしないと。
B: Don’t worry. I will take responsibility for this matter.
B: 大丈夫です。この件は私が責任を持って対応します。
「結果に対する説明責任」の accountability
一方、 “accountability” は
(決定や行為の結果に対する)責任
このような意味になります。
“accountability“ の発音
“accountability“ は “account” 「会計」や「計算」、「口座」という意味の単語が派生語。
“account” には「数えて計算する」というコアイメージがあり、数字だけに限らず出来事や問題も含まれます。それが何かを計算して示すことから「説明」というニュアンスが含まれます。
“accountant” 「会計士」も “account” の派生語ですね。
“accountability” を英英辞典で見てみましょう。
the fact of being responsible for what you do and able to give a satisfactory reason for it, or the degree to which this happens
Cambridge Dictionary
「自分のしたことに責任を持ち、その理由を納得のいくまで説明できること。あるいはその度合い。」とあります。
つまり、何かを決定したり行動を行った結果、どういう結果になったのかについて説明をする責任があるというニュアンスです。
「説明責任」という意味で使われることもあります。
また、 “accountability” は “responsibility” と違って他人と「責任」を共有することができません。
仕事のプロジェクトで失敗した場合、関わった人たちはいますが、最終的な責任を取る(=説明責任を負う)のは責任者1人(たとえば取締役やCEOなど)ですよね。
そういった人たちに対して、彼らには “accountability” があるといった具合に使います。
The CEO has accountability for this problem.
この問題については、CEOに説明責任があります。
He was trying to avoid accountability. What a guy.
彼は説明責任を回避しようとしたのです。なんて奴なんだ。
間違えやすい他の英語表現はこちら↓
responsibility と accountability の英語表現 まとめ
- resposibility
(何かを行う・担当する)責任
“responsibility” は「責任」という意味だが、何かの事柄や決定に対して責任を持つ、責任感を持つといったニュアンス。
- accountability
(決定や行為の結果に対する)責任
何かを決定したり行動を行った結果、どういう結果になったのかについて説明をする責任があるニュアンス。